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ミシガン大インフレ期待は下方修正、消費マインドは過去最低
更新日:2022年06月25日(土)
ミシガン大・5年期待インフレ率 2022年6月6月FOMC直前に発表され、パウエルFRB議長をして「強く目を引く統計だった」と言わしめた5月CPIとミシガン大インフレ期待の6月速報値。
ミシガン大の1年インフレ期待は6月速報値では5.4%。5月の5.3%から上昇し、今年3-4月と並び、1981年以来およそ40年ぶりの高水準。5年インフレ期待は3.3%。5月までの3.0%から急騰し、2008年6月(3.4)以来、14年ぶりの高水準となっていました。

この日発表された6月確報値では、1年インフレ期待は5.3%へと下方修正され、5月から変わらず横ばい推移。5年インフレ期待も下方修正されて3.1%。5月までの3.0%からは上昇し、1月と並び2011年3月(3.2)以来、10年10ヵ月ぶりの高水準。
0.75%の大幅利上げ決断を後押しした主要因の一部が下方修正されたことで、市場に燻っていたさらなる大幅利上げへの警戒感は多少、緩和された様子。
ただし、インフレ期待は1年先も5年先でも、2021年以降の急騰局面継続に大きな変化はなく、次回7月FOMCの10日前に発表されるミシガン大の7月速報にも、警戒感が高まりそうです。

また、ミシガン大の消費者信頼感指数は6月速報で50.2、過去最低となっていたのが、確報値では50.0へとさらに下方修正。5月の58.4からは-8.4となり、昨年8月(-10.9)以来10ヵ月ぶりてコロナ後2番めの急低下。前年比では-35.5の暴落状態となり、コロナショックやリーマンショック時の前年比-20台を超えて過去最大の急落。
現況指数が6月速報で過去最低となっていた55.4から53.8へとさらに下方修正。期待指数は46.8で42年ぶり低水準となっていた速報値から47.5へと小幅上方修正も、依然過去最低付近。
インフレ期待の急騰・高止まりとともに、消費マインドの低迷もリセッション懸念への警戒材料として今後注目されます。

NY金・日足チャート 2022/5/19 - 6/2424日のNY金相場は5日ぶりの反発もわずか+0.5ドル、0.03%の小幅高。1820ドル台を中心に小幅揉み合いに終始、ロンドン序盤にかけては米長期金利低下に連れて1830ドル台前半まで上昇してこの日の高値、流れが逆転したNY午前には一時1820ドルを割れてこの日の安値。ミシガン大の6月インフレ期待が下方修正されたことを受けては利上げペースのさらなる加速回避への安心感から1830ドル台再トライも、同様に好感した株高の勢いが強まったこともあり、売り買い交錯となって1820ドル台後半に収束。7営業日ぶりに200日移動平均線(1843.7)にかすりもせず、上値を切り下げようかという動きにもなった反面、1820ドル台での下値の堅さも確認。引き続き1810ドルから1850ドルまでのレンジ内で方向感と居場所を探る展開継続へ。
週間ベースでは-10.3ドル、0.56%の続落。6週ぶりに52週移動平均線(1836.2)下抜け。

NYプラチナ・日足チャート 2022/5/19 - 6/24NYプラチナは-0.7ドル、0.08%の小幅安で3日続落。終値ベースでの今年安値を2日連続更新し、昨年12月15日(894.2)以来半年ぶり安値圏での小動き。時間外には900ドル台から910ドル台後半まで反発して失速、ロンドン・NY市場にかけては軟調推移となってNY午前と午後にも900ドルの大台割れを試しながら、もなんとか耐えた格好に。前日安値をわずかに下回るも900ドルラインを維持、安値では4月28日(900.5)以来2ヵ月ぶり安値をつけて930ドルの節目割れに伴う短期下値目安900ドルの大台前後にしっかり到達。引き続き多少の行き過ぎを警戒しながら短期的には下値トライ一服後の反発へのタイミングを図る状態にも。
週間ベースでは-26.5ドル、2.85%安となって3週続落。3週続落は3-4月に続いて今年2度め。

ドル円・日足チャート 2022/5/23 - 6/24ドル円は22銭のドル高円安、0.16%高で3日ぶりの反発。東京午前には135円を挟んでの売り買い交錯、134円60銭台まで売られた直後には135円20銭台まで急反発も、上値も限定的。東京午後には134円50銭台、欧州時間序盤には一時134円30銭台まで下げて切り返し。欧州・NY時間にかけては米10年債利回りが3.0%台半ばから3.1%台へと水準を切り上げた流れに追随、135円20銭台まで反発後には、ミシガン大消費者信頼感指数とインフレ期待の結果を受けて134円70銭近辺まで急反落も下げ渋り、米10年債利回りの反発と株高円安のリスク選好の流れにも連れて反発、一時135円40銭近辺まで上昇。大陰線の翌日に下ヒゲ陽線も5日移動平均線(135.63)には届かず、2日連続下回っての推移。3日めに上抜けできないようだと調整局面延長の可能性も。16日安値(131.49)から21日高値(136.70)までの61.8%戻し(133.48)程度までがもう一段の調整目安にも。
週間ベースでは+24銭、0.18%高で4週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/24終値とチャート

2022年06月25日(土)時点の相場
国内金:8,659 円 6/24(金) ▼119(1.36%)
国内プラチナ:4,317 円 6/24(金) ▼93(2.11%)
NY金:1,830.3 ドル 6/24(金) ▲0.5(0.03%)
NYプラチナ:903.7 ドル 6/24(金) ▼0.7(0.08%)
ドル円:135.19 円 6/24(金) ▲0.22(0.16%)
→6/24(金)のその他主要マーケット指標

←円安に支えられた2022年上半期の国内金・プラチナ価格 06/27(月)
→4週移動平均10週連続増加、新規失業保険申請件数ボトムアウト 06/24(金)
→2022年上半期・新興国通貨と日本円の対ドル為替推移 06/23(木)
→急減する米中古住宅販売件数、価格上昇率は鈍化も依然高水準 06/22(水)

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