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地区連銀製造業景況感、雇用指数は8月に失速感
更新日:2021年09月01日(水)
米主要地区連銀製造業景況感・雇用指数 2021年8月8月のシカゴPMIは市場予想の68.0を下回って66.8。7月からは-6.6ポイントと急低下。8月の主要地区連銀製造業景況感指数としては、NY連銀の-24.7、フィラデルフィア連銀の4ヵ月続落で今年最低、リッチモンド連銀の-18.0、ダラス連銀の-14.0など、いずれも急低下、もしくは低下基調継続となっており、シカゴ地区でも同様に失速感が漂う結果となったようです。

そのなかで雇用指数の推移を見ると、NY連銀は8月に12.8となって前月比-7.8の急低下。リッチモンド連銀は過去最高となった7月から-18.0の急降下で今年最低水準。ダラス連銀は前月比-1.8で5ヵ月ぶりの低水準。
フィラデルフィア連銀だけは前月比+3.4となって過去最高を記録。ただし雇用見通し指数は7月の過去最高から8月は-13.9ポイントの急降下。

主要地区連銀における製造業景況感と雇用指数については、このところ失速感が目立ち始める状況となっています。
この状況が、ここから年末にかけての雇用統計にどこまで影響するかはわかりませんが、テーパリングの年内スタート可否判断に向けての一定の手掛かりとなるかもしれません。

NY金・日足チャート 2021/7/28 - 8/3131日のNY金相場は+5.9ドル、0.33%の反発。下げ止まりつつある200日移動平均線(1811.5)にサポートされた前日終値水準から反発の動きとなった時間外、高値では一時1821.9ドルまで上昇も抵抗水準1820ドル超えを維持するほどの買い支えはなく、失速した流れでNY朝には一時1810ドルを割れて1800ドル台前半まで売られる場面も。月末ロンドン市場でのドル買いや米8月消費者信頼感指数の下振れなどもあり、乱高下の展開を経てNY午後には1810ドル台後半へと持ち直し。結果的に下ヒゲでも1800ドルの大台割れを回避、200日線にもサポートされる形となり、1810ドルから1820ドルまでの小幅レンジで保ち合いを形成して雇用統計待ちへ。上限をしっかり超えることになれば7月高値(1837.5)から1840ドル近辺までが短期上値目標。1810ドルの下限割れなら8月後半安値圏1780ドル台までが短期下値目安に。
月間ベースでは+0.9ドル、0.05%の小幅高。わずかながらも月末になってようやくプラス圏を回復して続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2021/7/28 - 8/31NYプラチナは+12.0ドル、1.2%の反発で8月23日(1014.1)以来、1週間ぶりの高値。時間外序盤にはわずかながら1000ドル割れも一時的にとどまって1010ドルまで切り返す場面も。ロンドン・NY朝にかけては金の軟調推移にも連れて一時990ドル台前半まで下落。20日移動平均線(1000.5)にサポートされる形にもなり、短時間で大台割れから切り返すとNY午後には1010ドル超え。8月に下ヒゲで950ドル台の安値を2度つけてのダブルボトム形成トライの流れは続き、970ドルから1020ドルまでの広めの保ち合いレンジ上限付近に到達。抵抗感も増すこの上限ラインを上抜けできれば一段高の展開へ。1030ドル付近のネックラインを超えてダブルボトムを完成し、短期的には1040ドル近辺までが上値目標に。
月間では-34.3ドル、3.27%安となって4ヵ月続落。4ヵ月以上の続落は2016年12月以来、4年8ヵ月ぶり。

ドル円・日足チャート 2021/7/28 - 8/31ドル円は6銭ほどのドル高円安、0.05%の小幅続伸。東京・欧州時間までは静かな月末、109円80銭台を中心に小幅揉み合い推移となった後、NY市場では振れ幅拡大。米8月シカゴPMIと消費者信頼感指数がいずれも予想外に低調となったこともあり、一時1週間ぶり安値となる109円50銭台まで下落。しかし月末ロンドン市場でのドル買いが強まるとドル円も急速に買い戻されて110円台を回復。その後は110円台維持をかけての攻防状態となって揉み合い推移、今朝の東京市場では再び買い優勢の展開となって110円10銭台へ。この110円10銭台、20銭までのやや強めの抵抗水準を突破できれば上値トライの展開へ。雇用統計の結果確認後には8月高値110円80銭までが当面の上値目標。
月間ベースでは+27銭、0.25%の小反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/31終値とチャート

1日の国内金価格は+21円、0.3%の反発で7月30日(7023)以来、1ヵ月ぶりの高値。短期上値目標7000円台到達後の小幅調整をはさんですかさず高値再更新の堅調推移。ゆるやかな上昇軌道の90日移動平均線(6993)を再度上抜けて中期地合い好転に向けた流れも継続。直近高値、月末につけた8月高値7002円をわずかながらも上抜けて短期的には一段高への可能性も若干高まる状況に。タイミング的には週末の雇用統計を待つ必要もあり、その結果次第では急反落の可能性ともうらはら。短期上値目標は7月高値(7048)近辺、7050円近辺まで。下方向には6980円台のサポートを割れると一段安へ、8月末の押し目形成水準6920円近辺までが短期下値目安。

プラチナ価格は+46円、1.19%の反発。21日移動平均線(3893)と3900円の攻防ラインを上抜けて逆三尊形成トライに向けて大きく前進。春以降、4ヵ月以上かけて形成してきた斜行三角保ち合いを上方ブレイクし、中期トレンド転換への可能性も抱きながらの短期上値トライの展開へ。やはりタイミングの問題も抱えつつも、上値目標は4020円台辺りまで。ただし、3870円台の下値サポートは重要な節目、これを割れると流れは巻き戻しへ、8月安値圏3740円台再トライの可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格9/1とチャート

2021年09月01日(水)時点の相場
国内金:7,006 円 9/1(水) ▲21(0.30%)
国内プラチナ:3,924 円 9/1(水) ▲46(1.19%)
NY金:1,818.1 ドル 8/31(火) ▲5.9(0.33%)
NYプラチナ:1,014.1 ドル 8/31(火) ▲12.0(1.20%)
ドル円:109.99 円 8/31(火) ▲0.06(0.05%)
→8/31(火)のその他主要マーケット指標

←製造業PMIは世界的に減速、圏内格差縮小でユーロ圏も減速 09/02(木)
→ユーロ圏景況感指数、主要4カ国揃っての低下は今年初 08/31(火)
→年内QE縮小へ、国内金価格は9月後半、半値戻しの攻防へ 08/30(月)
→年内QE縮小も利上げには慎重、パウエル講演で株高・金高 08/28(土)

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