金プラチナ相場情報
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★金プラチナ短期相場観★

コアPPIはインフレ低下とまらずデフレ目前
更新日:2020年07月11日(土)
生産者物価指数(PPI)2020年6月米労働省が発表した6月の生産者物価指数(PPI)は前年比-0.84%。市場予想の-0.2%を大きく下回り、5月の-0.84%から横ばい推移、4年5ヵ月ぶりの低水準となった4月の前年比-1.18%からは上昇も、3ヵ月連続の前年割れ、デフレ状態が継続しています。
食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+0.4%予想に対して+0.08%と低迷。5月の+0.34%からは一段と低下し、3ヵ月連続の低下でデフレ目前。調査開始の2011年4月以降では過去最低。
食品とエネルギー、貿易サービスを除いたコア指数では、6月は前年比-0.09%。こちらは調査開始の2014年8月以降で過去最低を2ヵ月連続で更新した4月の-0.27%、5月の-0.36%からは反発。しかし3ヵ月連続の前年割れとなり、こちらもデフレ状態が継続中。

PPIとしては2018年後半をピークにインフレ鈍化傾向がスタートし、2019年後半からは2%割れ、2020年1月にPPIが前年比+1.97%、コアPPIが+1.63%、コアPPI2が+1.55%へと反発したのを最後にコロナショックで急低下。デフレ状態まで落ち込んでようやく下げ止まった状態、コアPPIについてはデフレ手前ながらも下げ止まりの確認もできず。

経済がストップして、再開後も雇用の回復はスローペースのまま、需要低迷も続く状況下では低インフレ継続もやむなし、という面もありそうです。
低インフレ長期化を予想し、2022年までゼロ金利見通しのFRBとしても、低インフレの底打ちと反発傾向が確認できない状態が続くようなら、新たな追加緩和策を講じる必要もでてきそうです。

NY金・日足チャート 2020/6/5 - 7/1010日のNY金相場は-1.9ドル、0.11%の小幅続落。前日安値1799.6ドルで調整一服となった時間外は1800ドル台後半で小幅もみ合い推移、下押し圧力がやや優勢となった場面でも1800ドルの大台ライン付近で下げ渋ると、欧州時間にはユーロ高ドル安の流れにも連れて押し目買い。NY朝には一時1810ドル台半ばまで反発も、NY市場では米株高の勢いが強まったことで戻り売り、午後には一時1800ドル割れも引けにかけては1800ドル台へと帳尻合わせ。米国他世界各地での感染再拡大への警戒感と、レムデシビルの治験での好結果など治療薬やワクチン開発の進展など強弱材料が交錯する状況に、リスク選好と警戒ムードの攻防も日替わり。MY金は高値更新後の調整局面のなか、1770ドルから1820ドルまでのレンジ半ば、やや心許ない1800ドルのサポートを確認する状況。この大台ラインがサポートとなって上値再トライへと向かうような展開となれば、次の上値目標は1840ドル程度まで。大台でサポートされない場合には20日移動平均線(1773.8)から1770ドルのサポート水準まで調整幅拡大の可能性も。
週間ベースでは+11.9ドル、0.66%高で5週続伸。5週続伸は1月末以来、5ヵ月ぶり。

NYプラチナ・日足チャート 2020/6/5 - 7/10NYプラチナは-1ドル、0.12%の小幅続落。前日の40ドル弱、4%超の急反落で調整一服。前日安値840ドル手前から850ドル台へと自律反発後の時間外は、戻り売り優勢の展開となって再び840ドル付近まで軟調推移、金の反発に連れた欧州時間からNY朝にかけての反発局面では一時860ドル台まで上昇。しかし、株高金安の流れとなったNY市場では再度840ドルまで戻り売り。830ドルから880ドル台までの主要レンジ内で840ドルへと下限を切り上げるかどうかという状況にも。そうならなければ好転した流れはほぼ巻き戻され、830ドルラインとの攻防へ、これを割り込んだ場合には下値トライ再開となって5月前半安値圏760ドル台辺りまでが下値目安に。
週間ベースでは+14.3ドル、1.72%の続伸。

ドル円・日足チャート 2020/6/8 - 7/10ドル円は26銭のドル安円高、0.24%安で3日続落。東京時間には日経平均の反落に連れて軟調推移、午後には東京都の新型コロナウイルス新規感染者数が2日連続過去最多となったことが伝えられて売りが加速、株安に連れて107円割れ、欧州序盤にかけて106円70銭台まで下落。小幅反発のNY朝には米6月PPIが低調となったことと米株高基調にも連れてドル売り、一時106円60銭台まで下落。最近のサポートとなっていた20日移動平均線(107.25)を前日に割り込んだことで売りが加速した格好にもなり、106円台半ばのサポート水準付近まで下げて一服となった様子も。NY引けにかけては株高でも金高でも106円90銭台まで自律反発。106円半ばから108円までの主要レンジ下限でいったん反発した状態ながら、方向感としては横ばいからやや軟調方向に。106円半ばのサポートを割り込むようだと円高ドル安の流れが強まる可能性、3月安値から高値までの61.8%戻し(105.22)近辺、105円付近までが下値目安にも。
週間ベースでは-58銭、0.54%安で3週ぶりの反落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/10終値とチャート

2020年07月11日(土)時点の相場
国内金:6,800 円 7/10(金) ▼2(0.03%)
国内プラチナ:3,122 円 7/10(金) ▼60(1.89%)
NY金:1,801.9 ドル 7/10(金) ▼1.9(0.11%)
NYプラチナ:845.9 ドル 7/10(金) ▼1.0(0.12%)
ドル円:106.93 円 7/10(金) ▼0.26(0.24%)
→7/10(金)のその他主要マーケット指標

←NY金1800ドル維持で国内金価格も高止まり 07/13(月)
→失業者数の減少ペースは月間300万人 07/10(金)
→純金積立で年利換算41%? 07/09(木)
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