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★金プラチナ短期相場観★

3月コアPCEは鈍化も1-3月期雇用コスト指数は過去最大
更新日:2022年04月30日(土)
PCE・コアPCE・トリム平均PCE・メディアンPCE 2022年3月3月のPCEインフレは前年比+6.7%予想に対して+6.59%。しかし2月からは+0.32%、16ヵ月続伸となって1982年1月(6.93)以来、40年2ヵ月ぶりの高水準。
コアPCEは前年比+5.18%。市場予想の+5.3%を下回り、2月の+5.31%からも-0.13%と小幅低下。前月から低下するのは7ヵ月ぶり。それでも1983年5月以降の38年10ヵ月間では2番めの高水準。
サービス価格が前年比+4.5%となり、2月の+4.6%から鈍化したのに対し、商品価格は前年比+10.6%となって2月の+9.5%からさらに急騰。特に食品が2月の+8.0%から3月は前年比+9.2%へと一段高、エネルギー関連サービス価格は+25.7%から+33.9%へと急騰したのが影響。

また、ダラス連銀のトリム平均PCEでは前年比+3.70%。前月比+0.08%の小幅高ながら14ヵ月続伸で1991年2月(3.72)以来、31年1ヵ月ぶりの高水準。
クリーブランド連銀発表のメディアンPCEでは前年比+4.24%。前月比+0.05%とこちらも小幅高ながらも10ヵ月続伸、1990年12月(4.26)以来31年3ヵ月ぶりの高水準。
いずれの指標も以前よりは鈍化傾向となり、ピークアウトも近づいていることが意識されるような状況のようにも。

ただし、この日労働省が発表した1-3月期の雇用コスト指数は前期比年率で+1.4%となり、昨年10-12月期の+1.0%から急騰、7-9月期の+1.3%を上回って過去最大。賃金上昇をサポートし、四半期単位ではインフレ圧力も過去最大レベルに達していることを示す結果に。
少なくとも、FRBの当面の大幅利上げペースに影響を与える余地はまだ、なさそうです。

NY金・日足チャート 2022/3/25 - 4/2929日のNY金相場は+20.4ドル、1.08%の続伸で4月22日(1934.3)以来、1週間ぶりの高値。2ヵ月半ぶり安値となった前日安値1870.9ドルからの反発基調はこの日の時間外も継続、1890ドル付近から堅調推移となって1900ドル台の節目を上抜けるとロンドン時間にかけてはドル安にもサポートされて1910ドル超え、高値では一時1920ドル超え。しかしNY朝には高水準となった雇用コスト指数やPCEデフレーターの結果を受けて流れは逆転、NY引けにかけては1910ドル付近を維持したものの、引け後には米10年債利回りが2.9%超へと急騰した流れにも押されて1900ドル割れへと急低下。結果的には上に行って来い、1900ドル台の節目突破に伴う短期上値目標1930ドル近辺に対しては1920ドル近辺までにとどまっての巻き戻し。目先は1930ドル近辺再トライの可能性も若干残しながら、90日移動平均線(1886.6)も推移する1880ドル台の下値サポートを割れるようだと下値トライ再開へ、2月半ばの押し目水準1850ドル近辺までが下値目安に。
週間ベースでは-22.6ドル、1.17%の続落。月間では-42.3ドル、2.16%安で3ヵ月ぶりの反落。

NYプラチナ・日足チャート 2022/3/25 - 4/29NYプラチナは+28.5ドル、3.13%の大幅続伸。910ドル近辺を中心に3日連続十字線での下押し圧力を凌いで上放れ。ロンドン市場にかけて920ドル台、NY市場で930ドル台へと水準を切り上げ、NY午後には一時940ドル超え。4月高値(1026.4)から安値(895.4)までの38.2%戻し(945.4)程度までの上値目安にほぼ到達すると、NY引けにかけては930ドル付近へと小幅調整。12月安値と9月安値とで形成する中期逆三尊(またはトリプルボトム)崩れを回避し、さらなる下押し圧力はいったん緩和。引き続き重要水準900ドルが下値サポート、上方向には50%戻し(960.9)から20日移動平均線(962.2)近辺が抵抗水準候補。
週間ベースでは+12.2ドル、1.32%の反発。月間では-56.2ドル、5.64%の続落。

ドル円・日足チャート 2022/3/28 - 4/29ドル円は99銭のドル安円高、0.76%安で3日ぶりの反落。前日NY市場でつけた20年ぶり高値131円20銭台からの調整の動きはこの日も継続。祝日の東京朝の130円90銭台が高値となり、午前中のうちに130円30銭台まで下落して80銭近辺まで反発も戻り売り、欧州時間には129円70銭台から130円台前半での保ち合い。NY朝のインフレ指標結果には130円30銭台までの小反発に留まり、4月のシカゴPMIやミシガン大消費者信頼感指数の下振れなどもきっかけにもう一段の下押し、NY午後には129円30銭台まで下落しての反発も130円には届かず。3月末安値(121.28)から4月高値(131.25)までの23.6%戻し(128.90)まであと少しのところまで下落し、それなりのスピード調整で一服感も。次週、130円90銭超へと抜け出すと132円トライへ、短中期的には2002年1月高値135円が意識される可能性も。
週間ベースでは+1.33円、1.03%高で8週続伸。8週続伸は2018年5月以来、ほぼ4年ぶり。月間では+8.18円、6.72%の大幅続伸。2016年11月(+9.64円、9.2%)以来、5年5ヵ月ぶりの大幅高。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/29終値とチャート

2022年04月30日(土)時点の相場
国内金:8,505 円 4/28(木) ▼14(0.16%)
国内プラチナ:4,098 円 4/28(木) ▼2(0.05%)
NY金:1,911.7 ドル 4/29(金) ▲20.4(1.08%)
NYプラチナ:939.6 ドル 4/29(金) ▲28.5(3.13%)
ドル円:129.87 円 4/29(金) ▼0.99(0.76%)
→4/29(金)のその他主要マーケット指標

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