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★金プラチナ短期相場観★

ドル高も円安も近年最大レベル、日銀利上げも止む無し?
更新日:2025年01月23日(木)
BIS実質実効為替レート 2024年11月BIS(国際決済銀行)が発表する実質実効為替レートでは、米ドルは近年最高水準、日本円は近年最安水準。
主要貿易相手国・地域との為替レートを貿易額に応じて加重平均し、指数化した「名目実効為替レート」に対し、物価調整を加えて算出された「実質実効為替レート」では、ドル高円安は近年マックスレベルに達しています。
米ドルは11月の月間平均で112.54ポイント。2022年10月の112.99以来、2年1ヵ月ぶりの高水準、1994年以降のデータでは2番めの高水準。
20年移動平均乖離率では+20.86%となり、2年1ヵ月ぶりの高水準でこれも近年最大レベルの上方乖離。

一方、日本円は11月に70.65。1994年以降では最低となった7月の68.27以来、4ヵ月ぶりの低水準。9月に73.49まで反発して失速、再び近年最低レベルへと低下。
20年移動平均乖離率は-32.22%。4ヵ月ぶりの大幅下方乖離水準。下方乖離率が近年最大となったのは6-7月の-35%超。9月の-29.86%まで縮小後に再拡大。
実質実効為替レートでは近年最高レベルの米ドルと近年最低レベルの日本円。為替レートでも近年最大のドル高円安レベルに接近中の現状、「ドルは高過ぎる!円は安過ぎる!」と某国首脳からクレームが出る前に、通貨安防衛の意味でも日銀の利上げは止む無し、の状況かもしれません。

NY金・日足+90日移動平均線 2025年1月22日22日のNY金は+11.7ドル、0.42%の続伸。6日間で5日上昇、11日のうち9日上昇の堅調推移、終値ベースでは過去最高値の10月30日(2800.8)以来、3ヵ月ぶり高値圏での一段高。時間外序盤の2750ドル台半ばが安値となり、小幅に水準を切り上げて2760ドル台での保ち合い推移。下限は2760ドル近辺で底堅く、上限は2770ドル台を何度も試して跳ね返され、高値はロンドン市場での2770ドル台半ばまで、NY引け後には2760ドル台半ばへ。引き続き短期的には一服感優勢も、トランプ発言などちょっとしたきっかけで最高値圏トライへの可能性も。2720ドル近辺が目先のサポート候補。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2025年1月22日NYプラチナは+0.3ドル、0.03%の小幅高で4日続伸。1月13日(975.1)以来、1週間ぶり高値圏で90日移動平均線(974.7)に上値を押さえられたまま、ほぼ横ばい推移。970ドルを挟んでの保ち合いに終始、NY午前につけた安値は960ドル付近、NY午後につけた高値も970ドル台半ばまで。この日の変動値幅13.4ドルは今年の平均22.7ドルの6割弱、1月9日(12.9ドル)に次いで今年2番めの小動き。引き続き940ドルから1000ドルまでの広めのレンジ半ばで90日線との攻防が今後の方向感を左右。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年1月22日ドル円は+103銭、0.66%高で3日ぶりの反発。1月14日(157.96)以来、1週間ぶりの高値。東京朝には155円40銭台から80銭台まで急騰後に30銭台まで急反落、これが安値となって切り返すと株高にも連れてリスク選好の流れとなって午後には156円トライ。欧州時間には156円10銭台でいったん頭打ち、155円50銭台までの急反落で下げ渋るとNY市場では米10年債利回り上昇にも連れて堅調推移、NY午後には4.6%台回復とともに156円70銭台まで上昇。保ち合い下限を155円半ばへと切り上げ、足場を固めて上値トライ、156円30銭の節目を上抜けたことでもう一段の上値トライへと向かいやすい状況に。短期上値目標は157円半ば辺りまで、155円半ばのサポートを維持できない場合には巻き戻し、154円近辺までが調整目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/22終値とチャート

23日の国内金価格は+149円、1.00%の大幅続伸。10月31日(15025)以来約3ヵ月ぶり、53営業日ぶりで今年1回めの過去最高値更新。2日で382円、2.59%の急騰局面を形成し、若干の過熱感とともに大台超え。日銀動向などから若干の円高警戒感、NY金には堅調維持の可能性、という状況で上下に大きく振れる可能性も警戒される状況。今年の絶対値平均騰落値幅は73円、率にして0.50%。昨年来では0.72%、94円。現状水準×0.72%なら予想される変動値幅は109円。平均的な値動きでも15000円から15200円台までが想定可能な水準。

プラチナ価格は2日連続+34円、0.67%高で4日続伸。1月15日(5131)以来、1週間ぶりの高値。今年高値(5262)から安値(5003)までが当面の主要レンジとなり、この急落値幅の38.2%戻し(5102)を達成し、21日移動平均線(5115)にもあと少し、半値戻し(5133)が目先の攻防ポイントに。
金との価格差は前日の9888円から10003円へと急拡大、2日連続で過去最大を更新し、その差は遂に大台超え。
※参考:金プラチナ国内価格1/23とチャート

2025年01月23日(木)時点の相場
国内金:15,113 円 1/23(木) ▲149(1.00%)
国内プラチナ:5,110 円 1/23(木) ▲34(0.67%)
NY金:2,770.9 ドル 1/22(水) ▲11.7(0.42%)
NYプラチナ:971.1 ドル 1/22(水) ▲0.3(0.03%)
ドル円:156.53 円 1/22(水) ▲1.03(0.66%)
→1/22(水)のその他主要マーケット指標

←米失業保険申請件数は下げ渋り、でも減少傾向は継続 01/24(金)
→ドイツ経済は2025年も低迷スタート、1月ZEW期待は下振れ 01/22(水)
→予測不能なトランプ2.0スタート時点の年内利下げ見通し 01/21(火)
→トランプ就任と日銀利上げの週、国内金に高値波乱の警戒感 01/20(月)

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