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★金プラチナ短期相場観★

ドル円もNY金も2024年に向けてボラティリティ拡大中
更新日:2023年12月29日(金)
金・プラチナ・ドル円の1日当たりの変動値幅・月間平均 2023年12月28日ドル円の1日当たりの変動値幅は、月間平均で12月は1.63円。11月の1.13円から急拡大。1年7ヵ月ぶり低水準となった9月の0.84円から3ヵ月連続の拡大で今年3月(1.65)以来、9ヵ月ぶりの高水準。
昨年10月に150円超の高値をつけてピークアウトし、米CPI鈍化や日銀のYCC修正などもあった11月から12月にかけての急落局面でボラティリティも急拡大。それ以来の大幅変動状態となりつつある今回も、今年11月に150円超の高値をつけてピークアウト、そして12月の急落局面。
NY金の12月月間平均値幅は31.2ドル。3年8ヵ月ぶり低水準となった今年8月の17.1ドルから年末にかけて急拡大。今年3月(32.6)以来、9ヵ月ぶりの高水準。今年3月以前で月間平均値幅が30ドル超となったのは2022年3月(39.9)、いずれも高値で2000ドル超へと急騰した月。今回も2000ドル超で最高値更新など急騰、急反落も含めてボラティリティは急拡大。

2023年最終週、足下ではクリスマス休暇を挟んでドル円もNY金も小康状態から徐々にボラ拡大の兆し、月間平均では着実に拡大中。日米金融政策の転換点を来年に控え、それを先行して織り込んできた面もあるものの、年明け早々から米経済指標などに一喜一憂する展開となり、2024年もボラティリティはさらに拡大へと向かう可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2023/11/22 - 12/2828日のNY金は-9.6ドル、0.46%安で5日ぶりの反落。2090ドル近辺から上値トライとなったアジア時間には前日高値を上抜け、12月4日の最高値(2152.3)に次ぐ高値水準。しかし、2100ドル手前で上値を押さえられる状態が続くと急反落。ロンドン・NY朝にかけては米長期金利上昇とドル高の流れにも押されて2090ドル割れ、2080ドル台半ばでは揉み合いとなっていったんは下げ渋ったものの、NY引け後には2080ドル割れへと一段安。安値では10月安値(1823.5)から12月最高値(2152.3)の23.6%戻し(2074.7)を達成し、行き過ぎた流れの巻き戻しもそれなりに。2040ドルから2100ドルまでが目先の主要レンジとなってもう一段の調整か、保ち合い傾向にも。上方向に抜け出せば2120ドル程度までの上値余地拡大も、下方向には2020ドル程度までの下値切り下げも。

NYプラチナ・日足チャート 2023/11/22 - 12/28NYプラチナは+8.6ドル、0.85%高で4日続伸。6月7日(1024.6)以来、6ヵ月半ぶり高値圏での一段高。1010ドル台半ばでの小幅保ち合いとなったアジア時間から、徐々に振れ幅を拡大。ロンドン序盤の1020ドル台トライから、NY朝には1010ドル割れへと安値をつけて切り返すとNY午後にかけての上値トライでは一時1030ドル超え、NY引けにかけては1020ドル付近へと収束。一方的な流れで過熱感も高騰、4月の今年最高値(1148.9)から11月今年最安値(843.1)の61.8%戻し(1032.1)もほぼ達成した状態となり、一服感も。11月安値(843.1)から12月高値(1031.0)までの23.6%戻し(986.7)近辺までが目先のサポート候補。

ドル円・日足チャート 2023/11/24 - 12/28ドル円は41銭のドル安円高、0.29%の続落で7月28日(141.17)以来、5ヵ月ぶりの安値。東京朝の141円60銭台が高値となって軟調推移、欧州時間序盤に141円を割れると140円70銭近辺まで一段安。140円60銭台で下げ渋ってNY朝には141円10銭台まで反発も、NY午後には一時140円20銭台まで急反落。ただし切り返した流れで141円を回復すると141円50銭台まで反発。取引閑散状態でやや荒っぽい値動きとなったなか、142円の節目割れに伴う短期下値目安、140円台半ばまでしっかり下げて下ヒゲを残して反発。目先は下値トライ一服となりやすい状況にも。142円半ばの節目から200日移動平均線(142.98)までの抵抗帯を突破できれば反発局面形成へ、144円台回復が短期目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場12/28終値とチャート

2023年12月29日(金)時点の相場
国内金:10,366 円 12/27(水) ▲92(0.90%)
国内プラチナ:4,861 円 12/27(水) ▲43(0.89%)
NY金:2,083.5 ドル 12/28(木) ▼9.6(0.46%)
NYプラチナ:1,023.2 ドル 12/28(木) ▲8.6(0.85%)
ドル円:141.41 円 12/28(木) ▼0.41(0.29%)
→12/28(木)のその他主要マーケット指標

←12月後半の反発でNY金は7年連続、プラチナも6年連続上昇 12/30(土)
→米主要地区連銀の製造業、12月雇用は低調に 12/28(木)
→2023年国内金価格は23.7%高、14年ぶりの急騰で5年続伸 12/27(水)
→最高値更新が続いた2023年国内金、原動力は円安よりもNY金 12/26(火)

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