ミシガン大消費者信頼感指数も予想を上回って下げ渋り
更新日:2024年08月17日(土)
7月小売売上高が予想を上回り、米消費動向の堅調さを示唆した前日のハードデータに続き、消費センチメントを示す8月のソフトデータも予想を上回るまずまずの結果に。
ミシガン大学消費者信頼感指数は8月速報値で67.8。市場予想の66.9を上回り、8ヵ月ぶり低水準となった7月(66.4)からは+1.4ポイント、5ヵ月ぶりの反発。9ヵ月では2番めの低水準。
長期平均83.24手前で失速後の急低下も足下では下げ渋り。
現況指数は60.9。7月から-1.8で5ヵ月続落、1年8ヵ月ぶりの低水準。期待指数は72.1。7月から+3.3の急反発で4ヵ月ぶりの高水準。期待先行で反発に転じた流れで今後の現況牽引と総合指数の回復基調への可能性も示唆。
また、1年先のインフレ期待は2.9%で市場予想どおり、7月からも変わらず横ばい推移、2021年以降では最低タイで下げ渋り。
水準としては過去平均3.2を下回る低水準。ただし2017-2019年平均2.7を上回る水準。インフレ懸念は大きく後退してきたものの、若干の下げ余地も?
また、今回の調査結果によれば、消費者の41%がハリス氏が経済にとってより良い候補者であると考え、38%がトランプ氏のほうが良いとの回答。5月から7月にかけてはトランプ氏がバイデン氏を5%上回っていた模様。今後の大統領選の動向も、消費センチメントにある程度影響しそうです。
16日のNY金は+45.4ドル、1.82%の大幅続伸で3日ぶり、今年28回めの過去最高値更新。上昇率は今年の絶対値平均騰落率0.76%の2.4倍、今年3番めの急騰。2490ドル台での小幅保ち合い推移となった時間外には、わずかに2490ドル割れの安値をつけて切り返し、ロンドン序盤に2500ドルの大台超え、NY朝には米7月住宅着工件数が低調となったことを受けて2510ドルの節目を超えて2530ドル台へと急騰、その後はミシガン大消費者信頼感指数の8月速報が好結果となった場面で下押しも、NY午後にかけて2530ドル台後半へと反発、NY引け後には2540ドル台へ、高値では2550ドル付近まで上昇。米長期金利低下とドル安を追い風に上値を伸ばす展開となり、2510ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2550ドル近辺にも到達。目先は上値トライ一服も、多少の行き過ぎなら2580ドル程度まで。
週間ベースでは+64.4ドル、2.6%高で3週続伸。
NYプラチナは-2.7ドル、0.28%の小反落。前日の急騰の勢いは続かず、上値トライは一服。960ドル台前半で時間外をスタートすると、高値はアジア時間の960ドル台半ばまで。NY朝とNY午後にも上値トライは960ドル台半ばまでで上値はしっかり押さえられてしまった格好。ただ、NY市場では一時950ドル割れの安値をつける場面もありながら、短時間で切り返す底堅さも見せて下ヒゲ十字線。950ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標990ドル付近を目指す流れは継続へ。
金との価格差は1575.4ドル、3日ぶりに過去最大を更新。
週間では+32.5ドル、3.49%の反発。
ドル円は-175銭、1.17%の大幅安で3日ぶりの反落。前日の急騰で短期上値目標、7月高値(161.95)から8月安値(141.70)の38.2%戻し(149.44)近辺にもほぼ到達し、一服感とともにやや拙速な展開からの巻き戻しが急速に進行したような格好にも。東京朝の149円30銭近辺が高値となり、欧州時間に149円を割り込むと、米10年債利回り低下にも連れて調整局面加速。7月の住宅着工件数が低調となった場面でほぼ安値圏となる147円60銭近辺まで下落すると、下げ渋ってNY午後には148円20銭台まで反発。しかしNY終盤には再び147円60銭近辺へと軟調推移。急騰前の保ち合い上限付近でいったんサポートされた格好にもなり、目先、これを維持できない場合には保ち合い下限となった146円半ばまでが次のサポートに。上方向には149円半ばが当面のレジスタンスに、20日移動平均線(149.73)とともにこれを突破できれば151円台を目標に上値トライ再開へ。
週間では+95銭、0.65%の続伸。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場8/16終値とチャート
2024年08月17日(土)時点の相場
国内金:12,877 円 8/16(金)
▲192(
1.51%)
国内プラチナ:4,952 円 8/16(金)
▲200(
4.21%)
NY金:2,537.8 ドル 8/16(金)
▲45.4(
1.82%)
NYプラチナ:962.4 ドル 8/16(金)
▼2.7(
0.28%)
ドル円:147.60 円 8/16(金)
▼1.75(
1.17%)
8/16(金)のその他主要マーケット指標
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