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ユーロ圏消費者信頼感指数は5-6月に過去最大の急騰でV字回復
更新日:2020年06月23日(火)
ユーロ圏消費者信頼感指数 2020年6月欧州委委員会が発表した6月のユーロ圏消費者信頼感指数は-14.7。市場予想の-15.0を上回り、3月(-11.6)以来3ヵ月ぶりの高水準。
前月比では+4.1ポイントとなり、5月(+3.2)に続いて2ヵ月連続で過去最大の急騰。リーマンショック後の最大となった2009年6月(+2.2)や、これまでの過去最大だった1991年3月(+2.4)などを2ヵ月連続で大幅に上回る急騰局面を形成。

2月には長期平均-11.1を上回る-6.6から、3月には長期平均を下回る-11.6へと-5.0ポイントの急低下、そして7年4ヵ月ぶり低水準となる-22.0となった4月には前月比-10.4ポイントとなり、2ヵ月連続で過去最大の急低下となっていました。

コロナショックによる急低下での大底は、世界金融危機の時よりは浅く、欧州債務危機の時とほぼ同レベルにとどまっていますが、3-4月に2ヵ月連続で過去最大の急落で底打ち後、5-6月は2ヵ月連続で過去最大の急騰局面を形成し、ここまで過去最速のV字回復の様相にもなっています。
ただし、3-4月合計で15.4ポイントの急落後、5-6月合計では7.3ポイントの反発にとどまり、急落幅の半値戻しにも至らず。7月以降の回復基調度合いが注目されます。

ドイツ連銀はこの日、4-6月期のGDP成長率を-10%前後との予想を発表。1-3月期の-2.2%からはさらに大幅悪化見込みとなっています。
消費者信頼感指数では、5-6月にかけて既にV字回復が急速に進行中との認識となっていますが、実体経済としての4-6月期はV字回復どころか、まだ回復基調はスタートしていません。

ECBのデギンドス副総裁はこの日、今年下半期には経済活動は上向くとの見通しとともに、新型コロナウイルス感染拡大抑制策が尚早に緩和されれば、ユーロ圏経済が受ける痛手は大きくなる、との懸念も表明しています。
景気回復に向けての見通しとしては、米国と同様、ユーロ圏でも金融当局のほうが慎重姿勢のようです。

NY金・日足チャート 2020/5/18 - 6/2222日のNY金相場は+13.4ドル、0.76%の続伸。4月14日(1768.9)以来、2ヵ月ぶりの高値。高値でも4月14日(1788.8)以来となる1780ドル手前まで上昇し、終値ベースでも高値ベースでも今年2番めの高値。なお、4月14日には7年半ぶりの高値となったことから、この日は過去7年8ヵ月で2番めの高値。週明け時間外には先週末の大幅高の勢いと株安スタートの流れにも反応する形で水準を切り上げ、一時1770ドル台半ばまで上昇。欧州時間にかけては利益確定売りに押される形で1760ドル割れへと調整も、NY市場ではユーロ高主導でドル安の流れが強まったことにもサポートされて押し目買い、高値再トライとなって一時1779ドルまで上昇。ただし1780ドルラインにはまだ抵抗感もあり、NY引けにかけて1760ドル半ばまで戻して落ち着いた状態に。短期上値目標1760ドル台までしっかりと水準を切り上げた状態で上下に長めのヒゲを残す十字線を形成し、今年高値とで二番天井をつけた形にもなり、いったんは調整も。当面の下値サポートは1730ドル、すぐにこれを下回るような展開は予想し難いものの、もし割り込めば1700ドル前後までの一段安を想定。

NYプラチナ・日足チャート 2020/5/18 - 6/22NYプラチナは+16.4ドル、1.98%の大幅続伸。6月16日(843.9)以来1週間ぶりの高値。欧州時間からのユーロ高に追随する展開となって820ドル台から840ドル台へと水準を切り上げ、NY朝には金の急騰局面に連れて一時850ドル台後半まで上昇。しかし、20日移動平均線(850.9)超えを維持できず、短期下落トレンド脱却に向けた節目840ドル台で上値を押さえられた形にも。目先は810ドルまでのレンジで保ち合い継続の様相も、20日線を上抜けできればトレンド好転に向けた流れとなりやすく、880ドル近辺を上値目標に反発局面形成へも。

ドル円・日足チャート 2020/5/19 - 6/22ドル円は先週末からほぼ変わらず、106円90銭をはさんで小幅揉み合い推移の展開に終始。株安から株高の流れとなり、リスク選好のドル安・円安、ユーロ高ドル安の流れとクロス円での円安という構図での綱引き状態。この日の変動値幅は上下23銭程度にとどまり、今年の平均86銭の4分の1強、今年6番めの小動き。引き続き106円80銭から107円50銭までのレンジで保ち合い推移が予想され、下限割れとなった場合には5月安値105円90銭台までを下値目安に下値トライへの展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/22終値とチャート

23日の国内金価格は+22円、0.33%の続伸。過去最高値となった5月18日(6603)以来、1ヵ月ぶりで史上2番めの高値。一服感も漂うNY金の一段高によって押し上げられた格好に。高値保ち合い上抜けからの流れでは、最高値更新とさらに一段高の展開も予想され、当面の上値目標は6700円も。ただし、その為にはNY金のオーバーラン継続が必要条件。NY金がさらに上値を伸ばす為にはある程度の調整局面をはさむ必要も、との予想にたてば国内価格も二番天井を形成する形にもなって調整も入りやすい状況にも。

プラチナ価格は+43円、1.41%の続伸。先週までの軟調な流れは週明けにいったん下げ止まり、そのまま反発基調継続の様相にもなり、右肩下がりの90日移動平均線(3086)をわずかながらも上抜け。直近高値超えとなる3120円超へとさらに上値を伸ばすことができれば短期トレンド好転トライへ、3180円近辺までが次の短期上値目標にも。
※参考:金プラチナ国内価格6/23とチャート

2020年06月23日(火)時点の相場
国内金:6,595 円 6/23(火) ▲22(0.33%)
国内プラチナ:3,090 円 6/23(火) ▲43(1.41%)
NY金:1,766.4 ドル 6/22(月) ▲13.4(0.76%)
NYプラチナ:843.7 ドル 6/22(月) ▲16.4(1.98%)
ドル円:106.90 円 6/22(月) ▲0.01(0.01%)
→6/22(月)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏総合PMI、景気縮小4ヵ月も5-6月は大幅緩和 06/24(水)
→富裕層が買い支え、国内金価格は90日移動平均でも6300円超え 06/22(月)
→金ETFに過熱感、90日移動平均乖離率は高止まり 06/20(土)
→米製造業景況感はV字回復、労働市場はスウッシュ回復 06/19(金)

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