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★金プラチナ短期相場観★

米個人消費は堅調、小売売上高上振れでリスク選好の株高ドル高
更新日:2024年10月18日(金)
米・小売売上高(前月比) 2024年9月米国の個人消費は依然として堅調。さらに、フィラデルフィア連銀製造業景況指数も、新規失業保険申請件数も予想外の好結果となり、製造業の低迷や労働市場失速などへの警戒感も緩和。米10年債利回りは急上昇、ドル高も急進となってドル円は150円台へ。
9月の小売売上高は前月比+0.4%。市場予想の+0.3%を上回り、8月の+0.1%も上回って3ヵ月連続増。
6ヵ月平均では+0.23%となり、6月の-0.02%、昨年7月の-0.07%を除くと2023年1月以降はプラス圏が続く堅調推移。

自動車関連を除く数値では前月比+0.5%。市場予想の+0.1%を大幅に上回り、8月の+0.2%も上回って8ヵ月連続増。
9月は雑貨・その他小売が前月比+4.0%、衣料品が+1.5%、健康・パーソナルケア用品が+1.1%など好調。
その一方で電気製品は前月比-3.3%、ガソリンスタンドは-1.6%、家具も-1.4%など低調。
11月FOMCでの追加利下げ見送り予想も6%程度から10%弱へと上昇。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月17日17日のNY金は+16.2ドル、0.6%高で3日続伸。9月26日(2694.9)以来、3週間ぶりで今年41回めの過去最高値更新。時間外は2690ドル近辺から2700ドルの大台近辺までのレンジで保ち合い推移、NY朝には米9月小売売上高が予想外に好結果となったことを受けてのドル高に押されて一時2690ドル割れへと小幅に急落。これが安値となって切り返すと2710ドル台へと反発、ただし高値は2710ドル台前半までにとどまり、NY午後には2700ドル台後半での小幅揉み合い推移。2680ドルの節目上抜けに伴う短期上値目標2730ドル近辺を目指す流れが進行、やや抵抗感もあった2700ドルの大台は突破したものの、2710ドルに新たな抵抗感も。これを突破できれば一段高の展開にも。20日移動平均線(2668.8)から2660ドルが引き続き当面の下値サポート。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月17日NYプラチナは+3.2ドル、0.32%の続伸で10月2日(1016.8)以来、2週間ぶりの高値。時間外序盤に1010ドル台へと水準を切り上げ、前日高値(1012.5)も超えて1010ドル台半ばまで上昇、ロンドン序盤に一時1010ドル割れもNY朝にかけて反発すると高値では1020ドル台前半まで上昇。しかしこれを維持できず、NY午後には1010ドル割れへと失速、安値では1000ドルの大台割れこそ回避したものの、1000ドル台前半での小幅保ち合い推移。上ヒゲを残して1010ドルの節目トライに失敗した格好に。再トライで1010ドル超へと抜け出すことができれば1050ドル近辺の短期上値目標を目指す流れへ。ただし990ドル割れなら950ドル近辺までを目安に下値トライへ。
金との価格差は1701.7ドル、3週間ぶりに過去最大を更新。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年10月17日ドル円は+58銭、0.39%の続伸で7月30日(152.69)以来、2ヵ月半ぶりの高値。東京午前に149円半ばから149円20銭台まで小幅に下げて安値をつけ、欧州時間にかけて149円80銭台まで反発。149円40銭台まで戻したNY朝には米9月小売売上高と10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想を上回り、新規失業保険申請件数は予想を下回っていずれも好結果となったことを受けてドル高急進、150円台へ。149円70銭台までの反動安をはさみながらも米10年債利回りが急騰後に高止まりとなったことにも連れ、NY午後には150円台へと戻しての推移、高値では150円30銭台まで上昇。149円80銭の節目を上抜け、やや抵抗感もあった150円ラインを超えたことにより短期上値目標151円台前半を目指す流れへ。下方向には149円が当面のサポート、割れると147円台前半までが短期調整目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/17終値とチャート

18日の国内金価格は+148円、1.05%高で6日続伸。4日連続、今年37回めの過去最高値更新。6日続伸は9月以来、1ヵ月ぶりで今年5回め。37回の最高値更新は昨年と並び、2022年の20回を大幅に上回って近年最多タイ。NY金と円安のダブルサポートは2日連続となり、同時一段高がもう少しだけ続く可能性もあるものの、同時反落への警戒感も高まる状況にも。今年の絶対値平均騰落率0.71%を現状水準に当てはめると101円が平均的な変動値幅。強気相場をサポートする9日移動平均線は13869円、9月安値(12521)から最高値の23.6%戻しでは13811円。
週間ベースでは+447円、3.25%高で6週続伸。3週ぶりで今年5番めの大幅高。6週続伸は4月以来、半年ぶり。

プラチナ価格は-20円、0.39%の反落。3ヵ月ぶり高値圏で失速し、5180円の節目上抜けに伴う短期上値目標5220円程度を目指した上値トライは失敗。ただし、浅めの押し目を形成した状態に過ぎない可能性もあり、5190円超へと切り返すことができれば上昇トレンド継続、5240円辺りまでを短期目標に上値トライ再開へ。ただし5100円の節目割れなら上昇トレンド一服、5040円程度までを目安に調整局面形成へ。
金との価格差は9042円、4日連続で過去最大を更新。
週間ベースでは+139円、2.76%高で3週ぶりの反発。
※参考:金プラチナ国内価格10/18とチャート

2024年10月18日(金)時点の相場
国内金:14,210 円 10/18(金) ▲148(1.05%)
国内プラチナ:5,168 円 10/18(金) ▼20(0.39%)
NY金:2,707.5 ドル 10/17(木) ▲16.2(0.60%)
NYプラチナ:1,005.8 ドル 10/17(木) ▲3.2(0.32%)
ドル円:150.21 円 10/17(木) ▲0.58(0.39%)
→10/17(木)のその他主要マーケット指標

←最高値更新続くダウとNY金、相関関係も過去最高水準 10/19(土)
→コアPCEの下げ渋りに連れ、米インフレ期待も下げ渋り 10/17(木)
→NY連銀製造業景況指数10月は予想外に低調も見通しは良好? 10/16(水)
→円安で国内金価格は今年34回めの最高値、14000円も射程圏内に 10/15(火)

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