インフレ懸念後退でミシガン大消費者信頼感は下げ渋り
更新日:2025年12月06日(土)

ミシガン大消費者信頼感は予想以上に下げ渋り。
米ミシガン大学消費者信頼感指数、12月速報値は53.3。市場予想の52.0を上回り、3年5ヵ月ぶりで過去2番めの低水準となった11月(51.0)からは+2.3、5ヵ月ぶりの反発。
ただ、現況指数は50.7で5ヵ月続落、2ヵ月連続の過去最低更新。期待指数が55.0となって続伸、4ヵ月ぶり高水準となったことで下支えされた格好に。
期待指数上昇要因の一つとしては、インフレ懸念の後退。
1年先のインフレ期待は4.1となって11月から-0.4の急低下、4ヵ月続落で11ヵ月ぶりの低水準。5年先も3.2で続落、11ヵ月ぶり低水準。
1年先インフレ期待は過去平均3.3%を大幅に上回る水準にあり、まだまだ下げ余地を残すものの、あしもとの低下傾向を好感する形で見通しが若干明るくなった可能性。
総合指数の水準も過去平均79.29を依然として大きく下回るものの、11月(51.0)と2020年6月(50.0)とでダブルボトムを構成する可能性を残しての反発となり、底打ちへの可能性も示唆。
追加利下げ支持者にとっては、インフレ懸念後退と消費センチメント低迷の好材料に。

5日のNY金は前日から変わらず横ばい推移。アジア時間に4220ドル台半ばまで下げて反発すると前日高値を超え、4260ドルまで上昇。ロンドン・NY朝にかけては4250ドル近辺で下げ渋り、ドル安局面に連れて4290ドルまで上昇。しかし米10年債利回り上昇に反応する形で急反落、NY午後には4250ドル割れ、NY引け後には4220ドル付近まで安値を更新。4220ドルから4280ドルまでの小幅保ち合いレンジ上抜けトライに失敗し、下限が意識される状況で次週、FOMC待ちへ。その結果次第ながら、保ち合い下限割れなら4150ドル近辺までが短期下値目安に、上抜けなら4320ドル近辺までが短期上値目標。
週間ベースでは-11.9ドル、0.28%の小反落。

NYプラチナもほぼ横ばい推移、わずかに-0.1ドル、0.01%の小幅続落。アジア時間には1650ドル台から1680ドル手前まで上昇して失速、ロンドン・NY市場にかけては上値切り下げの展開に。NY市場では一時1640ドル台前半の安値をつけ、NY午後には1650ドル台後半での小幅保ち合い推移。この日の変動値幅は35.5ドルにとどまり、9月以降の平均60.7ドルの半分強、ほぼ3ヵ月ぶりの小動きとなり、次週以降の保ち合い崩れへの可能性も示唆。1690ドルの節目を上抜けると1730ドル程度までを目安に一段高トライへ、サポート候補1650ドル近辺を維持できないようなら1600ドルの大台近辺、その下は1510ドル近辺がサポート候補。
週間ベースでは-24.5ドル、1.45%の反落。

ドル円は+24銭、0.15%高で3日ぶりの反発。東京市場では155円10銭台を中心に小幅保ち合い推移、午後には日銀の利上げ観測報道を受けて155円割れへと軟調推移。東京市場終了後には154円30銭台まで下落、3週間ぶり安値をつけて折り返すと欧州時間には155円10銭台を回復して一服状態に。NY市場ではミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったことを好感し、一時155円50銭付近まで上昇、NY終盤にも155円30銭台を維持。155円半ばの節目割れに伴う短期下値目安154円半ば辺りまでの再トライ後に反発し、156円を上限に保ち合い状態でFOMC待ちへ。下押し圧力が強まるようなら154円割れを試す可能性も、156円超へと反発なら157円台へと水準を切り上げる可能性も。
週間ベースでは-78銭、0.50%の続落。続落は8月以来、3ヵ月半ぶり。
※参考:
金プラチナ相場とドル円 NY市場12/5終値とチャート
2025年12月06日(土)時点の相場
国内金:22,975 円 12/5(金)
▼23(
0.10%)
国内プラチナ:8,892 円 12/5(金)
▼147(
1.63%)
NY金:4,243.0 ドル 12/5(金) +-0.0(0.00%)
NYプラチナ:1,660.5 ドル 12/5(金)
▼0.1(
0.01%)
ドル円:155.36 円 12/5(金)
▲0.24(
0.15%)
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