金プラチナ短期相場観
デフレ脱却を目指す政府・日銀の足枷
更新日:2012年11月5日(月)
先週、米大手格付け会社S&Pがパナソニックの長期格付を2段階引き下げて投資適格級では下から2番めとなる「BBB」としました。同日、フィッチ・レーティングスは、2年連続の巨額損失を発表したシャープの長期格付を「BBB-」から一気に6段階も引き下げてジャンク級となる「B-」としました。
シャープは台湾の鴻海精密工業との資本提携も難航しているようで、一部では、公的支援の申請に迫られるのではないか、という見方も出始めています。
韓国のサムスン電子などとの国際競争に敗れ、かつて栄華を誇った日本の家電大手は非常に苦しい状況に追い込まれています。
日銀が金融緩和をすれば良いという問題ではないことは明らかですが、政府の景気刺激策とともに大手企業の再建という大きな足枷が、デフレ脱却へ向けた大きな課題となりそうです。
悪い円安要因が増え続けないことに期待したいものです。
週明け国内、金は週末の米雇用統計を受けて急反落。上方ブレイクの可能性から一転、4,550円のサポートラインを下方ブレイク。最大4,400円割れの可能性も浮上。上値の節目は4,600円。
プラチナも反落で上値4,210円の節目から下値サポートの4,120円のレンジで下落トレンドが続く状態。
底堅く推移するドル円は79.60円をサポートに当面81.20円辺りを伺う展開に。
※参考:本日の金価格、プラチナ価格とチャート11/5
- 2012年11月5日(月)時点の相場
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国内金 : 4,522 円 11/5(月) ▼77(1.67%) 国内プラチナ : 4,174 円 11/5(月) ▼38(0.90%) NY金 : 1,675.2 ドル 11/2(金) ▼40.3(2.35%) NYプラチナ : 1,544.9 ドル 11/2(金) ▼28.3(1.80%) ドル円 : 80.45 円 11/2(金) ▲0.33(0.41%)
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