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NY連銀消費者調査ではインフレ期待も下げ渋り
更新日:2024年09月10日(火)
NY連銀消費者調査・インフレ期待 2024年8月8月末に発表された7月PCEは下げ渋り、先週末の8月雇用統計では賃金上昇率も下げ渋り、9月のNY連銀消費者調査ではインフレ期待も下げ渋り。
NY連銀の1年先インフレ期待は3.00%。3年8ヵ月ぶり低水準となった7月の2.97%からはわずかに上昇。上昇は4ヵ月ぶり。6月の3.02%以降、3ヵ月連続3.00%近辺で下げ渋る状態に。
3年先のインフレ期待は2.54%。これも過去最低となった7月の2.33%から上昇。2ヵ月ぶりの上昇で、6ヵ月ぶりの大幅上昇。
ミシガン大の8月インフレ期待は1年先が2.8%。3ヵ月連続の低下で3年8ヵ月ぶりの低水準。5年先は5ヵ月連続3.0%で下げ渋り。

なお、NY連銀調査では食品が4.42%と4ヵ月連続の低下で4年半ぶり低水準となったのに対し、家賃は7.31%で3ヵ月ぶり高水準で下げ渋り。
また、1年以内に失業の可能性があると考えている消費者の割合は13.32%で3ヵ月ぶり低水準、で下げ渋り。
自発的離職を意識する人の割合は19.09%で7ヵ月ぶりの低水準、1年後の失業率が現在よりも高くなると予想する人の割合は37.72%で3ヵ月ぶり高水準。
労働市場は底堅さと先行き不透明感が混在する微妙な状況のようにも。
向こう3カ月に債務の最低返済額を滞納すると予想する人の割合は13.64%。3ヵ月連続上昇で4年4ヵ月ぶりの高水準。
景気は悪化方向への流れが加速中の様子も。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年9月9日9日のNY金は週末から+8.1ドル、0.32%の反発。週明け時間外は2520ドル台での小動きから、ドル高の流れに押されて2510ドル台へと下落。しかし先週末安値付近で切り返すとロンドン・NY市場にかけての反発局面では2520ドル台での保ち合いから2530ドルトライ。NY午後には2530ドル台を回復し、NY引け後には2530ドル台半ばへ。上昇軌道の20日移動平均線(2530.4)にもサポートされる形となり、2520ドルから2550ドルまでのレンジでの保ち合い継続でCPI待ちへ。極端にブレなければ次週FOMCを控えて動き難い展開にも。上方ブレイクなら2600ドルの大台近辺を目指す流れへと向かう可能性、下方ブレイクなら2500ドル割れへと調整へ。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年9月9日NYプラチナは+28.2ドル、3.07%の反発で8月27日(962.8)以来、2週間ぶりの高値。週明け時間外スタート時点で920ドル付近の安値をつけた後は堅調推移、アジア時間に930ドル台半ばまで上昇し、ロンドン・NY朝には940ドル台へ。NY午後には下値を切り上げる形で940ドル台半ばへと収束。940ドルの節目を上抜けたことでもう一段の上値トライへ、水平状態の20日移動平均線(946.3)との攻防を突破できれば960ドル付近までが目先の上値目標に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年9月9日ドル円は+83銭、0.58%高で5日ぶりの反発。週明け東京朝は142円割れへと小幅に急落スタートも先週末安値は下回らず、142円割れでの底堅さも確認して反発すると午前のうちに143円付近まで上昇。143円回復トライのまま東京市場を終了すると、欧州時間からドル高円安基調再開、NY朝には143円80銭近辺まで上昇。これが高値となって失速すると米10年債利回り低下にも連れて142円半ばまで巻き戻し。NY午後には142円後半での保ち合い、終盤には143円を回復。短期下値目安142円半ばに到達後に142円割れでは下げ渋り、8月安値からの二番底をつける形となって反発の兆しに。CPI確認後にも反発基調を維持できるかどうか、あらためて142円を割り込むようだと一段安トライへ、2023年1月安値(127.21)から今年7月高値(161.95)の61.8%戻し(140.48)近辺、140円半ばまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/9終値とチャート

10日の国内金価格は+98円、0.78%の反発。12590円の節目割れに伴う短期下値目安12500円近辺には少し届かず、12521円までで下値トライ一服。目先、反発局面継続となって12680円の節目を超えるようなら短期下落トレンドからの脱却トライ、12750円近辺までが短期上値目標に。戻り売りとなって12520円割れの場合には下落トレンド継続、12400円付近までが短期下値目安に。

プラチナ価格は+91円、1.97%の反発で9月3日(4747)以来、1週間ぶりの高値。下落基調の9日移動平均線(4670)を上抜けて弱気のパーフェクトオーダーは崩れ、短期トレンドも好転し始めた可能性。4650円の節目上抜けに伴う短期上値目標、4700円の大台回復にも成功。NYプラチナの一段高にサポートされるようなら、ゆるやかに下降する21日移動平均線(4774)付近までの一段高へも。ただし4610円の節目割れなら下値トライ再開、今年安値更新トライとなる可能性。
※参考:金プラチナ国内価格9/10とチャート

2024年09月10日(火)時点の相場
国内金:12,619 円 9/10(火) ▲98(0.78%)
国内プラチナ:4,706 円 9/10(火) ▲91(1.97%)
NY金:2,532.7 ドル 9/9(月) ▲8.1(0.32%)
NYプラチナ:946.9 ドル 9/9(月) ▲28.2(3.07%)
ドル円:143.14 円 9/9(月) ▲0.83(0.58%)
→9/9(月)のその他主要マーケット指標

←世界のプラチナ需給 2024年第2四半期 09/11(水)
→国内金価格の中期38.2%戻し、プラチナの長期38.2%戻し 09/09(月)
→雇用者数の伸びは急減も失業率は上げ渋り、賃金は下げ渋り 09/07(土)
→ADP雇用低調も失業保険は改善、ISM非製造業も下げ渋り 09/06(金)

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