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国内金価格2022年序盤の強気シナリオ=過去最高値トライも?
更新日:2022年01月05日(水)
国内金価格・日足一目均衡表 2022年1月5日今年は米FRBの利上げが予想されてドル高基調となりやすく、相対的な円安と合わせてコロナからの回復基調によるリスク選好も追い風に。一方、インフレ懸念が早期収束しなければインフレヘッジの金買い需要も続き、利上げによる景気悪化というネガティブ・シナリオなども警戒され、利上げ=金売りの構図が崩れやすい状態も今しばらく続きそうな状況にも。
そんな状況を背景に、2020年序盤にはドル高円安基調とNY金の下げ渋りにサポートされ、国内金価格の想定外の堅調推移もあるかもしれません。

国内金価格の2022年序盤にかけての強気シナリオとしては、
現状、200日移動平均線(6977)の過去最高値更新も継続中。7000円の大台到達も時間の問題となってきた様子で、中長期的な上昇トレンドをサポート。
2020年8月の過去最高値(7676)と2021年3月安値(6413)を起点に中期三角保ち合いを形成し、これを上方ブレイク。
昨年9月以降は短中期上昇チャネル形成の様相にも。
目先は、2021年高値(7483)手前、7400円台後半が強めのレジスタンスとなる可能性も。この水準は上昇チャネルの上限ラインと、過去最高値と2021年高値を結んだ中長期レジスタンス候補となりうるラインが交差する付近。

これを突破して2021年高値も上抜けた場合、次の目標水準は、
N計算値より、2021年3月安値(6413)から6月高値(7335)までの上昇値幅=922円、
8月安値(6710)を起点に922円上昇した場合の水準=7632円。これを達成することになった場合、過去最高値は目前に。

NY金・日足チャート 2021/11/30 - 1/44日のNY金相場は+14.5ドル、0.81%の反発。前日急落後の自律反発で1800ドルの大台回復後も上値は重く、ロンドン市場で1810ドル手前まで上昇して反落。NY朝にはわずかながら再び1800ドルの大台割れ、しかし前日安値付近で下げ渋ると200日移動平均線(1798.2)と1800ドル近辺でのサポートを再確認する形で反発。ドル高の巻き戻しの流れにもサポートされてNY午後までに1810ドル台へ、12月ISM製造業景況指数が低調となったこともあり、一時1810ドル台後半まで上昇。しかし前日の下げ幅の半値戻しにとどまり、1810ドル台半ばで小康状態に。1800ドルから1830ドルまでの保ち合いレンジ半ばに位置し、雇用指標などの動向を踏まえて上下両方向睨みの構え。上方ブレイクなら11月高値保ち合い水準1860ドル近辺までが短期上値目標に。下方ブレイクの場合には11月以降の下値サポート水準1760ドル近辺までが下値目標に。

NYプラチナ・日足チャート 2021/11/30 - 1/4NYプラチナは+17.2ドル、1.8%の反発で12月28日(979.8)以来、1週間ぶりの高値。時間外は950ドル台での保ち合い推移となり、NY朝には一時950ドル割れも20日移動平均線(947.2)にサポートされ、NY金の反発に追随。短期下値目安940ドル近辺トライを終えて巻き戻しの展開とはなったものの、上方向への節目980ドルを超えると失速、抵抗感を確認する形で970ドル台前半へと収束。目先、上方向へは980ドルの節目を突破できれば大台回復トライ、短期上値目標は1010ドル近辺まで。下方向へは950ドルがサポート、これを割れるようだと930ドル近辺までの下値目安再トライへ。

ドル円・日足チャート 2021/12/1 - 1/4ドル円は80銭のドル高円安、0.69%高となって5日続伸。2017年1月6日(117.01)以来、5年ぶりのドル高円安水準。東京時間には株高の流れに連れて円安の勢いが強まり、11月高値115円50銭台を突破。ストップロスを誘発した様子で一段高、115円80銭台へと水準を切り上げて欧州時間には上昇一服。NY市場では米10年債利回りが1.6%台後半へと上昇した流れにサポートされてドル高の流れも急進、116円台に乗せると116円30銭台へと一段高。12月ISM製造業景況指数が低調となって一時116円割れへと反落も、116円10銭台へと底堅く推移。今朝の東京市場でも一時116円割れを試す場面も。116円台を維持できなくなれば一定の調整も、11月末安値(112.53)からこの日の高値(116.35)までの23.6%戻し(115.45)近辺、115円台半ばまでが短期調整目安にも。中期的な上値目安としては、2021年1月安値(102.60)から2021年7月高値(111.66)までの上昇値幅(9.06)を8月安値(108.72)を起点に加算したN計算値=117.78。117円台後半も視野に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/4終値とチャート

1月5日の国内金価格は昨年末から+129円、1.78%高となって4營業日続伸。11月22日(7391)以来、1ヵ月半ぶりの高値で2022年をスタート。値が飛ぶ可能性も警戒された年初は想定可能な上限としていた7350円程度をさらに上回り、直近高値として意識される水準は11月18日につけた昨年高値7483円。その昨年高値から12月安値(7036)までの76.4%戻し(7378)も達成し、反発基調一服とともに意識されるのは、100%戻し。雇用統計などの結果次第で上下に大きくブレる可能性も引き続き抱えながらも、ドル高円安基調にサポートされやすい状態も続き、NY金が上値トライへと向かうようなら昨年高値超え、7500円超えもありうるか。逆にNY金が下値トライへと向かえば7200円割れも視野に。

プラチナ価格は+70円、1.81%高で5日続伸。5日続伸は11月以来、2ヵ月ぶり。昨年は計5回、2020年は6回。水準としては11月26日(3993)以来、1ヵ月ぶりの高値。90日移動平均線(3911)も1ヵ月ぶりに上抜け、上方向に想定された水準の一つ、11月高値(4320)から12月安値(3694)までの38.2%戻し(3933)を達成。目先はやはり上下にブレやすい状態が続くものの、NYプラチナが上値トライへと向かえば4000円の大台回復が意識され、逆に下値トライとなれば3800円近辺までの急反落も。
※参考:金プラチナ国内価格1/5とチャート

2022年01月05日(水)時点の相場
国内金:7,388 円 1/5(水) ▲129(1.78%)
国内プラチナ:3,934 円 1/5(水) ▲70(1.81%)
NY金:1,814.6 ドル 1/4(火) ▲14.5(0.81%)
NYプラチナ:971.2 ドル 1/4(火) ▲17.2(1.80%)
ドル円:116.14 円 1/4(火) ▲0.80(0.69%)
→1/4(火)のその他主要マーケット指標

←予想の倍増、大幅上振れのADP雇用も回復率80%到達 01/06(木)
→ユーロ圏12月製造業PMIは下げ渋り、上位低下で圏内格差は縮小 01/04(火)
→終値1800ドル超の2021年NY金、年間平均では過去最高値更新 01/01(土)
→失業保険継続受給者数も4週移動平均100%回復まで残り16万 12/31(金)

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