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ユーロ圏10月景況感指数は3年ぶり低水準で下げ渋り
更新日:2023年10月31日(火)
ユーロ圏景況感指数 主要7ヵ国 2023年10月欧州委員会が発表した10月のユーロ圏景況感指数は93.3。市場予想の93.0を上回り、9月(93.4)からは-0.1の小幅低下。6ヵ月続落となり、2年11ヵ月ぶりの低水準。
業種別では製造業が-9.3。前月から-0.4の反落、8ヵ月連続マイナス圏推移となり、3年3ヵ月で2番めの低水準。サービス業は4.5。10ヵ月ぶり低水準となった9月から+0.4、6ヵ月ぶりの反発。

<主要4カ国>
スペイン:100.3=前月から+1.2の反発。4月(103.6)でピークアウト後は過去平均100前後で下げ渋り。
イタリア:96.9=前月から-0.9で3ヵ月続落。2ヵ月連続節目100割れで1年ぶりの低水準。
フランス:93.5=前月から-2.9で2ヵ月ぶり低水準。14ヵ月連続100割れ、2年11ヵ月で3番めの低水準。
ドイツ:89.6=前月から+0.5、3年2ヵ月ぶり低水準の8月(88.7)から続伸で3ヵ月ぶり高水準。16ヵ月連続100割れ、3ヵ月連続90割れ。
経済規模と逆順の並びは3ヵ月連続。
<主要7カ国:経済規模5-7>
オランダ:93.1=3ヵ月ぶり高水準の9月から変わらず。8ヵ月ぶり低水準の7月(92.7)で底打ちも続伸後に上げ渋り。15ヵ月連続100割れ。
ベルギー:85.1=前月から-3.7の急反落で11ヵ月ぶり低水準。18ヵ月連続100割れ、6ヵ月連続90割れ。
オーストリア:82.0=3年3ヵ月ぶり低水準の9月(79.0)から+3.0、3ヵ月ぶりの反発。3年4ヵ月で2番めの低水準。18ヵ月連続100割れ、8ヵ月連続90割れ。
経済規模順に上位からの並びは2ヵ月連続。

最上位はギリシャ:106.4=続落で9ヵ月ぶり低水準。12ヵ月連続100超。
最下位はエストニア:77.9=続落で3年4ヵ月ぶり低水準。19ヵ月連続100割れ、16ヵ月連続90割れ、2ヵ月連続80割れ。
上位7カ国でも前月から上昇3カ国、低下3ヵ国、横ばい1ヵ国。調査対象全19ヵ国では上昇7ヵ国となってやや減速傾向。上下の格差は5ヵ月ぶりの低水準へと縮小。

NY金・日足チャート 2023/9/26 - 10/3030日のNY金は+7.1ドル、0.36%高で4日続伸。7月31日(2009.2)以来、3ヵ月ぶり高値圏での一段高。ただし、週末のNY引け後に2020ドル付近まで急騰したところからは反落。週明け時間外は2010ドル台半ばから、軟調気味の展開となってロンドン序盤には2000ドル近辺へ。一時的な大台割れで切り返すとNY市場では2010ドル台前半まで反発も、上値も重くNY引けにかけては2000ドル台半ばから前半へと軟調推移。2000ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2020ドル付近には週末時点で到達し、一服感から週明けは調整の動きとなった格好。目先はFOMC待ちの状態で2000ドルの大台で足場固めができるかどうか、下値サポートとしては引き続き1980ドル、割り込むようなら1960ドル近辺までの一段安も。上方向には2020ドル近辺までの再トライ余地も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/9/26 - 10/30NYプラチナは+34.1ドル、3.78%の大幅高で3日ぶりの反発。9月20日(942.3)以来、6週間ぶりの高値。910ドル近辺での小康状態となったアジア時間から、ロンドン序盤からはユーロ高ドル安の流れにも連れて堅調推移、920ドル台へと水準を切り上げたNY市場では930ドルトライ、NY午後には940ドル台へと一段高、NY引けにかけても940ドル近辺を維持。結果的に先週末に失敗した上値トライへの再チャレンジに成功。4ヵ月半ぶりに90日移動平均線(924.7)も突破し、910ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標930ドル台にしっかり到達。10月序盤からのゆるやかな上昇トレンドを維持し、若干勢い余った状態にも、90日線が目先のサポートにも。

ドル円・日足チャート 2023/9/26 - 10/30ドル円は57銭のドル安円高、0.38%の続落で10月10日(148.71)以来、20日ぶりの安値。東京・欧州時間は149円50銭の節目近辺での揉み合いとなって下げ渋る展開に。欧州時間序盤には149円20銭台まで下げる場面もありながらNY朝にかけては149円80銭台まで上昇。この日の高値をつけた後は日銀のリーク報道でYCC再修正を議論することが伝えられ、148円80銭台まで急落。NY午後にかけては149円付近を回復。マイナス金利解除へと主要政策金利変更にはまだ時間を要すると思われ、YCCについては早期撤廃でも良しとする見方もあるものの、市場反応は意外と大きそうな様子も。20日移動平均線(149.48)を下回り、149円50銭の節目を割り込んでNY市場を終えたことから、短期的にはもう一段の調整が進行しやすい状況となり、148円付近までが目先の下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/30終値とチャート

31日の国内金価格は-78円、0.74%安で5日ぶりの反落。RSIは5日ぶりの90ポイント割れも87.5%、依然過熱感は高止まり。NY金の実質反落とドル円の調整局面が重なっての大幅安も、最高値圏での保合い圏内。引き続きNY金とドル円の同時上昇、同時下落も警戒されるイベント週、目先の下値サポート10380円台を割り込むようなら一段安へ、10月安値(9512)から最高値(10544)までの23.6%戻し(10300)近辺までが短期下値目安。逆に10550円超へと最高値更新なら、9月高値(10063)から10月安値の200%戻し(10614)も意識され、10600円付近までが短期上値目標に。
月間ベースでは+662円、6.75%の大幅反発。昨年3月(+546円、7.03%)以来、1年7ヵ月ぶりの急騰。上げ幅としては少なくとも2009年以降では最大。

プラチナ価格は+132円、2.8%の反発。上げ幅としては今年の絶対値平均50円の2.6倍、今年6番めの大幅高。失速からの上値再トライとなり、4750円の節目上抜けに伴う短期上値目標4800円付近を突き抜けての一段高。9月4日(4879)以来、8週間ぶりの高値水準に。5月の今年高値(5197)と8月高値(4965)を結ぶラインにちょうどぶつかる格好となり、中期レジスタンスラインを形成する可能性もあり、短期的にはいったん調整となりやすい状況に。さらに一段高へと向かうようなら中期三角保合い上抜け、中期トレンドにも変化が。
月間ベースでは+118円、2.49%の反発。
※参考:金プラチナ国内価格10/31とチャート

2023年10月31日(火)時点の相場
国内金:10,466 円 10/31(火) ▼78(0.74%)
国内プラチナ:4,854 円 10/31(火) ▲132(2.80%)
NY金:2,005.6 ドル 10/30(月) ▲7.1(0.36%)
NYプラチナ:939.9 ドル 10/30(月) ▲34.1(3.76%)
ドル円:149.07 円 10/30(月) ▼0.57(0.38%)
→10/30(月)のその他主要マーケット指標

←追加利上げ観測は一段と後退、24年後半の利下げは25×3回? 11/01(水)
→国内金価格はグラム単価1万円時代に 10/30(月)
→インフレ鈍化継続+地政学リスク=NY金:2000ドル 10/28(土)
→予想以上に強い米経済、7-9月期GDPは7四半期ぶり高水準 10/27(金)

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