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米ISM製造業景況指数8月は下げ渋りも5ヵ月連続節目50割れ
更新日:2024年09月04日(水)
ISM製造業景況指数+新規受注+生産 2024年8月やや警戒感も高まりつつあった8月のISM製造業景況指数、市場予想を若干したまわったものの、7月からは小幅に上昇。それでも米株式市場は過剰反応の勢いで急落。リスク回避的な流れがNY金には反発のきっかけとなり、どっちつかずのNYプラチナはリスク回避の影響がやや上回った様子も。
8月のISM製造業景況指数は47.2。市場予想の47.5を下回り、5ヵ月連続の節目50割れ。8ヵ月ぶり低水準となった7月(46.8)からは+0.4。下げ渋りの兆しも今年2番めの低水準。
少し前に発表された製造業PMIの8月改定値も47.9。速報から-0.1、7月から-1.7で続落、8ヵ月ぶりの低水準、2ヵ月連続の節目50割れ。
低迷が続くISM製造業景況指数にPMIも追随する格好に。

ISMの構成指数では、新規受注が44.6。7月から-2.8で続落、5ヵ月連続の節目50割れで1年3ヵ月ぶりの低水準。
生産は44.8。7月から-1.1で5ヵ月続落、3ヵ月連続50割れで4年3ヵ月ぶりの低水準。コロナ後最低。
その一方で在庫は50.3=前月から+5.8の急騰で1年8ヵ月ぶり高水準。顧客在庫も48.4で9ヵ月ぶり高水準。
雇用は46.0。4年1ヵ月ぶり低水準となった7月(43.4)からは+2.6、直近半年では2番めの低水準。3カ月連続の50割れ。
減速が警戒される雇用情勢としては微妙な状況、その判断は週末の雇用統計に委ねることに。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月3日3日のNY金は-4.6ドル、0.18%の続落。8月22日(2516.7)以来、2週間ぶり安値圏での軟調推移。週明け時間外の2540ドル付近が高値となり、3日のロンドン序盤にも高値圏再トライで失速、ドル高局面で2530ドル割れ。NY朝には米10年債利回り急低下に反応する形で反発する場面もあったものの、2530ドルの節目割れに伴う軟調局面が進行、短期下値目安2500ドルの大台近辺まで一段安。ただ、米8月ISM製造業景況指数の結果を受けて米株急落の流れとなったことで切り返すとNY午後には2520ドル台を回復。下値トライ一服となる可能性とともに、米指標結果にも反応しやすい状況から2500ドル近辺までの下値目安再トライの可能性も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年9月3日NYプラチナは-22.3ドル、2.39%の続落で3月27日(909.7)以来、5ヵ月ぶりの安値。週明け時間外に930ドル台半ばで上値を押さえられて失速、3日のアジア時間には930ドルの節目割れ。ロンドン・NY朝にかけて920ドルを割れると米ISM製造業景況指数の結果を受けて急落した米株に追随する格好となって910ドル割れ、安値では900ドル台前半まで下落してNY午後には910ドル近辺へと自律反発。短期下値目安、8月安値910ドル台に到達して若干のオーバーランも一服感には欠ける様子も。短期的には900ドルの大台前後までの下値再トライリスクも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月3日ドル円は-139銭、0.95%安で5日ぶりの反落。東京朝には前日高値をわずかに上回る147円20銭近辺まで上昇して失速。146円半ばの節目上抜けに伴う短期上値目標148円台トライは、米経済指標のサポートがなかったこともあり、早々に失敗。146円前半へと水準を切り下げて東京市場を終えると欧州時間には146円割れ、NY朝にはISM製造業景況指数が予想を下回ったことで一段安、安値では145円10銭台まで下落。NY市場終盤には145円半ばを回復も、今朝の東京市場では145円割れを試す場面も。143円90銭から146円90銭までが目先の主要レンジとなり、雇用統計までの一連の指標結果を確認後にあらためて上抜けるようなら短期上値目標148円台再トライへ。逆に下抜けるようなら再度二番底トライへ、142円半ば辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/3終値とチャート

4日の国内金価格は-152円、1.18%安で4日ぶりの反落。12790円の節目上抜けに伴う短期上値目標、12900円の大台回服トライにはあと10円のところで失速、8月26日(12700)以来の安値水準へと巻き戻し。13000円前後の中期抵抗帯の手前で跳ね返され、12700円までの保ち合いレンジ内に押し戻されたような格好にも。ただし短期的には12770円の節目割れに伴い、12630円辺りまでを目安に一段安トライへと向かう可能性も。

プラチナ価格は-151円、3.18%の反落。下落基調が続く21日移動平均線(4790)と9日移動平均線(4759)のプレッシャーに押し切られ、8月安値(4648)を起点にゆるやかに下値を切り上げるサポートラインを割り込んでの一段安。4700円の大台割れに伴う短期下値目安4660円近辺に到達しても下げ止まらず。それでも今年1-2月安値圏4600円前後に到達したことによる一服感も。
※参考:金プラチナ国内価格9/4とチャート

2024年09月04日(水)時点の相場
国内金:12,738 円 9/4(水) ▼152(1.18%)
国内プラチナ:4,596 円 9/4(水) ▼151(3.18%)
NY金:2,523.0 ドル 9/3(火) ▼4.6(0.18%)
NYプラチナ:909.9 ドル 9/3(火) ▼22.3(2.39%)
ドル円:145.48 円 9/3(火) ▼1.39(0.95%)
→9/3(火)のその他主要マーケット指標

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