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NY連銀製造業景況指数も8月は急落、コロナ以来の落ち込み
更新日:2021年08月17日(火)
NY連銀製造業景況指数 2021年8月先週末のミシガン大消費者信頼感指数8月速報値に続き、この日は8月NY連銀製造業景況指数も低調な結果に。市場予想の28.5程度を大幅に下回る18.3となり、過去最高となった7月の43.0からは-24.7。昨年4月(-56.7)、3月(-34.4)以来、1年4ヵ月ぶりの急低下。コロナショック時以来で、過去3番めの落ち込み。

主要構成指数も低調となったなかで、価格関連指数だけは高水準を維持。販売価格指数は46.0となり、2ヵ月連続で過去最高、4月以降の5ヵ月間では4度めの過去最高。仕入れ価格は過去最高となった5月からは3ヵ月連続低下も小幅低下にとどまって高止まり状態。販売価格見通しは過去最高となった7月からは小幅低下も過去3番めの高水準。

インフレ高止まり懸念が消費センチメントに悪影響を及ぼし始めた可能性もあるのと同様に、行き過ぎたインフレ基調とその継続性への警戒感はNY連銀の景況感指数にもマイナスに作用し始めている可能性もありそうです。
デルタ株への警戒感とともに、インフレ警戒感もソフトデータの押し下げ要因となりつつあるようです。

NY金・日足チャート 2021/7/13 - 8/1616日のNY金相場は+11.6ドル、0.65%の続伸。8月5日(1808.9)以来、10日ぶり高値圏での反発基調を持続。先週末の急騰からの調整も入りやすい状況で時間外は1780ドル台から1770ドル台へと小幅に軟調推移。中国の7月小売、鉱工業生産の低調な結果やアフガン情勢などを受けて下げ渋った感も。NY市場では米株急落を受けて反発へ、8月NY連銀製造業景況指数も低調となって米10年債利回りも一時急低下となり、1780ドル台後半へと急反発。ただし米10年債利回りの反発とダウの最高値更新への巻戻しなどもあり、NY午後には頭打ち。ゆるやかに下降する20日移動平均線(1791.4)にも上値を押さえられ、1790ドルラインが目先の抵抗線にもなりそうな状況に。この水準を突破できれば1800ドルの大台ラインとの攻防へ、下方向には1780ドル近辺が浅めのサポート候補、その下は1760ドル。

NYプラチナ・日足チャート 2021/7/13 - 8/16NYプラチナは-4.9ドル、0.48%安で5日ぶりの反落。4日続伸の反発基調からの調整局面は中国景気鈍化懸念やアフガン情勢への警戒感などからの株安基調にも同調する形で下げ幅を拡大、1020ドル台半ばから週明け時間外をスタートし、ロンドン時間につけた安値は1001.3ドル。25ドル程の急落後には大台割れを回避して下げ渋り、NY市場にかけて巻戻し。NY金の反発基調に米株の反発基調などにもサポートされる格好にもなり、NY午後には1020ドル台を回復。下へ行って来いとなって反発基調持続を示唆する足型を形成し、NY引け後には一時1020ドル台後半へと急騰する場面も。目先、1030ドルの節目を上抜けできれば8月初旬の急落前の保ち合い水準1050ドル台までが上値目標に。下値サポート候補は1000ドル。

ドル円・日足チャート 2021/7/13 - 8/16ドル円は33銭のドル安円高、0.3%の続落で8月3日(109.03)以来、2週間ぶりの安値。週明け時間外は109円60銭付近から70銭台へと小幅に急騰スタートも一時的にとどまり、この日の高値をつけると元の水準へと戻して小康状態に。しかし、日経平均の急落スタートでアフガン情勢も材料視され、円高ドル高のリスク回避の流れとなり、円高の勢いが勝るドル円では109円30銭台まで急低下。その後は欧州時間にかけても109円30銭を挟んでの保ち合い推移、NY朝にはNY連銀製造業景況指数の下振れを受けて米長期金利低下とともに109円10銭台まで一段安。しかし109円ちょうどの下値サポート手前で下げ渋ると109円20銭近辺での小康状態が今朝の東京市場まで継続。109円のサポートはしばらくは堅そうにも見えるものの、割り込むようだと下落局面形成へ、今年1月安値から7月高値までの半値戻し(107.13)から107円前後までが下値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/16終値とチャート

17日の国内金価格は+10円、0.15%の小幅続伸。8月6日(6957)以来の高値圏での反発基調持続に減速感も。下落基調が続く9日移動平均線(6846)を上抜けて弱気のパーフェクトオーダーからは脱却。6月高値(7335)からの抵抗線との攻防は続き、これを突破する為には7月高値(7048)から8月安値の61.8%戻し(6919)、21日移動平均線(6929)などを明確に上抜ける必要。下方向には9日移動平均線がサポートとなるかどうか。

プラチナ価格は-3円、0.08%の小幅安で3日続落。下落基調が続く9日移動平均線(3917)超えは維持しながらもこれに追随。反発基調の腰折れ感を抱えながらも、下げ渋っての地合い好転へ。3960円台の節目を突破できれば上値トライ再開へ、短期上値目標4020円台を達成することになれば春以降の斜行三角保ち合いも上抜けへ。9日線を割り込むようだと流れ再逆転と下値警戒感再浮上。
※参考:金プラチナ国内価格8/17とチャート

2021年08月17日(火)時点の相場
国内金:6,861 円 8/17(火) ▲10(0.15%)
国内プラチナ:3,934 円 8/17(火) ▼3(0.08%)
NY金:1,789.8 ドル 8/16(月) ▲11.6(0.65%)
NYプラチナ:1,021.1 ドル 8/16(月) ▼4.9(0.48%)
ドル円:109.26 円 8/16(月) ▼0.33(0.30%)
→8/16(月)のその他主要マーケット指標

←米7月小売売上高も低調もドル売りは限定的に 08/18(水)
→三役逆転からの反発継続と斜行三角保ち合い上抜けの攻防 08/16(月)
→ミシガン大消費者信頼感はコロナ以来の急落でコロナ以下へ 08/14(土)
→生産者物価PPIは鈍化せず、前年比では4ヵ月連続過去最高更新 08/13(金)

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