金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ダイアゴナル・トライアングルが示唆する金価格急騰の終焉

更新日:2019年7月22日(月)

国内金価格 日足一目均衡表 2019年7月22日今月末FOMCでの大幅利下げ期待が後退していることなどを背景に、ここまで急騰してきた金価格にも調整圧力が強まり始めています。
5月末、下向きのダイアゴナル・トライアングルを上方ブレイクしてスタートした急騰局面は、約2カ月経過した現在、今度は上向きのダイアゴナル・トライアングルを形成し、急騰局面の終焉を示唆している可能性も。

日足・一目均衡表では転換線(5268)にサポートされた状態も、これを下抜けると基準線は5162円、月末にかけて急上昇する雲の上限は5000円台前半へ。5月末安値4821円から7月高値5322円までの23.6%戻しでも5204円、38.2%戻しで5131円、半値戻しなら5072円。
浅めの調整でも5100円台半ば、FOMC後に調整幅拡大となれば5000円台半ば辺りまでが意識される可能性もありそうです。

ただし、今月の0.25%利下げが確実視されることは一定のサポート要因。追加利下げの示唆などがあれば逆に押し上げ要因にも。
また、参院選で与党が過半数を確保したことで、10月の消費増税確定となったことは若干のサポート要因に。英国でのジョンソン首相誕生に伴う合意なきEU離脱リスク再燃もサポート材料に。先週末にはホルムズ海峡で英国のタンカーがイラン革命防衛隊に拿捕されるなど、欧米とイランとの緊張状態が続くこともサポート材料の一つ。
今週のECB理事会では緩和スタンスが示され、一時的にはユーロ安が進行しやすくなりそうでマイナス材料にも。

22日の国内金価格は-41円、0.77%安となって3営業日ぶりの反落。時間外のNY金は先週末高値1450ドル台半ばから急反落した水準1420ドル台半ば、為替は107円70銭台、いずれも先週末水準付近で小動きでの週明けスタート。国内金価格は近年最高値更新後、さらに上値を伸ばす可能性もあった状態は巻き戻され、調整局面拡大への警戒感も。6月末に5255円まで急騰した時点でのRSIは91.2%、それから3度高値を更新した先週末、価格が5322円となった金曜日のRSIは58.6%。大きく逆行するダイバージェンスとなって上昇圧力の枯渇を示唆。目先のサポート水準5220円台を下回るようだと一段安へ、5月末から7月高値までの38.2%戻し(5131)付近までが次の下値目安に。確率的には極めて低いと思われるものの、高値更新の場合には5400円近辺が次の上値目標に。

国内プラチナ価格 日足一目均衡表 2019年7月22日国内プラチナ価格は2カ月ぶりに雲の下限を上抜け。とともに雲の中に潜り込み、強気相場へと向かう流れのなかでやや失速、揉み合い状態を示唆する状況にもなってきたようです。
水準的には4月高値3498円から6月安値2970円までの38.2%戻し(3172)と200日移動平均線(3172)が重なり、目先の抵抗水準にもなりやすい状況に。この水準を突破することができれば、半値戻し(3234)と雲の上限(3234)とが重なり、次の強めの抵抗水準にも。

プラチナ価格は-4円、0.13%安で5日ぶりの小反落。時間外のNYプラチナは先週末水準850ドル付近で小康状態となり、国内価格を下支え。緩やかながらも堅調推移局面を維持し、上値目標3200円近辺を目指す流れもゆっくりと進行中。しかし、NYプラチナの上値トライ一服から推進力も弱まる状態に、3100円近辺までが当面のサポート水準候補にも。
※参考:金プラチナ国内価格7/22とチャート

2019年7月22日(月)時点の相場
国内金5,281 円 7/22(月) ▼41(0.77%)
国内プラチナ3,148 円 7/22(月) ▼4(0.13%)
NY金1,426.7 ドル 7/19(金) ▼1.4(0.10%)
NYプラチナ852.1 ドル 7/19(金) ▲2.2(0.26%)
ドル円107.71 円 7/19(金) ▲0.46(0.43%)

7/19(金)のその他主要マーケット指標

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ダイアゴナル・トライアングルが示唆する金価格急騰の終焉 7/22(月)

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