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★金プラチナ短期相場観★

利上げ効果で米住宅市場は急減速、新築+中古販売件数は急減
更新日:2022年08月25日(木)
米新築住宅+中古住宅販売件数・前年比 2022年7月全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売成約指数は、予想の前月比-2.6%に対して-1.0%。予想ほどは落ち込まなかったものの、指数としては2020年4月以来、2年3ヵ月ぶりの低水準となり、前年比では-22.5%の大幅減。8ヵ月連続のマイナス圏推移となり、これもコロナショック時の2020年4月(-34.6%)以来、2年3ヵ月ぶりの大幅な落ち込み。

中古住宅販売件数の先行指標となるこの指標が低調となったことで、今後の低調が予想される中古住宅販売件数は先週7月分が発表され、481万戸。市場予想の487万戸を下回り、2020年6月(477)以来、2年1ヵ月ぶりの低水準。前年比では-20.2%となり、2020年5月(-24.8)以来2年2ヵ月ぶりの急減。
また、今週発表された7月の新築住宅販売件数は51.1万戸。これも市場予想の57.5万戸を下回り、2016年1月(50.5)以来、6年半ぶりの低水準。前年比では-29.6%で昨年10月(-33.0%)以来9ヵ月ぶりの急減。

この結果、7月の新築+中古住宅販売件数は合計で、年率換算532.1万戸。全体に占める新築の割合は9.6%となり、2017年8月(9.3%)以来ほぼ5年ぶり低水準。2017年以降ほぼ10%超での推移が続き、散発的に10%を割れても9.8%まで。
景気変動に対する先行性が高いとされる新築住宅の落ち込みは、今後の住宅市場の低迷を示唆。

7月の新築+中古の合計532.1万戸は、2020年5月(471.6)以来2年2ヵ月ぶり低水準。前年比では-21.2%の大幅減。13ヵ月連続の前年割れとなり、2020年5月の-20.7%を超え、少なくとも2014年以降では最大の落ち込み。
インフレ緩和に向けた大幅利上げによる住宅金利上昇と需要抑制効果は、住宅市場においてはコロナショックを超えるほどの落ち込みで、順調?

NY金・日足チャート 2022/7/21 - 8/2424日のNY金相場は+0.3ドル、0.02%の小幅続伸。7日ぶりに反発した前日の流れは続かず、1760ドル近辺でほぼ横ばい推移。ドル高優勢の流れとなったロンドン時間につけた安値は1750ドル台半ばまで、ドル安に振れたNY午前の反発局面では一時1770ドル付近まで上昇。変動値幅は14.7ドル、今年の平均27.7ドルの半分強にとどまって十字線を形成もNY引け後には1760ドル台半ばへとわずかに反発方向へ。ジャクソンホール待ちのボラ低下状態となるなか、上方向には3月の今年高値(2078.8)から7月の今年安値(1678.4)までの23.6%戻し(1772.9)に抵抗感、突破できれば1800ドルの大台回復トライも意識される展開へも。下方向へは1740ドル台でサポートされない場合には1730ドル前後まで下値余地拡大。

NYプラチナ・日足チャート 2022/7/21 - 8/24NYプラチナは-9.6ドル、1.1%の反落。870ドル台半ばから揉み合いながらも軟調気味の展開、ロンドン市場では一時880ドル手前まで上昇も前日高値を超えられず、NY市場にかけての反落局面では一時860ドル割れ。しかし前日安値も下回らず、NY午後には860ドル台後半での揉み合いに。反発局面は続かず、前日の上げ幅帳消しも下げ渋る状態はなんとか維持した格好にも。短期下落トレンドは脱し切れない状態ながら、860ドル台半ばから880ドルまでの小幅保ち合いを形成しての上下両睨み。上抜けできれば900ドルの大台回復トライへも、下方ブレイクなら下落トレンド再加速となって830ドル近辺までが意識される展開へ。

ドル円・日足チャート 2022/7/21 - 8/24ドル円は38銭のドル高円安、0.28%の反発。136円70銭台を中心に保ち合いの展開となった東京時間には137円台が上限、下値は136円30銭台まで。欧州時間序盤には136円10銭台の安値をつけて切り返し、米10年債利回りがほぼ2ヵ月ぶりに3.1%台へと上昇したNY午前には137円20銭台まで上昇。NY終盤まで137円台を維持しながらも今朝の東京市場では137円割れへ。136円70銭から137円60銭までのレンジで小幅保合いを形成し、上抜けできれば138円台半ばから139円台再トライへも。下方ブレイクなら136円を割れて135円台半ば辺りまでが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/24終値とチャート

25日の国内金価格は+33円、0.39%高で3日ぶりの反発。8月10日(8521)以来半月ぶりの高値となり、8420円の節目を上抜け。短期的にはもう一段上値を試す可能性が高まり、8460円台辺りまでの上昇余地。ゆるやかに下降し始めた90日移動平均線(8474)も突破するようなら、6月高値から上値を切り下げる三角保合い上限ラインも上抜ける形となり、8500円の大台を回復して新たなトレンド形成へと向かう可能性も。下方向へは8400円の大台ラインが重要な節目にも、これを割り込むようだと反発基調腰折れへ、8300円台前半へと軟調な展開へ。

プラチナ価格は-24円、0.57%安で6日続落。8月4日(4162)以来、3週間ぶりの安値。6日続落は4月以来、4ヵ月ぶりで今年2度め。7月安値(4070)から8月高値(4462)までの76.4%戻し(4163)に急接近。昨年12月安値起点の中期三角保合い下限ライン付近にも相当する重要水準に足を踏み入れた状態で、9日移動平均線(4292)は下降に転じた90日移動平均線(4300)をデッドクロス。下押し圧力が強まる状態でもRSIは50.8で過熱感はニュートラル。ただし現状水準維持でも明日以降、急速に売られ過ぎ状態へとRSI急降下も予想され、中期重要水準での下げ止まりも予想可能な状況だが。
※参考:金プラチナ国内価格8/25とチャート

2022年08月25日(木)時点の相場
国内金:8,436 円 8/25(木) ▲33(0.39%)
国内プラチナ:4,174 円 8/25(木) ▼24(0.57%)
NY金:1,761.5 ドル 8/24(水) ▲0.3(0.02%)
NYプラチナ:866.8 ドル 8/24(水) ▼9.6(1.10%)
ドル円:137.12 円 8/24(水) ▲0.38(0.28%)
→8/24(水)のその他主要マーケット指標

←ドイツ8月IFO景況感、製造業は下げ渋り、サービス業は小反発も 08/26(金)
→総合PMI、8月は米欧ともに2ヵ月連続節目50割れ 08/24(水)
→20年ぶりドル高水準再トライの勢いに下押し圧力強まるNY金 08/23(火)
→重要な節目との攻防続く8月後半の国内金・プラチナ価格 08/22(月)

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