金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

失望と期待の狭間で上昇し続ける金

更新日:2014年2月18日(火)

17日のNY市場はプレジデンツデーで休場。その間に国内金価格も上昇を続け、先週末時点でのNY金の8連騰に追いついた格好。プラチナも金に追随する形でNY市場も国内価格も6連騰。市場に残る様々な不透明感を背景に安全資産としての面目躍如といった様子。流れが一方的に偏りがちな危うい側面も見せながら。

本日の日銀・金融政策決定会合では、現状維持濃厚ながらも追加緩和への期待も随分高まる様子も。昨日のGDP伸び悩みと消費増税対策、日本株低迷などを背景に、黒田総裁から追加緩和への何らかの言及があるのでは?という淡い期待が今朝の日経平均上昇とドル円の102円台回復を後押しした可能性も。
万が一、期待通りに何らかの追加緩和発言があるようなら株高・円安をサポートし、なければ失望売り。
金にとっては、米国の緩和縮小方針が決まっている以上、日銀の追加緩和は多少なりともプラス要因。言及なしでドル円や株価が失望売りとなれは、リスク回避的な流れでさらに金が買われる可能性も。

期待と失望、どちらもプラスに作用してしまう可能性のある現状の金相場のマイナス要因は、一方的に買われ過ぎの状態で、行き過ぎた流れとなっている可能性。

ドル円・日足チャート 2014/1/21 - 2/17ドル円相場は閑散取引のなか4日ぶりの小反発もほぼ101円台後半での横ばい推移。一時2月6日以来の安値水準となる101円30銭台まで下落し、上値の重い展開が継続。今朝は一時102円台へと上昇したもののその勢いも現時点では限定的。100円90銭から102円70銭台の節目の間で上下どちらにブレイクしてもおかしくない状況に。

国内金価格は1.07%の大幅上昇で昨年8月以来となる8日続伸、5営業日連続の年初来高値更新。先週12日時点で4,405円付近に位置していた200日移動平均線を8ヶ月ぶりに上抜けて以降、勢いが衰えるどころか逆に加速した様子。まだ、なだらかな右肩下がりを描くこの200日移動平均線の4,400円近辺が当面のサポートラインとなる可能性も。短期的には90日以下の移動平均線と価格ラインが上から昇順に並ぶパーフェクトオーダーを完成し、買われ過ぎの過熱感もあり、通常なら反落し易い状況。

プラチナも0.87%の上昇で6日続伸。これで2月5日までの9日続落値幅のちょうど半値戻し。上方向への目安は4,900円の大台~61.8%戻しとなる4,920円。下方向は38.2%ラインの4820円近辺~4,800円の節目辺り。
※参考:金プラチナ国内価格2/18とチャート

2014年2月18日(火)時点の相場
国内金4,531 円 2/18(火) ▲48(1.07%)
国内プラチナ4,870 円 2/18(火) ▲42(0.87%)
NY金1,318.6 ドル 2/14(金) ▲18.5(1.42%)
NYプラチナ1,430.1 ドル 2/14(金) ▲13.5(0.95%)
ドル円101.90 円 2/17(月) ▲0.09(0.09%)

2/14(金)のその他主要マーケット指標

2013年世界の金需要から見る2014年の金相場動向 2/19(水)

失望と期待の狭間で上昇し続ける金 2/18(火)

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