金プラチナ短期相場観

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米国経済は財政の崖で来年リセッション入の可能性も

更新日:2012年8月23日(木)

米国では連邦予算をめぐる膠着状態を議会が打開できない場合、来年にはリセッション(景気後退)に陥る可能性が高い、と議会予算局(CBO)が22日の半期報告で指摘。
今年末のブッシュ減税失効と来年1月からの一律歳出削減が重なる「財政の崖」の影響で、米経済の緩やかな回復基調も失速どころか反転し、GDP(国内総生産)は来年0.5%減少、失業率は9%まで上昇するとも分析しているようです。この問題は、大統領選挙が終わるまでは進展しないとも言われています。
米議会予算局やFRBバーナンキ議長が度々この問題を指摘しているにも関わらず・・・
財政の崖とは?

FOMC議事録から追加緩和期待が高まったことで米ドルには売り圧力(ドル円は円高方向)、金やプラチナには買い圧力が優勢となってきています。

NY市場、金は終値では反落となったものの、その後時間外で上昇、4月末以来となる1,650ドル台で推移中。1,700ドル超えのターゲットへ向けて追い風。下値サポートは1,580ドル。
プラチナは5日続伸でほぼターゲットの1,530ドル付近まで上昇。追加緩和期待の高まりは商品市場全般にプラス材料、プラチナの上昇トレンドにも力強さが。

ドル円の79円台が4日天下に終わり、円安へのトレンド転換は非常に怪しい状況となってきました。FOMC議事録を機にドルが売られ易い状況になりつつあり、上値の重い展開が予想されます。もし、78円台を割れるようなことになれば、再び大幅下落の可能性が高まります。

国内、金価格は上値目標4,300円台半ばにほぼ到達。ドル円の下落が止まれば4,400円台前半辺りまで、さらに上昇の可能性。サポートライン4,100円。
プラチナは5月上旬以来の4,050円台に。次の目標値4,100円台後半に向けての上昇圧力は強そう。

※相場の節目やターゲットについてはこちらのチャート:本日の金価格、プラチナ価格とチャート8/23 も参考にご覧ください。

2012年8月23日(木)時点の相場
国内金4,344 円 8/23(木) ▲7(0.16%)
国内プラチナ4,050 円 8/23(木) ▲46(1.15%)
NY金1,640.5 ドル 8/22(水) ▼2.4(0.15%)
NYプラチナ1,526.5 ドル 8/22(水) ▲18.7(1.24%)
ドル円78.58 円 8/22(水) ▼0.70(0.89%)

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