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ドイツ製造業受注は5月に急回復もコロナ前からは30%減
更新日:2020年07月07日(火)
ドイツ製造業受注 2020年5月ドイツ連邦統計局が発表した5月の製造業受注指数は71.1。前月比では+10.4%の急回復。3月の87.3(前月比-15%)、4月の64.4(-26.2%)と2ヵ月連続で過去最大の急低下となったところで大底をつけた可能性は高まる状態となり、最悪期は過ぎた可能性も。
5月の国内受注は前月比12.3%の急上昇となり、3ヵ月ぶりの反発。海外受注は8.8%の上昇で4ヵ月ぶりの反発。
近年、コロナ前の2月まではほぼ常に国内受注を国外受注が大きく上回る状態が続いていましたが、コロナ後の回復基調スタート(の可能性)時点では、低迷する外需を内需が補う形となっています。

コロナ前の2月と比較すると、5月の製造業受注は30.8%の減少となっており、国内受注は24.6%減にとどまっているのに対し、国外受注は35.1%減と大きく出遅れ。
なお、ユーロ圏からの受注は前月比20.9%の増加となっているのに対し、ユーロ圏外の国からの新規受注はわずか2.0%の増加にとどまります。

中間財メーカーの新規受注は前月比0.4%増、資本財メーカーは前月比20.3%増、消費財は4.7%増。
自動車産業の新規受注は、極端に低迷した4月に対し、5月は44.4%の急増。ただし、コロナ前の2月と比較すると依然として47%超の減少。

ドイツのIFO経済研究所はこの日、ドイツ企業の約5分の1にあたる21%が新型コロナウイルスで事業継続に不安を抱えているとの調査結果を発表し、今後数ヵ月で経営破綻が増加する可能性も指摘しました。
外需に比較して回復ペースの強い内需も、今後の回復ペースには不安を抱えます。

NY金・日足チャート 2020/6/1 - 7/66日のNY金相場は+3.5ドル、0.2%の小幅続伸。3連休明けの時間外は1780ドル台後半での保ち合い推移から、株高の流れに押されて一時1780ドル割れを試すもこの水準では底堅く、買い戻し圧力も依然として旺盛の様子。ユーロ圏の5月小売売上高が予想を上回る好結果となったことなども好感され、ユーロ買い主導でドル安の流れが強まった欧州時間から反発基調が加速するとNY朝には1790ドル超え、一時1800ドルの大台手前まで上昇したところで米6月ISM非製造業景況指数の発表。市場予想の50.0を大幅に上回る57.1となってコロナ前の2月(57.3)以来、4ヵ月ぶりの高水準となったことを受けて急反落。しかし今度は1790ドル割れでは買い支えられ、NY引けにかけては1790ドル台半ばへと持ち直して高止まり。上海総合指数の5.7%高や香港ハンセンの3.8%高などアジア市場から株高の流れが強まると、欧米株も大幅高でナスダックはまたも最高値更新、世界同時株高が進行するなかでもドル安と低金利に支えられて金の高値圏推移も継続。1770ドルから1800ドルまでの高値保ち合いレンジを維持し、上抜けとなれば1830ドル近辺までが上値目標に、下方ブレイクとなった場合には1740ドル台までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/6/1 - 7/6NYプラチナは+6.1ドル、0.73%高となって3日ぶりの反発。820ドル台での小幅もみ合い推移から、金の堅調推移に連れて欧州時間から上値トライの展開へ。20日移動平均線(832.7)を超えると一段高となってNY朝には850ドル台半ばまで急騰。しかし保ち合いレンジ上限に相当する水準でいったん上値を押さえられると、金の反落に連れて830ドル前半まで急反落。引けにかけては840ドルを回復も、上値の重さを確認した格好にも。目先は下値サポートを830ドルに切り上げて流れも好転方向へ、850ドル台の上限再トライをうかがう状態にも。上限突破に成功なら上値目標は6月高値圏910ドル。逆にサポート割れへと反落なら下値目安は5月初旬の安値圏、760ドル台まで。

ドル円・日足チャート 2020/6/2 - 7/6ドル円は15銭のドル安円高、0.14%安で3日ぶりの反落。中国株高が先行する形で景気回復期待先行の世界同時株高が進行、リスク選好の株高に安全資産のドル売り、円売り。東京時間朝には日経平均と中国株の堅調推移に円安の流れが強まって107円70銭台まで上昇。欧州時間にはユーロ高ドル安の流れに連れてドル安の勢いが増すとドル円も円高ドル安優勢の展開となってゆるやかに軟調推移。NY朝にはISM非製造業景況指数の好結果を受けて一時的にドル高となって107円40銭から60銭付近まで急反発する場面もあったものの、ドル安の流れが反転するまでには至らず、戻り売りの展開となってNY午後には一時6月29日(107.04)以来、1週間ぶり安値となる107円20銭台まで下落。しかし、20日移動平均線(107.25)にサポートされて下げ渋り。目先は90日移動平均線(107.56)までの小幅レンジで保ち合いながら、107円から108円まではレンジ拡大余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/6終値とチャート

7日の国内金価格は+11円、0.16%高で3日続伸、7月1日の過去最高値6734円以来、1週間ぶりの高値。過去2番めの高値水準でジリ高推移となって史上最高値圏の保ち合い上方ブレイクをうかがう展開にも。過熱感とダイバージェンスなどによる反落警戒感を振り切って高値更新へと向かうためにはNY金の大台再トライによるサポートも必須に。足下ではドル安優勢となりつつあり、ドル円とNY金の逆相関が強まりやすい状態となって国内金価格のボラティリテイを抑制。目先、高値更新なら上値目標は5月高値(6603)から5月末安値(6428)までの200%戻し(6778)近辺、6780円前後。反落警戒感に屈して6660円の節目も割れると6月安値(6473)から最高値(6734)までの半値戻し(6604)と5月高値(6603)近辺、6600円前後が下値目安。

プラチナ価格は+51円、1.66%の大幅高となって4日ぶりの反発。6月11日(3151)以来、1ヵ月ぶりの高値となって節目の3100円も大きく上抜け。調整局面を時間でやり過ごして短期トレンド好転へと動き出した可能性。当面の上値目標は6月高値圏、3220円前後まで。ただし、単独で上値を試すような状況にはなく、牽引役となる金価格の高値更新が先行することが必要条件にも。上方ブレイクがダマシに終わって3070円のサポート割れへと反落の場合には下値トライ再開へ、3月安値(2422)から5月高値(3227)までの38.2%戻し(2919)近辺、2920円前後までが下値目安に。
※参考:金プラチナ国内価格7/7とチャート

2020年07月07日(火)時点の相場
国内金:6,724 円 7/7(火) ▲11(0.16%)
国内プラチナ:3,122 円 7/7(火) ▲51(1.66%)
NY金:1,793.5 ドル 7/6(月) ▲3.5(0.20%)
NYプラチナ:837.7 ドル 7/6(月) ▲6.1(0.73%)
ドル円:107.36 円 7/6(月) ▼0.15(0.14%)
→7/6(月)のその他主要マーケット指標

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→感染第2波懸念でも株高、国内金価格には高値警戒感も 07/06(月)
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