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★金プラチナ短期相場観★

雇用統計はサプライズ、雇用大幅増、失業率低下、賃金高止まり
更新日:2024年10月05日(土)
米雇用統計 2024年9月想定以上のポジティブ・サプライズとなった9月雇用統計。この結果を受けて大幅利下げ観測は後退、CMEフェドウォッチでは11月FOMCでの0.50%利下げ予想は0%、0.25%予想が97%超、据え置き予想が2%超に。
非農業部門雇用者数(NFP)は前月比+25.4万人。増加幅は前月から+9.5万人の大幅拡大で半年ぶりの大幅増。過去2ヵ月分は合計+7.2万人の上方改定。
3ヵ月平均では+18.6万人。4年2ヵ月ぶり低水準でコロナ後最低となった8月からは+4.6の急反発、4ヵ月ぶりの高水準。
2012年から2019年までの平均+19.7万人には届かないものの、減少トレンドにはいったん「待った」がかかった可能性も。

失業率は4.1%。4.2%予想を下回り、2ヵ月連続の低下で3ヵ月ぶりの低水準。
失業率の3ヵ月平均は4.20%で横ばい推移、過去12ヵ月の最低値からの上昇幅は3ヵ月連続0.50%で横ばい推移。0.5%以上で景気後退に陥る可能性が高まるとされるサーム・ルールも3ヵ月連続要注意水準ちょうどで横ばい推移。
U6失業率は7.7%。2年8ヵ月ぶり高水準となった8月から0.2%低の下、3ヵ月ぶりの低水準。
長期失業者の割合は23.7%。前月から+2.4%の急反発で2年7ヵ月ぶりの高水準。
平均時給は前年比+3.97%。市場予想の+3.8%を上回り、前月から+0.08%の続伸で4ヵ月ぶりの高水準。3ヵ月平均では+3.83%、8月から+0.04%で8ヵ月ぶりに上昇。
賃金上昇率も低下トレンドが一時ストップした可能性、と同時にインフレ懸念再燃への警戒感も。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月4日4日のNY金は-11.4ドル、0.43%の反落。アジア時間には2670ドル台半ばから2680ドル台後半まで上昇して失速、ロンドン・NY朝には2680ドル近辺へ。ポジティブ・サプライズとなった米9月雇用統計の結果を受けて2650ドル付近まで、30ドルの急落。しかし、すかさず押し目買いが入った格好で2670ドル近辺へと切り返して売り買い交錯、NY午後には一時2690ドルまで急騰する場面もあったもののNY引け後には2670ドルを挟んでの攻防へ。米10年債利回りがほぼ2ヵ月ぶり高水準となる3.96%台へと急騰して下げ渋り、ドル高も急進後に下げ渋る状態のなかでの反発にはやや無理があった感も。それでも十字線に近い足形を形成して下げ渋り。引き続き2650ドルから2700ドルまでの主要レンジを維持しながら、流れはやや調整方向へも。2650ドルの下限割れなら2600ドル前後までの調整へ、逆に2700ドルの上限突破なら2760ドル程度までの一段高トライへの可能性も。
週間ベースではわずかに-0.3ドル、0.01%安となって4週ぶりの小反落。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月4日NYプラチナは-3.9ドル、0.39%の小幅続落。アジア時間には1000ドル台前半から堅調推移となって1010ドル台へ、ロンドン序盤に1020ドル手前まで上昇し、この日の高値をつけて頭打ち。1010ドル台を維持したNY朝には雇用統計後に1000ドル付近まで小幅に急落。ただしNY金の下げ渋りにも連れる形で1010ドルまでのレンジで保ち合いに、NY金の一時急騰局面に追随した場面では1020ドル手前までの高値再トライも、NY引け後には1000ドルの大台維持をかけた攻防へ。引き続き990ドルから1020ドルの保ち合いレンジ継続、上抜けなら1050ドル近辺トライへ、下抜けなら940ドル近辺までの調整に。
週間ベースでは-20.3ドル、1.99%の反落。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年10月4日ドル円は+170銭、1.16%高で3日続伸。8月15日(149.35)以来、7週間ぶりの高値。東京朝には146円80銭台から、147円手前で上値を押さえられる状態が続いて軟調推移へ、午後には146円前半、東京市場終了時には146円割れ。145円90銭台が安値となって反発した欧州時間には146円半ばを回復、NY朝には雇用統計のサプライズに148円80銭近辺へと2円超の急騰。その後の反動安も148円30銭台までにとどまり、NY午後には一時149円の高値をつけてNY終盤にも148円60銭台を維持。11月の大幅利下げ観測も後退し、サプライズの場合の一段高目安、7月高値(161.95)から9月安値(139.58)の38.2%戻し(148.13)を達成し、さらにじわじわと水準を切り上げた状態に。次に意識される水準としては8月中旬高値149円30銭台、その先には50.0%戻し(150.77)も。
週間ベースでは+6.41円、4.51%の大幅反発。2009年11月30日からの週(+4.06円、4.70%)以来、14年10ヵ月ぶりの急騰。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/4終値とチャート

2024年10月05日(土)時点の相場
国内金:13,704 円 10/4(金) ▼4(0.03%)
国内プラチナ:5,051 円 10/4(金) ▼53(1.04%)
NY金:2,667.8 ドル 10/4(金) ▼11.4(0.43%)
NYプラチナ:1,001.7 ドル 10/4(金) ▼3.9(0.39%)
ドル円:148.65 円 10/4(金) ▲1.70(1.16%)
→10/4(金)のその他主要マーケット指標

→ISM非製造業景況指数9月は予想外の急騰、ただし雇用は低調 10/04(金)
→ADP雇用9月は予想外に増加も減少基調継続、3MAでは今年最少 10/03(木)
→求人増も米労働指標は強弱混在、中東情勢は緊迫化 10/02(水)

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