リスク回避で円安牽制に逆行、国内金価格の最高値再トライ
更新日:2023年06月26日(月)
週末、ロストフからモスクワへと進軍したワグネルの反乱。ベラルーシのルカシェンコ大統領が仲介したとされ、プリゴジン氏はわずか1日で撤退を決断。表面的には週明けの市場再開前に終息したことで、リスク回避による市場の混乱は免れた格好にも。それでも市場の不安感に乗じ(たかどうかは定かではないものの)、国内では円安牽制も。週末に7ヵ月半ぶり高値水準となる143円80銭近辺まで上昇していたドル円は週明けに143円50銭近辺まで軟調推移。対照的にNY金は週末の1930ドル近辺から1930ドル台後半へと小幅に水準を切り上げて6月最終週をスタート。連れ高となったNYプラチナも920ドル近辺から930ドルへと水準を切り上げて6日ぶりの反発を目指す流れにも。
26日の国内金価格は+65円、0.67%の反発。6月20日(9738)以来今年3番めの高値となり、最高値から23日(9631)の半値戻し(9697)をほぼ達成。短期的には上値の重い状態が続きながらも、9日移動平均線(9654)を再び大きく上抜けて流れが変わり始める可能性も示唆。最高値更新となって9770円超へと抜け出すことになれば9800円の大台トライへ。逆に9630円へと切り上げた下値サポートを割り込むようだと9570円近辺までの一段安へ。
一目均衡表では、1週間前に過去最高値を更新しての三役好転から急反落となっての転換線(9665)・基準線(9661)下抜けから、再び上抜けへと反発して三役好転へと回帰。この間、遅行線が急落のタイミングで26日前の価格ラインにサポートされて反発。この水準、9630円近辺は直近安値にも相当し、5月以降の三角保ち合い上限ラインも通過。レジスタンスがサポートに切り替わった格好にもなり、目先の強めのサポートとして作用する可能性も。過去最高値更新となった場合に想定可能な上値目安としては、6月安値(9568)から最高値(9762)までの上昇値幅(194)を6月23日(9631)を起点に加算した水準=9825円。
プラチナ価格は+8円、0.17%の小幅高で5日ぶりの反発。2ヵ月半ぶり安値圏での下げ渋り、となって上値の重さは続く状態。上昇軌道の200日移動平均線(4691)が地合い回復に向けての重要ポイントに。金との価格差は5072円へと急拡大、連日の過去最大更新。
一目均衡表では、1週間前にサポートされた雲の下限(4802)を下抜けたことで三役逆転となって急落。過去の推移から重要水準としてサポートも期待された水準、2月安値(4289)から5月高値(5197)の61.8%戻し(4636)を下抜けたまま。この水準を早期回復へと反発できないようだと、再びこの水準がレジスタンスとなってしまう可能性も。
※参考:
金プラチナ国内価格6/26とチャート
2023年06月26日(月)時点の相場
国内金:9,696 円 6/26(月)
▲65(
0.67%)
国内プラチナ:4,624 円 6/26(月)
▲8(
0.17%)
NY金:1,929.6 ドル 6/23(金)
▲5.9(
0.31%)
NYプラチナ:923.7 ドル 6/23(金)
▼2.8(
0.30%)
ドル円:143.73 円 6/23(金)
▲0.60(
0.42%)
6/23(金)のその他主要マーケット指標
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