PCEから6月FOMCへ、高値保ち合いで方向感模索の国内金価格
更新日:2024年05月27日(月)
NY金とドル円との90日相関係数は5月24日時点で0.82973。5月22日に0.83547と過去最高を記録してピークアウトの兆しに。
ドル高でも無条件に金が買われ続けてきたことにより、異例の相関状態の強さを示していた関係性は、ここにきてようやく落ち着きを取り戻し始めた可能性。
今後、徐々に従来の逆相関関係に戻って行くことを想定すると、国内金価格のやや暴力的な急騰局面が一服した現状の展開がベースとなり、高値保ち合い継続から最高値更新再トライ、もしくは調整局面拡大へと方向性を見出すきっかけを模索するフェーズへと移行し始めた可能性も。
週明け時間外のNY金は2330ドル台半ば、先週末水準を維持して下げ渋り。ドル円は156円90銭台から70銭台へと軟調推移。
27日の国内金価格は+13円、0.10%の小幅高で4日ぶりの反発。21日の過去最高値更新から3日で470円超の急落局面を形成後の反発としては極めて限定的。ゆるやかな上昇基調を維持する21日移動平均線(12910)を下回ったまま、5月安値(12630)から最高値(13368)の61.8%戻し(12912)達成後の水準で下げ渋る状態。12880円の節目を割り込むようだと76.4%戻し(12804)近辺から12750円近辺までの一段安も。
一目均衡表では転換線(13131)、基準線(12999)を下回り、遅行線も26日前の価格(12954)を下回って三役好転崩れ、二役が逆転。雲の上限は6月序盤に12500円台、6月末には13000円台へと上昇し、当面の下値サポート候補にも。水準的には概ね12600円近辺から13400円近辺までの高値保ち合いレンジを形成する可能性。その中間となる13000円ラインを境に上半分は一時的となって下半分、12600円台から13000円近辺までが当面の主要レンジとなる可能性も。現状は上半分へと上方シフトできるかどうかの攻防に。下半分での推移が続くようなら中期的には三尊天井形成リスクも浮上することに。
時間外のNYプラチナは1040ドル近辺、週末からわずかに上昇して反発局面維持。
国内プラチナ価格は+53円、0.95%高で3日ぶりの反発。崩れかけた短期トレンド維持への可能性も残しての反発も、4月末安値(4925)から5月高値(5877)の23.6%戻し(5648)ラインには少し届かず。この水準を回復できれば上昇軌道の9日移動平均線(5716)回復が次の上値目標に。23.6%ラインに届かず、逆に5580円の節目を割り込むうようだとトレンド崩れとともに38.2%戻し(5506)近辺までの一段安も。
一目均衡表では転換線(5733)を下回り、基準線(5391)を上回る状態は維持し、一役揉み合い状態となって三役好転崩れ。4月末からの急騰局面形成による短期上昇トレンドの下値サポートライン付近で下げ渋る状態となり、これを維持できなくなれば急騰局面形成に伴う短期トレンド崩れへ。ただし基準線付近から5500円台へと上昇していくゆるやかな上昇チャネルの中間ラインが当面のサポート候補に。
※参考:
金プラチナ国内価格5/27とチャート
2024年05月27日(月)時点の相場
国内金:12,907 円 5/27(月)
▲13(
0.10%)
国内プラチナ:5,641 円 5/27(月)
▲53(
0.95%)
NY金:2,334.5 ドル 5/24(金)
▼2.7(
0.12%)
NYプラチナ:1,038.6 ドル 5/24(金)
▲8.2(
0.80%)
ドル円:156.97 円 5/24(金)
▲0.03(
0.02%)
5/24(金)のその他主要マーケット指標
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