NY連銀製造業景況指数、2月は予想外の急反発
更新日:2025年02月19日(水)
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2月のNY連銀製造業景況指数は予想外のプラス圏急回復。
NY連銀製造業景況指数は+5.7。市場予想の-2.0を大幅に上回り、1月の-12.6からは+18.3ポイントの急反発。3ヵ月ぶり高水準、1年10ヵ月で2番めの高水準。
3ヵ月平均では-1.6となり、4ヵ月ぶりのマイナス圏へと失速。ただし2年7ヵ月では4番めの高水準。急回復トレンド進行中の一時失速の可能性も。
構成指数では、新規受注が3ヵ月ぶり高水準へと急反発、1年10ヵ月で2番めの高水準。受注残も5ヵ月ぶり高水準、2年9ヵ月で2番めの高水準と好調。
入荷遅延は2年7ヵ月ぶり高水準、供給状況もマイナスへと落ち込んだことから需要に供給が追い付いていいない可能性も。
ただし、仕入価格は1年11ヵ月ぶり、販売価格は1年5ヵ月ぶり高水準となってインフレ懸念も。
向こう半年の見通しを示す期待指数は9ヵ月ぶり低水準となり、見通しは悪化。
インフレ関連の見通し指数は高止まり、雇用見通しは7ヵ月ぶり低水準へと低下。
現状は予想外に好調となったものの、今後の見通しとしてはインフレ高止まり懸念なども影響して景気減速と雇用も悪化が予想される微妙な状況に。
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18日のNY金は+48.3ドル、1.67%の大幅反発。連休前の急落分を取り戻し、2営業日ぶりで今年7回めの最高値更新。週明け時間外に2890ドル割れの安値をつけた後は2910ドル近辺での小幅保ち合い推移を経て、連休明けのアジア時間に2920ドル台へと上昇するとロンドン・NY市場にかけては2930ドル台から40ドル台へと堅調推移。ウクライナ停戦協議が米ロ主導で動き出したものの、EUやウクライナとの関係性など先行き不透明感がリスク要因となって買い材料となった可能性と、連休前の急落からの押し目買いの勢いとでNY引け後には2950ドル台半ばまで上昇。このまま2950ドルの節目を超えての堅調維持となれば一段高トライへ、2990ドル辺りまでが短期上値目標に。当面の下値サポートは2900ドル、割れると2840ドル程度までの下値切り下げも。
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NYプラチナは-13.1ドル、1.29%安で3営業日続落。2月3日(1002.5)以来、2週間ぶりの安値。週明け時間外に1010ドル台後半まで上昇したのが高値となり、連休明けは1000ドル台を中心に小幅保ち合い推移。ロンドン・NY朝にかけては1010ドル台半ばで上値を押さえられ、安値では一時1000ドルの大台割れを試す場面も、NY午後には1010ドル付近へと小反発。1000ドルから1050ドルまでの保ち合いレンジ下限との攻防状態となり、下限割れなら12月安値(907.4)から2月高値(1063.8)の61.8%戻し(967.1)、970ドル近辺までが下値目安。
金との価格差は1942.9ドルへと急拡大、2営業日ぶりに過去最大を更新。
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ドル円は+56銭、0.37%高で4日ぶりの反発。東京朝には151円半ばでの保ち合いから151円20銭台まで下落、今年安値となった2月7日(150.93)以来、10日ぶりの安値をつけて切り返すと米10年債利回り上昇にも連れて151円台後半へ、午後には152円20銭台まで上昇。これが高値となって失速すると欧州・NY朝にかけての軟調推移で151円20銭台まで下落。NY午後には米10年債利回り上昇再開にも連れ、152円台を回復。引き続き200日移動平均線(152.68)の下での推移が続き、151円40銭の節目割れでは下げ渋りって節目割れ回避の展開も継続。200日線を突破できれば154円半ばまでの保ち合いレンジ再拡大へ、下限割れの場合には12月安値、148円半ばを目安に一段安トライへ。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場2/18終値とチャート
19日の国内金価格は+203円、1.32%の大幅続伸で2月14日(15696)以来の高値。9日移動平均線(15477)割れから即反発で上抜けとはいかなかったものの、下げ渋っての急反発で9日線のサポートを維持する格好となって強気のパーフェクトオーダーも再開、最高値圏再トライの様相に。15740円超へと抜け出せば15830円程度までが短期上値目標に。当面の下値サポートは15420円、これを割れると15300円程度までが調整目安に。
プラチナ価格は+11円、0.21%高で4日ぶりの反発。上昇軌道を維持する21日移動平均線(5153)にサポートされ、90日移動平均線(5132)までのサポート帯での底堅さを確認する格好にも。しかし失速状態も続き、流れとしては下押し圧力優勢に。サポート帯を下抜けて5100円の節目も割り込むようだと下値切り上げのトレンド崩れとなり、短期的には5010円程度までを目安に一段安トライへ。
※参考:
金プラチナ国内価格2/19とチャート
2025年02月19日(水)時点の相場
国内金:15,638 円 2/19(水)
▲203(
1.32%)
国内プラチナ:5,161 円 2/19(水)
▲11(
0.21%)
NY金:2,949.0 ドル 2/18(火)
▲48.3(
1.67%)
NYプラチナ:1,006.1 ドル 2/18(火)
▼13.1(
1.29%)
ドル円:152.07 円 2/18(火)
▲0.56(
0.37%)
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