ユーロ圏景況感指数3月は13カ国が上昇、回復基調は進行
更新日:2024年03月28日(木)
欧州委員会が発表した3月のユーロ圏景況感指数は96.3。市場予想の96.2を上回り、前月比+0.8で3ヵ月ぶりの上昇、3ヵ月ぶりの高水準。10ヵ月で2番めの高水準。6ヵ月移動平均では95.4となって4ヵ月続伸で6ヵ月ぶり高水準、とゆるやかな上昇基調。
業種別では、製造業が-8.8。長期平均(-4.95)を下回り、前月比+0.6で3ヵ月ぶりの上昇、6ヵ月ぶり高水準。
サービス業は6.0。長期平均(9.40)を下回り、前月比+0.3で2ヵ月ぶりの高水準。
消費者信頼感は-14.9で2年1ヵ月ぶりの高水準。
雇用期待は102.6。2ヵ月ぶり高水準、2年11ヵ月では3番めタイの低水準。フランスが97.7となり、ドイツ(97.9)を下回って主要4カ国で最低、2年11ヵ月ぶりの低水準。
<主要4カ国>
スペイン:102.0。前月から-0.4、続落で3ヵ月ぶり低水準。4ヵ月連続節目100超。
イタリア:100.9。前月から+1.5、2ヵ月ぶり高水準。10ヵ月でトップタイの高水準で2ヵ月ぶり100超。
フランス:100.7。前月から+2.6、6ヵ月ぶりの急反発で1年7ヵ月ぶり高水準。1年7ヵ月ぶりの節目100超。
ドイツ:89.8。前月から+0.9、3ヵ月ぶりの反発で3ヵ月ぶり高水準。20ヵ月連続100割れ、3ヵ月連続90割れ。
<経済規模上位5-7>
オランダ:97.8。1年7ヵ月ぶり高水準の前月から-0.7、3ヵ月ぶりの反落で2ヵ月ぶり低水準。20ヵ月連続100割れ。
ベルギー:95.1。前月から+0.6、続伸で3ヵ月ぶり高水準。1年8ヵ月では2番めの高水準。23ヵ月連続100割れ。
オーストリア:87.1。前月から-1.0で4ヵ月ぶりの反落、2ヵ月ぶり低水準。8ヵ月で2番めの高水準。21ヵ月連続100割れ、11ヵ月連続90割れ。
前月から上昇したのは、上記4カ国を含めて13カ国。2月の6カ国から倍増。
ユーロ圏全20カ国、調査対象19カ国中、前月から下落したのは上記3カ国以外ではキプロス(100.1、-3.2)、フィンランド(86.5、-0.4)の2カ国のみ。※ラトビア(98.1、0.0)は横ばい推移。
節目100超となったのは、上記4カ国以外ではクロアチア(112.7)、ギリシャ(108.4)、ポルトガル(100.8)、スロバキア(100.1)の合計8カ国。2月の5カ国からは増加。
90割れとなったのは上記3カ国以外ではエストニア(83.3)の合計4カ国。2月の5カ国からは減少。
ユーロ圏の景況感は3月に回復基調が幅広く進行。ただし、ドイツの出遅れがユーロ圏全体の足を引っ張る状況は変わらず。
27日のNY金は+35.5ドル、1.63%の大幅高で3日続伸。終値ベースでは半月ぶり、今年8回めの過去最高値更新。2200ドル近辺から時間外をスタートした6月限はアジア時間につけた安値も2190ドル台前半まで、ほぼ2200ドル付近での小幅揉み合い推移を経て、ロンドン序盤のドル安局面をきっかけに一段高。2210ドルを超えると高値ではNY朝にかけて2220ドル手前まで上昇。巻き戻し局面でも2200ドル台を維持し、NY午後には2210ドル台前半で落ち着く状態に。
2160ドルから2190ドルまでの高値保ち合い上抜けに伴う短期上値目標2230近辺を目指す流れとなり、最高値(2225.3)更新トライを含めてもう少しの上昇余地も。
NYプラチナは-11.0ドル、1.19%安で3日ぶりの反落。910ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標940ドル近辺を目指す流れは前日高値920ドル台前半までで腰折れ。この日の高値はアジア時間の920ドル付近まで、失速後はレジスタンスからサポートに切り替わったかと思われた20日移動平均線(914.1)をロンドン序盤に下抜けると一段安。NY市場では900ドル付近の安値をつけて切り返すとNY午後には910ドル付近まで反発。
保ち合いレンジを890ドル台から920ドル台までに少し拡大する形となっての保ち合いに。あらためて上方ブレイクとなれば上値トライ再開、3月高値(958.9)近辺までが短期上値目標に。下限割れなら3月安値(870.1)近辺までが下値目安に。金との価格差は1303.0ドルへと急拡大で過去最大を更新。
ドル円は-26銭、0.17%の反落で3月20日(151.24)以来、1週間ぶりの安値。東京朝には田村日銀審議委員のハト派発言をきっかけに151円90銭台へと上昇、2022-3年高値をわずかに上回って1990年7月以来、33年8カ月ぶりのドル高円安水準に。しかし、関係者からの円安牽制発言を受けて151円60銭近辺へと失速。東京午後から欧州時間序盤にかけては151円60銭台を中心に小幅揉み合い推移となって下げ渋るも、財務省・金融庁・日銀の3者会合開催報道を受けて151円10銭割れへと急落。151円割れこそ回避したものの為替介入への警戒感が高まり、NY市場にかけての戻りも151円40銭台まで。
高値更新によるわずかながらの一服感と152円への抵抗感、介入警戒感などから上値トライ一服の状態となり、151円70銭がいったん目先の上限に。151円ちょうど付近が浅めのサポート候補、150円近辺までが次のサポート候補に。あらためて上限を突破して152円ラインも突破できれば152円台半ばまでが短期上値目標に。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場3/27終値とチャート
28日の国内金価格は+41円、0.35%高で3日続伸。3月21日(11643)以来、1週間ぶりで今年11回めの過去最高値更新。最高値圏での保ち合い上限突破に伴う短期上値目標は11690円近辺まで。週末までの指標結果や要人発言などをきっかけにボラティリティが高まるようだど週明けには11730円辺りまでの急騰も。右肩上がりの9日移動平均線(11515)から11530円近辺までが当面の下値サポート。11530円の節目を割り込むようだと11470円近辺までが下値目安に。
プラチナ価格は-44円、0.92%安で3日ぶりの反落。9日移動平均線(4770)に上値を押さえられての上値切り下げ後、3月後半安値となった25日(4736)の水準に並んで下げ渋り、下値切り下げはなんとか回避。中期三角保合い上限ラインとの攻防が続いた結果、突破し切れずに流れは徐々に下方向へ。4630円の節目を維持できなくなれば一段安となって中期三角保合い下限ラインとの攻防へ、短期下値目安は4610円近辺まで。
金との価格差は過去最大を更新して6928円へと急拡大。
※参考:
金プラチナ国内価格3/28とチャート
2024年03月28日(木)時点の相場
国内金:11,664 円 3/28(木)
▲41(
0.35%)
国内プラチナ:4,736 円 3/28(木)
▼44(
0.92%)
NY金:2,212.7 ドル 3/27(水)
▲35.5(
1.63%)
NYプラチナ:909.7 ドル 3/27(水)
▼11.0(
1.19%)
ドル円:151.30 円 3/27(水)
▼0.26(
0.17%)
3/27(水)のその他主要マーケット指標
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