失業保険申請件数、4週移動平均では横ばいを挟んで16週続伸
更新日:2022年08月05日(金)
新規失業保険申請件数は、トレンドを示す4週移動平均では今年、4月2日までの週に17.02万件となって過去最低を記録。これが底値となってボトムアウトすると、ここから5月後半まで7週続伸となって20.70万件まで増加。翌週も20.70万件で横ばい推移となった後、増加基調が再開すると7月30日の週まで9週続伸となって25.475万件まで増加。
新規失業保険申請件数は、4週移動平均では横ばい推移を挟んで16週続伸。4ヵ月間一度も減少することなく、一方的に増加基調が続いています。
過去、一方的な増加傾向が続いた例としては、
近年では2019年4-6月にかけて12週続伸、2018年9-12月には10週続伸など。
リーマンショック後の世界金融危機時には、2009年1-3月の11週続伸が最長。
それ以前では、2000年10-12月にも12週続伸。
さらに遡ると、1980年2-6月に13週続伸。1974年8-12月には22週続伸。これが過去最長。
現状、失業保険申請件数は21世紀では最長の増加トレンドを形成中。47年半ぶりの一方的な増加局面にあります。
そろそろ、失業率の急騰局面入りを警戒すべき時期が近づいているかもしれません。
4日のNY金相場は+30.5ドル、1.72%の大幅反発。上昇幅は今年の絶対値平均14.2ドルの2.1倍超、今年5番めの急騰で6月30日(1807.3)以来、1ヵ月ぶりの高値となって1800ドルの大台を回復。7月末からの反発局面が1800ドルの大台でいったん上値を押さえられたものの、前日の調整局面で下げ渋った流れを受け継ぐ形となり、時間外序盤の1780ドル近辺がこの日の安値となって反発基調再開。ロンドン市場で1790ドルを超えるとNY朝には1800ドルの大台回復トライ、新規失業保険申請件数が低調となったこともあり米10年債利回り低下とドル安の流れにも連れて堅調推移、NY引け後には1810ドル近辺へ。中国軍の台湾周辺での軍事演習が地政学リスクとなって安全資産買いとなった面もあり、雇用統計直前に1790ドルの節目を突破。これに伴う短期上値目標1810ドル程度にも到達。一服状態で迎える雇用統計がタカ派傾斜を促すような結果となれば一定の調整も。浅めの下値サポートは1770ドル台、これを維持できないようなら1750ドル近辺までが下値目安に。
NYプラチナは+36.4ドル、4.1%の大幅反発。上昇幅としては今年の絶対値平均16.3ドルの2.2倍超となって今年5番めの急騰。水準としては6月22日(926.9)以来、1ヵ月半ぶりの高値。890ドルを挟んでの小幅保合い推移となったアジア時間を経て、先行する金の反発にはロンドン市場から追随。NY朝にかけて900ドルの大台を回復するとNY午前のうちに910ドルの節目との攻防も突破、NY午後には920ドル台へと一段高、NY引け後には930ドルトライの様相。910ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標930ドル近辺に到達して高止まり。雇用統計後にも金が堅調維持なら、3月高値(1197.0)から7月安値(806.7)までの38.2%戻し(955.8)近辺までが第2目標に。
ドル円は91銭のドル安円高、0.68%安で3日ぶりの反落。2日間の反発局面を経て、東京時間は売り買い交錯の揉み合い状態、朝方の134円10銭台から133円40銭台まで売られて下げ渋ると午後には134円30銭台まで反発。欧州時間には134円40銭台まで小幅に上昇も前日高値を超えられず、この日の高値圏で小幅揉み合い推移。NY時間には米10年債利回り低下と中国の挑発的な軍事演習がリスク回避の流れを誘発、NY朝に133円10銭台まで急落するとNY午後には133円割れ、安値では132円70銭台まで下落。今朝の東京市場では一時132円50銭台まで下げて133円台へと反発。落ち着かない状態で雇用統計へ。そこそこの好結果でタカ派傾斜が強まれば反発方向へも、134円の節目を上抜けると136円を目指す流れにも。逆の展開で131円60銭の節目と90日移動平均線(131.56)を下抜けるようだと130円前後までの下値再トライへ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場8/4終値とチャート
5日の国内金価格は+75円、0.9%高で3日続伸。7月6日(8444)以来、1ヵ月ぶりの高値。円安サポート一服となった日にはNY金の急騰にサポートされる好循環。中期サポート8180円近辺でいったんは底打ちした可能性が高まる状態となり、1ヵ月ぶりに21日移動平均線(8296)を上抜けて加速。8330円の節目上抜けに伴う短期上値目標は、6月高値(8859)から8月安値(8168)の38.2%戻し(8432)付近まで。リスク回避の巻き戻しなどで伸び悩み、反落となった場合の下値サポート候補は8330円から8300円。
週間ベースでは+80円、0.96%の続伸。
プラチナ価格は+131円、3.15%高で4日続伸。上げ幅としては今年の絶対値平均55円の2.4倍超、今年7番めの急騰。中期下値サポート4100円近辺で支えられ、今年2月以降の安値圏保合いから抜け出して上値トライへの流れが加速。1ヵ月ぶりに90日移動平均線(4286)も上抜け、6月高値(4682)から7月安値(4070)までの38.2%戻し(4304)近辺に到達。4190円台の節目上抜けに伴う短期上値目標としては、半値戻し(4376)近辺まで。
週間ベースでは+146円、前週の横ばい推移を挟んで3.52%の続伸。
※参考:
金プラチナ国内価格8/5とチャート
2022年08月05日(金)時点の相場
国内金:8,378 円 8/5(金)
▲75(
0.90%)
国内プラチナ:4,293 円 8/5(金)
▲131(
3.15%)
NY金:1,806.9 ドル 8/4(木)
▲30.5(
1.72%)
NYプラチナ:924.9 ドル 8/4(木)
▲36.4(
4.10%)
ドル円:132.96 円 8/4(木)
▼0.91(
0.68%)
8/4(木)のその他主要マーケット指標
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