金プラチナ短期相場観

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三役逆転

更新日:2013年6月14日(金)

三役逆転のドル円相場・調整メド三役逆転。アベノミクスの3本柱とされる、金融緩和、財政出動、成長戦略の効果と期待が剥がれ落ち、逆転してしまった、という意味ではありません。巷ではそれに近いような批判もなくはないようですが。
103円70銭台の高値をつけた5月22日から下落が続くドル円相場は、トレンド転換前の乱高下という見方をしていますが、なかなか落ち着きが見られません。そうこうしているうちに、日足チャートの一目均衡表では三役逆転。

1)遅行線が実価格ラインのロウソク足を下抜け
2)転換線が基準線をデッドクロス
3)実価格ラインが雲を下抜け
いわゆる「売りの時代」に入ってしまっています。さらに、1)の遅行線が雲にさしかかっています。雲の下限を下抜けるとさらなる売り圧力。

そんな厳しい状況下のドル円下値メドを少し長めの視点で見ると、
昨年9月の安値、77円10銭台から先月高値103円70銭台までの38.2%戻しラインが93円50銭。
半値戻しとなる90円40銭。右肩上がりの200日移動平均線が89円30銭まで接近中。

本日以降、さらに円高方向に振れたとしても、93円台、もしくは90円付近までで収束してくれると納まりが良いところですが。

NY市場、金価格は株価と為替の乱高下に振り回される展開が続き、1%の反落。短期的にはまだ下落トレンドに入った訳ではないものの、1,310ドル付近までの下落リスクを抱える状態。上方向の節目は1,390ドル台に切り下げ。

プラチナは-2.37%と大きく反落。南アフリカの労使協議に一部改善の兆しとの報道もあったようで供給懸念後退も売り要因に。短期トレンドは売り転換、サポートラインの1,460ドル、1,450ドルも下抜けたことにより売りシグナル点灯。下落目標は1,360ドル辺り。上方向の節目は1,530ドル。

ドル円、終値ベースでは66銭、0.68%の下落にとどまったものの安値では93円70銭台まで下落。下値メドとしていた95円をオーバーシュートして戻って来た形。やや下ヒゲの長い陰線を形成したものの、前日の十字線が反発のサインではなく、下方向へ加速のサインだった可能性も。大きな下押し圧力に覆われた状態で乱高下が続き、多少の反発では流れは変わりそうにない状況か。上方向の節目は98円80銭台。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場6/13終値とチャート

国内、金価格は小幅に3日続落。4,350円は下値警戒ポイントとして到達の可能性はやや低めと見ていましたが、円高圧力が衰えを見せず、徐々に近づく展開に。4,590円が上方向のレジスタンス。
週間ベースでは284円、4.41%の下落となり、2週続落。

プラチナも3日続落で下値目標4,670円付近に到達。NY市場の下落シグナルとドル円の地合いの悪さから、ここから単純に反発するような局面は望み薄、多少のオーバーシュートはやむを得ない状況。上方向の節目は5,000円。
週間では348円、6.95%の下落で2週続落。
※参考:金プラチナ国内価格6/14とチャート

2013年6月14日(金)時点の相場
国内金4,419 円 6/14(金) ▼19(0.43%)
国内プラチナ4,659 円 6/14(金) ▼73(1.54%)
NY金1,377.8 ドル 6/13(木) ▼14.2(1.02%)
NYプラチナ1,447.1 ドル 6/13(木) ▼35.2(2.37%)
ドル円95.35 円 6/13(木) ▼0.66(0.68%)

6/13(木)のその他主要マーケット指標

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