金プラチナ短期相場観

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利上げへの警戒感がひとり歩きした週

更新日:2015年7月27日(月)

資源安が先導する形で株安に資源国通貨安、新興国通貨安も進行した先週。
1週間の騰落率を比較すると、NY原油の5.4%下落にNY金の4.1%下落を筆頭に、NYダウも2.86%の下落、NASDAQも2.33%下落、ドイツDAXは2.79%下落し、英FTSEは2.88%下落。日経平均も0.52%の小幅下落となり、世界同時株安状態。
資源国通貨では、豪ドルが対ドルで1.28%下落し、英ポンドも0.64%下落。新興国通貨の対ドルレートでは、南ア・ランドが2.13%下落し、インドネシア・ルピアは0.37%の小幅下落、トルコ・リラは3.21%の下落、ロシア・ルーブルも2.65%下落し、ブラジル・レアルは5.25%の下落と原油なみ。
もちろん、それぞれに個別要因はあるものの、利上げへの警戒感が高まりつつあることが売り要因の一つとして、大きく影響した週となったようです。

しかし、ドル円は0.21%の小幅円高ドル安となり、ユーロドルでは1.36%のユーロ高ドル安となっています。
また、ドルインデックスは0.75%下落しました。5月16日の高値と比較しても3.35%ほど下げた水準。さらに、BOEの実効為替レートでも米ドルは0.25%の小幅下落。

利上げ観測に伴う米ドル全面高、という訳ではく、利上げへの警戒感がひとり歩きした週、とも言えそうです。
今週の米FOMCで9月利上げの可能性が示されるようなら、先週の状況に、ドル全面高も加わる可能性が高まります。

週明け27日の国内金価格は0.49%上昇し、8営業日ぶりの反発。下値目標4670円近辺到達による達成感もあり、一服状態。底値反発の判断はまだできない状況ながら、6月2日の5101円からスタートした下落トレンドは約2カ月間続き、445円、8.7%の下落となり、それなりの反発局面が発生する確率はかなり高めか。まずは23.6%戻しとなる4761円付近が上値の目安に。

プラチナは0.93%の反発となり、きれいな下落トレンドを描いていたチャートはわずかにトレンド・ライン上抜けの兆し。反発基調がもう少し続く可能性がやや高まり、目先の上値目標水準は4280円程度。4180円が下値サポートラインとなり、ここを割り込むようなら再び下落基調が強まる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格7/27とチャート

2015年7月27日(月)時点の相場
国内金4,679 円 7/27(月) ▲23(0.49%)
国内プラチナ4,222 円 7/27(月) ▲39(0.93%)
NY金1,085.5 ドル 7/24(金) ▼8.6(0.79%)
NYプラチナ980.7 ドル 7/24(金) ▼0.4(0.04%)
ドル円123.81 円 7/24(金) ▼0.10(0.08%)

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