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ダラス連銀製造業、原油価格を上回るペースでの急回復は失速
更新日:2020年12月29日(火)
ダラス連銀製造業活動指数とWTI原油価格 2020年12月12月のダラス連銀製造業活動指数は9.7。市場予想の10.2を下回り、11月の12.0からも低下して2ヵ月連続の低下、8月(8.0)以来4ヵ月ぶりの低水準。
生産が10月と並ぶ25.5で2018年8月以来、2年以上ぶりの高水準となり、受注残も2018年8月以来2年4ヵ月ぶり高水準、雇用も2018年10月以来2年2ヵ月ぶり高水準となった以外はやや失速状態。
新規受注は11月からは上昇も2年2ヵ月ぶり高水準となった10月の19.9を下回る17.8。出荷も2年ぶり高水準となった8月の23.3がピークとなり、これをわずかに下回る21ポイント台での推移が継続。その他、設備稼働率も11月からは上昇も2年2ヵ月ぶり高水準となった10月の23.0を下回る17.7。また、設備投資も11ヵ月ぶり高水準となった11月の9.0から8.5へと小幅に低下。
今後の見通しも2年ぶり高水準となった10月の28.4から2ヵ月連続の低下で17.6、5ヵ月ぶり低水準。

好調を維持する状態ながらも失速感も強い状況は他の地区連銀でも同様、NY連銀では3ヵ月連続の低下となった12月は4.9で4ヵ月ぶり低水準。フィラデルフィア連銀の11.1は続落で7ヵ月ぶり低水準。

なお、ダラス連銀の場合は原油価格の推移と比較すると、足下の失速もうなずけるような状況にもなっています。NY原油価格の12月の月間平均はここまでで46.89ドル。2月(50.54)以来10ヵ月ぶり高水準とはなっていますが、それ以前の60ドル前後には及ばず、1月(57.53)と比較しても-10.6ドル。
これに対してダラス連銀製造業活動指数は1月(-1.1)との比較では+10.8。
エネルギー産業がメインとなる状態が続く限り、原油価格の反発基調を大きく上回るオーバーペースでの回復基調は決して長続きしないことを示しているようでもあります。

NY金・日足チャート 2020/11/20 - 12/2828日のNY金相場は-2.8ドル、0.15%の小幅安で3日ぶりの反落。9000億ドルの追加経済対策法案を含む予算案に対して直接給付金を2000ドルに引き上げるべきとして署名を拒否してゴルフに出かけていたトランプ大統領が一転、署名したことが伝わると時間外から株高ドル安の流れが急進。これを好感する形で週明け時間外のNY金も急騰スタート、1880ドル台後半から日本時間午前のうちに1900ドルの大台超え、1週間ぶり高値となる1904ドルまで上昇。1870ドルから1890ドルまでの小幅保ち合いレンジ上抜けに伴う上値目標12月高値(1912.0)には届かなかったものの大台到達による一服感と戻り売り圧力、さらには米10年債利回り上昇なども重石となって失速。ドル安の巻き戻しとなったロンドン時間には1870ドル台前半まで急落。しかし保ち合いレンジ下限付近では底堅さもあり、NY朝には1900ドル再トライも午後には再び1870ドル台へと20ドルの保ち合いレンジをフルに使っての乱高下。なお、法案署名で政府機関の一部シャットダウンも回避されたことを好感して株高の流れが続き、米株主要3指数は揃って過去最高値更新、連休明けのドイツDAXも過去最高値更新となるなど掉尾の一振状態となって金の重石にも。保ち合いレンジ下抜けた場合には12月半ばの保ち合い水準、1840ドル近辺までが短期下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2020/11/20 - 12/28NYプラチナは+14.2ドル、1.38%高で3日続伸。週明け時間外スタート直後の1020ドル台後半がこの日の安値となって堅調推移。金の急騰局面に追随すると1040ドル台後半まで急騰、ロンドン時間の調整で1030ドル台前半まで下げた後、NY朝には1週間ぶり高値となる1050ドル台後半まで反発。しかし、12月後半に何度もトライして跳ね返された1050ドル台は上ヒゲが続く強めの抵抗水準。12月高値を起点に右肩下がりの抵抗線を上抜けたかに見えたこの日も上ヒゲのみ。この水準を明確に突破できれば流れは好転方向へ、12月高値(1093.1)が上値目標に。

ドル円・日足チャート 2020/11/24 - 12/28ドル円は26銭のドル高円安、0.25%の反発。12月14日(104.04)以来、2週間ぶりのドル高円安水準。トランプ大統領の法案署名を好感してのリスク選好の流れで株高ドル安の流れとなった東京時間からわずかに軟調推移。しかし103円40銭台では底堅く、欧州時間に反発するとNY朝には103円70銭近辺まで上昇。直近1週間の上値抵抗水準にもなっていたこの水準での攻防を突破すると米10年債利回り上昇とともに103円90銭近辺まで上昇。短中期スパンでは上値を切り下げる下落トレンドが続いてはいるものの、短期的には小幅保ち合いを上抜けて反発基調がもう一段続く可能性も。20日移動平均線(103.83)をしっかり上抜けることができれば12月前半の水準104円台前半までの反発余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/28終値とチャート

2020年12月29日(火)時点の相場
国内金:6,831 円 12/25(金) ▲20(0.29%)
国内プラチナ:3,703 円 12/25(金) ▲32(0.87%)
NY金:1,880.4 ドル 12/28(月) ▼2.8(0.15%)
NYプラチナ:1,043.1 ドル 12/28(月) ▲14.2(1.38%)
ドル円:103.76 円 12/28(月) ▲0.26(0.25%)
→12/28(月)のその他主要マーケット指標

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