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ユーロ圏総合PMIの50超維持はドイツ頼み
更新日:2020年10月06日(火)
ユーロ圏総合PMI 2020年9月IHSマークイット発表のユーロ圏9月の総合PMI改定値は50.4。速報値の50.1からは小幅に上方改定も8月の51.9からは1.5ポイントの低下、コロナ後の回復ピークとなった7月の54.9からは大きく水準を切り下げ、節目の50割れが警戒される状態に。
速報からの上方改定にはドイツが貢献し、低下基調にはその他の国の低迷が影響。

<9月ユーロ圏総合PMIランキング>
1位:ドイツ=54.7=3ヵ月連続50超、2ヵ月ぶり高水準、7月3位の後2ヵ月連続1位。
2位:イタリア=50.4=2ヵ月ぶり50超、2ヵ月ぶり高水準、7月最下位、8月4位から浮上。
3位:フランス=48.5=4ヵ月ぶり50割れ、4ヵ月ぶり低水準、7月1位から8月に3位後退。
4位:アイルランド=46.9=3ヵ月ぶり50割れ、3ヵ月ぶり低水準、7-8月の2位から後退。
5位:スペイン=44.3=続落で連続50割れ、4ヵ月ぶり低水準、3月以降の7ヵ月で50超は7月(52.8)のみ。7月4位から2ヵ月連続最下位。

※スペインでは新型コロナウイルスの感染者数が80万人を超え、ユーロ圏最大、世界で7番目。フランスがユーロ圏2番めで60万人超、世界では11番目。
イタリアは30万人超でユーロ圏3番目、世界では18番目。ドイツも30万人超でユーロ圏4番目、世界では23番目。

製造業では9月に調査対象8ヵ国全てが節目の50以上となったのとは対象的に、サービス業での50超はドイツのみ。
この結果、総合PMIではドイツが他国を引き離してのトップ維持。イタリアは製造業PMIでも2年3ヵ月ぶり高水準となってドイツに次いで2位。スペインとアイルランドはサービス業、製造業ともに下位に低迷。
なお、サービス業での雇用はスペインが最も低調でフランス、アイルランド、イタリアでも減少が続き、ドイツだけはわずかに増加。

今後の見通しを示す期待指数は長期平均をほぼ回復し、3月以降の7ヵ月では最高水準、最も高かったのはイタリア。国民性が表れているようです。
ユーロ圏の総合PMIが9月に節目の50を超えたのはドイツの好調によるところが大きいにもかかわらず。
10月以降も節目の50以上を維持できるかどうかはドイツ頼みとなる可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2020/8/31 - 10/55日のNY金相場は+12.5ドル、0.66%の反発。9月18日(1962.1)以来、半月ぶりの高値。週明け時間外は静かにスタート後、徐々に売り先行。日本時間の金曜午後にトランプ大統領の陽性公表直後に1920ドル台の高値をつけた後は徐々に上値を切り下げる軟調推移が続き、週をまたいでトランプ大統領の状況が伝えられるに連れて株高とリスク選好の流れに押されて調整再開、東京時間午後にかけて1900ドルを割れると短期サポート1890ドル付近まで一段安。しかし、これが押し目となってロンドン・NY市場にかけてはユーロ高ドル安の流れにも連動する形で反発。NY朝に1910ドル台を回復すると午前のうちに一時先週末高値を超えて1925ドル付近まで上昇。トランプ大統領の週末の入退院とともに乱高下の反応となったものの、第一報を受けての急騰直後の水準にいったん落ち着いた様子も。ただし、20日移動平均線(1923.9)に上値を押さえられてNY引け後には1920ドルを維持できず。1920ドル回復と20日線超えとなればもう一段の上昇余地も。上値目標は8月最高値から9月安値までの38.2%戻し(1942.0)付近。1900ドルが当面のサポート、割れると1880ドル前後までが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/8/31 - 10/5NYプラチナは+13.3ドル、1.49%高で3日ぶりの反発。時間外には金に連れて10ドル程の押し目を形成、880ドル付近まで下落して折り返し。NY朝に900ドルを回復するとNY引け後には一時910ドル超え。しかし、この水準も維持できず、日足では20日移動平均線(907.8)にも上値を押さえられ、強めの抵抗水準としても警戒される910ドルの節目との攻防にも。早期上抜けできれば940ドル付近までを目標に一段高の展開にも。下値は890ドルが短期サポートとなり、割れると860ドル程度までの一段安にも。

ドル円・日足チャート 2020/9/1 - 10/5ドル円は50銭弱のドル高円安、0.45%の反発。金曜日のトランプ大統領の陽性報道を受けて一時105円割れへと急落して以降は、ゆるやかな反発基調。雇用統計を経ても、入院報道を受けても、溶態に関する情報錯綜となるなかでも、ホワイトハウス・クラスターと揶揄されても、大統領選に向けてバイデン氏優勢との見方が強まるなかでも、株高基調と米10年債利回り上昇の流れとともに円安の流れとなって105円70銭台まで上昇。今朝の東京時間には退院報道を受けて一服、急落前の水準を突き抜けて少し行き過ぎたところからの巻き戻しとなって105円60銭台へと下げる場面も。節目の105円70銭超えを維持することになれば、少なくとも6月以降の上値抵抗線を超えつつあり、下落トレンド脱却をかけた反発局面形成へと向かう可能性。7月半ば高値圏、107円半ばまでが当面の上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/5終値とチャート

6日の国内金価格は+56円、0.79%の反発。短期上値目標、8月最高値(7676)から9月安値(6902)までの23.6%戻し(7085)近辺に到達してさらに一段高。その最高値となった8月上旬から2ヵ月続いた調整局面にようやく一区切り、という状態にも。ただし、短期的には反発局面も一服となる可能性もあり、21日移動平均線(7122)が抵抗線候補にもなり、次の上方向への節目となる38.2%戻し(7198)近辺、7200円前後の水準回復にはもう少し時間も必要か。

プラチナ価格は+44円、1.34%の反発。90日移動平均線(3287)と200日移動平均線(3288)を9月23日にまとめて下抜け、6日後の10月1日にまとめて上抜け、3日後の5日には再度まとめて下抜け、その翌日、今朝には再度まとめて上抜け。今後の中期トレンドを左右する重要水準との抜きつ抜かれつの攻防状態から一歩、上方向へと抜け出し始めた可能性。3300円の節目をしっかり上抜けたことで、短期的には9月上旬保ち合い水準3360円近辺までが上値目標。90-200日線が当面の重要なサポート候補に。
※参考:金プラチナ国内価格10/6とチャート

2020年10月06日(火)時点の相場
国内金:7,105 円 10/6(火) ▲56(0.79%)
国内プラチナ:3,322 円 10/6(火) ▲44(1.34%)
NY金:1,920.1 ドル 10/5(月) ▲12.5(0.66%)
NYプラチナ:904.7 ドル 10/5(月) ▲13.3(1.49%)
ドル円:105.76 円 10/5(月) ▲0.47(0.45%)
→10/5(月)のその他主要マーケット指標

←米貿易赤字は14年ぶり、過去3番めの大幅赤字 10/07(水)
→トランプ大統領の回復アピールを受けて株高・円安スタート 10/05(月)
→オクトーバーサプライズは満月の金曜日、トランプ大統領陽性 10/03(土)
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