ドイツIFO景況感はサービス業主導で回復、期待感も改善
更新日:2023年10月26日(木)
マイナス成長も見込まれ、低迷が続くドイツ経済にも少しづつ底入れの兆し。IFO景況感指数でもその可能性を示唆する結果にも。
10月のIFO景況感指数は86.9。市場予想の86.0を上回って6ヵ月ぶりに上昇。10ヵ月ぶり低水準となった8-9月(85.8)からは+1.1で3ヵ月ぶりの高水準に。
現況指数は89.2。3年1ヵ月ぶり低水準となった9月(88.7)から+0.5の反発で3ヵ月ぶりの高水準。
期待指数は84.7。9ヵ月ぶり低水準となった8月(82.7)から続伸で5ヵ月ぶりの高水準。期待先行で回復基調への可能性を示唆。
業種別では、サービス業が-1.5。3ヵ月連続マイナス圏推移も、5ヵ月ぶりの反発で3ヵ月ぶりの高水準。現況に満足する企業は増加、期待値も改善。
製造業は-15.9。3年2ヵ月ぶり低水準となった8月から続伸で3ヵ月ぶりの高水準。6ヵ月連続マイナス圏推移。先行き不透明感は後退も、現状判断は再び悪化、受注状況は依然として厳しい状況。
貿易は-27.2。1年ぶり低水準、20ヵ月連続マイナス圏。現況評価を下方修正、見通しも悲観的。主に卸売業が牽引。
建設業は-31.1。14年8ヵ月ぶり低水準となった9月からわずかに+0.1。6ヵ月ぶりの反発も19ヵ月連続マイナス圏。現況は僅かに悪化、見通しは幾分好転も悲観的な見方を維持。
卸売は-30.6。19ヵ月連続マイナス圏で3年5ヵ月ぶりの低水準。
サービス業主導で回復基調への可能性を示唆。製造業も底打ちの可能性。それ以外は・・・まだまだ厳しい状況が続きます。
25日のNY金は+8.8ドル、0.44%高となって3日ぶりの反発。7月31日(2009.2)以来、3ヵ月ぶりの高値。前日までの小幅調整と下ヒゲを残して下げ渋った流れで押し目買いの様相にも。1980ドル台での小幅揉み合い推移で時間外を通過後、ロンドン市場から徐々に上昇、NY朝には1990ドル台へ、高値では2000ドル手前まで上昇。しかし米9月新築住宅販売件数が予想以上の大幅増となったことをきっかけに米10年債利回り上昇とドル高の流れが強まって反落、一時1970ドル台前半まで急落もNY午後には1990ドル台に戻して下げ渋り。RSIも90.2まで上昇し、過熱感とともに高止まり状態で今晩の米GDPや週末のPCE、次週FOMCから雇用統計へと重要イベントウィークへ。1980ドルから2000ドルまでの小幅保合いを形成する格好となり、上抜けなら2020ドル付近までの一段高も、下抜けなら1960ドル近辺までの調整も。
NYプラチナは+20.5ドル、2.3%高で3日ぶりの反発。9月29日(915.9)以来、1ヵ月ぶり高値水準に。アジア時間には890ドル台半ばから軟調推移、ロンドン市場では前日安値をわずかに下回る880ドル台半ばまで下げて切り返し、NY朝に900ドルの大台を回復すると一段高、NY午後には910ドルの節目を超えて910ドル台後半まで上昇。ただしNY引けにかけては軟調推移、NY引け後の時間外では910ドル割れを試す展開に。910ドル台へと戻すことができれば保合い上抜けの形を維持して一段高トライへ、930ドル台までが短期上値目標に。ただし890ドルの下限割れへと反落の場合には870ドル近辺までの一段安へ。
ドル円は37銭のドル高円安、0.25%の続伸。終値ベースでは昨年高値を超え、1990年8月13日(150.35)以来、33年2ヵ月ぶりのドル高円安水準。東京時間の149円80銭近辺が安値となり、ほぼ80銭台での小幅保合い推移で東京市場を通過後、欧州時間には90銭台へと若干水準を切り上げての保合い推移。NY市場では米9月新築住宅販売件数が市場予想を大幅に上回り、米10年債利回りが上昇、NY午後にはドル高の流れも追随する展開となってドル円は150円ラインとの攻防を突破。NY終盤には高値で150円30銭台まで上昇。149円90銭の節目上抜けに伴う短期上値目標150円台半ばまでを目指す流れ再開となり、今朝の東京市場でも150円台を維持して20銭台へと再浮上。介入警戒感も続くなか、もう少しの上昇余地も。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場10/25終値とチャート
26日の国内金価格は+66円、0.63%の続伸で4日ぶり、今年32回めの過去最高値更新。RSIは91.9へ、90台を維持して過熱感とともに一段高となり、10400円の節目超えに伴う短期上値目標10450円程度に到達。一服感からの小幅調整では、10380円までが目先のサポート、これを維持できなければ10320円近辺までの一段安も。
プラチナ価格は+72円、1.55%の反発。上昇軌道の9日移動平均線(4662)にサポートされて90日移動平均線(4663)を上抜け。集中する複数の移動平均線との攻防状態から抜け出す格好となって4680円の節目も上抜け。もう一段の上値トライへと向かう確率は高まり、短期上値目標4760円近辺までを目指す流れへ。
※参考:
金プラチナ国内価格10/26とチャート
2023年10月26日(木)時点の相場
国内金:10,460 円 10/26(木)
▲66(
0.63%)
国内プラチナ:4,712 円 10/26(木)
▲72(
1.55%)
NY金:1,994.9 ドル 10/25(水)
▲8.8(
0.44%)
NYプラチナ:912.4 ドル 10/25(水)
▲20.5(
2.30%)
ドル円:150.26 円 10/25(水)
▲0.37(
0.25%)
10/25(水)のその他主要マーケット指標
予想以上に強い米経済、7-9月期GDPは7四半期ぶり高水準 10/27(金)ユーロ圏PMI、10月速報は5ヵ月連続50割れで約3年ぶり低水準 10/25(水)ユーロ圏消費者信頼感指数は回復途上で失速も、ドイツが牽引 10/24(火)逆三角保合い上抜け、高騰続く予測不能な国内金価格 10/23(月)
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