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米雇用情勢は2023年も好調スタート、利上げ効果はまだ?
更新日:2023年01月06日(金)
雇用者数増減推移 NFP×ADP・3ヵ月平均 2022年12月2023年最初の米雇用統計発表直前の関連指標はいずれも好調を示唆。
新規失業保険申請件数は20.4万件となって3ヵ月ぶりの低水準。4週移動平均でも21.38万件で2ヵ月半ぶりの低水準。雇用統計の調査対象週となる12月17日までの週でも21.6万件でこの3ヵ月では4番めの低水準。

ADP雇用リポートでは12月雇用者数は前月比+23.5万人。市場予想の+15.0万人を大幅に上回り、11月分も+5.5万人の上方修正。
この結果、ADP雇用者数は3ヵ月平均で+21.9万人。10月の+18.8万人から続伸で4ヵ月ぶり高水準。2012年から2019年までの平均+22.6万人付近での推移が続く状態に。
雇用統計のNFPは11月時点の3ヵ月平均で前月比+27.2万人。4ヵ月続落で1年10ヵ月ぶり低水準となっていました。2012年から2019年までの平均+19.7万人と比較するとまだ大きく上方乖離。

雇用統計のNFPもADPも、2021年にはコロナ後の反動増で2012-2019年平均を大きく上回る水準での推移が続きましたが、2022年には減速し、年末にかけてようやく2012-2019平均に近づきつつある状態。
利上げ効果はまだ、測りきれない状況のようにも見えます。2023年も雇用統計の重要性は当面、続きそうです。

NY金・日足チャート 2022/11/30 - 1/55日のNY金相場は-18.4ドル、0.99%安で5日ぶりの反落。前日ロンドン市場で7ヵ月ぶり高値1871.3ドルをつけ、短期上値目標1870ドル近辺到達に伴う達成感からの反動安。時間外序盤の1860ドル台半ばがこの日の高値となり、ロンドン市場で1850ドル台へ、NY市場では米12月ADP雇用の大幅上振れと失業保険申請件数の減少などの好結果を受けて急落。NY午後には一時1830ドル割れを試したところでいったん反発、1840ドルを回復もNY引け後には1830ドル台半ば。上値を切り上げてきた流れに対してRSIの低下基調が続く逆行状態が示唆していた上昇一服に。1810ドルから1860ドルまでが目先の主要レンジとなって雇用統計待ちへ。サプライズがなければ保ち合い推移、レンジ上抜けなら1880ドル程度までが短期上値目標、下抜けの場合には巻き戻しの展開となって相応の下落局面形成へも、1760ドル近辺までが当面の下値目安にも。

NYプラチナ・日足チャート 2022/11/30 - 1/5NYプラチナは-22.7ドル、2.08%の続落で12月29日(1065.0)以来、1週間ぶりの安値。1090ドルを挟んでの小幅保ち合いから、ロンドン市場では1100ドル付近まで上昇。しかし前日までに抵抗感が強まっていた1100ドルラインに上値を押さえられる形となって戻り売り、NY市場では一連の雇用指標好結果を受けてのドル高金安の流れに追随、1070ドル割れへと急落。流れとしてはいったん調整局面入りへと向かいやすい状況にも。上昇軌道の20日移動平均線(1031.6)をサポート候補に1100ドルの抵抗線突破の場合でも短期上値目標はは1120ドル程度まで。

ドル円・日足チャート 2022/12/2 - 1/5ドル円は77銭のドル高円安、0.58%高で3日続伸。12月28日(134.46)以来の高値。東京朝に132円半ばから131円60銭台までの押し目形成後はゆるやかに上昇、午後には132円半ばを回復すると欧州時間にかけてほぼ横ばい推移。NY市場では12月ADP雇用の結果を受けて133円半ばへと急騰、失業保険申請件数の好結果もありNY午後にかけて134円00銭台まで上昇。しかし134円台ではまだ上値も重く、右肩下がりの20日移動平均線(133.92)にも上値を押さえられる形となって一時133円割れへと反落。それでも雇用統計の好結果への期待感もあり、133円半ばを回復すると今朝の東京市場では133円80銭台へ。雇用統計後に134円半ばの節目を上抜けるようだともう一段の反発局面形成へ、12月上旬保ち合い水準136円半ばまでが短期上値目標に。下方向へは130円半ばが当面の下値サポート、これを割り込むようなことがあれば流れは逆転、安値更新再トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/5終値とチャート

6日の国内金価格は-6円、0.07%の小幅安で4日ぶりの反落。8450円の節目上抜けに伴う短期上値目標8500円台回復達成後のオーバーランで一服。11月高値(8744)起点の三角保合い上限ライン付近が再びレジスタンスとなった格好に。ほぼ水平移動の90日移動平均線(8537)を目先のサポート候補に現状水準からもう一段上値を切り上げることができれば、昨年秋以降の8600円を挟んでの保ち合い推移に回帰する状態にも。
週間ベースでは+180円、2.14%の続伸。

プラチナ価格は-46円、0.93%安で4日ぶりの反落。3日続伸での急騰局面形成、前日の大幅高からの反動安となり、下降チャネル脱出後の短期上値目標5000円の大台回復に対しては4940円手前までで失速、短期上値トライにはいったん失敗。下げ止まった21日移動平均線(4775)近辺が当面の下値サポート候補に、あらためて4940円超へと抜け出すことができれば5000円の大台手前、4990円付近までが短期上値目標に。
週間ベースでは+150円、3.16%の続伸。
※参考:金プラチナ国内価格1/6とチャート

2023年01月06日(金)時点の相場
国内金:8,579 円 1/6(金) ▼6(0.07%)
国内プラチナ:4,890 円 1/6(金) ▼46(0.93%)
NY金:1,840.6 ドル 1/5(木) ▼18.4(0.99%)
NYプラチナ:1,069.6 ドル 1/5(木) ▼22.7(2.08%)
ドル円:133.44 円 1/5(木) ▲0.77(0.58%)
→1/5(木)のその他主要マーケット指標

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