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★金プラチナ短期相場観★

フィラデルフィアでもインフレは緩和、でも雇用も期待も低調
更新日:2025年06月21日(土)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数+価格+雇用+期待指数 2025年6月米6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数も、予想外に低調。
市場予想の-1.5に対して-4.0。5月からは変わらず、横ばい推移。4月の-26.4から急反発後の勢いは続かず、3ヵ月連続マイナス圏と低調。
構成指数では、新規受注が2.3で5月の7.5から失速。
仕入れ価格は2年11ヵ月ぶり高水準となった5月の59.8から6月は41.4へと急低下で4ヵ月ぶり低水準。販売価格も2年11ヵ月ぶり高水準の5月(43.6)から6月は29.5へ、半年ぶり低水準へと急低下。
雇用は5月の16.5から6月は-9.8へと急低下、2020年5月(-13.7)以来、5年1ヵ月ぶり低水準。コロナ後最低水準に。期待指数も半年ぶり高水準となった5月(47.2)から18.3へと急低下。

総合指数が予想外に低調となったのはNY連銀と同様。新規受注が低調となったのも同様で、インフレ緩和も同様。
ただし、フィラデルフィア連銀では仕入れ価格見通しが5ヵ月ぶり高水準へと上昇し、販売価格見通しも5月から上昇。
この結果、NY連銀がインフレ緩和を好感するように雇用指数も急上昇、期待指数も急回復となっていたのに対し、フィラデルフィア連銀ではインフレ緩和も一時的との見方からか雇用も低調、期待指数も低調。

ウォラーFRB理事はこの日、「関税によるインフレへの影響は大きくないだろう」との見方から「早ければ7月にも利下げできる状況」との発言。
インフレ指数などからは全く否定の余地はないものの、この日のフィラデルフィア連銀のインフレ関連見通し指数には、一抹の不安が。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年6月20日20日のNY金は-22.4ドル、0.66%の反落。18日NY引け後の時間外に3400ドル台の高値をつけた後は3380ドル台へと水準を切り下げて保ち合い推移、祝日明けの時間外には一段安。ただし3350ドル台で下げ渋ると、NY市場ではユーロ高ドル安の流れにも連れて3380ドル台へと反発。中東情勢への警戒感緩和とともに安全資産売りとなって調整局面が続いたものの、米・イラン関係の先行き不透明感は残り、一方的な流れにもなりにくい状況を反映するようにこの日も十字線を形成。3340ドルから3460ドルまでの広めの主要レンジ半ばから下方向へとやや軟調気味の展開も、突発的な事態がなければ目先しばらくはレンジ内を維持して保ち合い傾向か。
週間ベースでは-67.1ドル、1.94%安で3週ぶりの反落。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年6月20日NYプラチナは-48.6ドル、3.7%安で4日ぶりの反落。祝日前の時間外に1340ドル台まで上昇して今年最高値を更新し、2021年2月16日(1348.2)以来、4年4ヵ月ぶり高値をつけて失速。1270ドル割れへと急落後の反発局面では1300ドル近辺に抵抗感も。祝日明けの時間外は一時1310ドル台まで急反発も大台回復には失敗した格好となり、1280ドル台を中心とした保ち合いから、NY朝には一時1250ドル付近まで急落し、NY市場では1260ドル近辺で下げ渋り。1210ドルから1320ドルまでが目先の主要レンジとなり、レンジ半ばの9日移動平均線(1251.8)にサポートされた状態で上半分へと反発か、下半分へと一段安かの分岐点に。下限を割り込むようなら調整局面拡大で1150ドル近辺までが短期下値目安に、切り返して上限突破なら1380ドル辺りまでの一段高トライへも。
週間ベースでは+52.6ドル、4.34%高で3週続伸。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年6月20日ドル円は+66銭、0.45%の続伸で5月14日(146.76)以来、5週間ぶりの高値。東京朝には国内の5月CPIが予想を上回る高止まりとなったことを受けて円買い、145円半ばから145円10銭台まで小幅に急落したのが安値。下げ渋って欧州時間には徐々に反発へ、NY朝にかけてはリスク回避の巻き戻しの流れで株高基調とともに145円後半へと堅調推移。6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外に低調となった場面では小幅に急反落も、押し目買いとなって一段高トライ。146円手前でもいったん売り圧力が強まるも、NY終盤に再トライで上抜け、高値では146円20銭近辺まで上昇。145円の節目上抜けに伴う短期上値目標148円近辺までを目指す流れがゆっくりと進行。右肩下がりの90日移動平均線(146.21)にいったん上値を押さえられた形にもなり、4ヵ月ぶりの上抜けをかけ、目先の重要な攻防ラインに。
週間ベースでは+196銭、1.36%の反発。上昇率は今年最大、昨年12月半ば以来、半年ぶりの大幅高。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/20終値とチャート

2025年06月21日(土)時点の相場
国内金:17,176 円 6/20(金) ▼19(0.11%)
国内プラチナ:6,537 円 6/20(金) ▼140(2.10%)
NY金:3,385.7 ドル 6/20(金) ▼22.4(0.66%)
NYプラチナ:1,264.5 ドル 6/20(金) ▼48.6(3.70%)
ドル円:146.09 円 6/20(金) ▲0.66(0.45%)
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