金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ドイツ8月IFO景況感、製造業+サービス業も9年ぶり低水準

更新日:2019年8月27日(火)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2019年8月ドイツの8月IFO景況感指数は97.3となって6年9カ月ぶりの低水準。現況指数は94.3で4年9カ月ぶりの低水準。向こう半年間の見通しを示す期待指数は91.3。2009年6月(90.6)以来、10年2カ月ぶりの低水準となりました。
3指数はいずれも直近5カ月続落となり、2017年後半から2018年前半にピークアウトして下落基調が継続中。底が見えない状態が続き、景気後退リスクも高まる一方という状況となってきました。

セクター別では、製造業が-6.1となり、2009年12月(-7.9)以来9年8カ月ぶりの低水準。30ポイント台のピーク水準から1年半以上かけてマイナス圏(7月-4.3、8月-6.1)まで、ほぼ一本調子で大きく水準を切り下げてきた流れはほぼそのまま、景況感指数の低下を牽引してきた形です。
さらに、貿易も-2.4となって製造業に次いでマイナス圏入り。ピーク水準(19台)が低かったことから低下幅は製造業に比べてゆるやかとなってはいますが、足下2カ月は急落(6月の7.9から7月1.4、8月-2.4)で2014年10月(-2.9)以来、4年10カ月ぶりの低水準。

サービス業は13.0と製造業や貿易に比べて高水準を維持してはいますが、やはり直近2カ月で急降下(6月20.2、7月18.0)となり、2010年5月(12.3)以来9年3カ月ぶりの低水準となっています。
なお、昨年秋には過去最高を更新していた建設業も6カ月ぶり低水準へと最近ではやや減速傾向。その他では小売が4カ月ぶり低水準、卸売は4年半ぶりの低水準など、好調といえるセクターも見当たらない状況です。

製造業の低迷をサービス業などがカバーする構図は、なんとか維持しているようにも見えますが、製造業の低迷状態は底が見えず、減速傾向はサービス業などにも波及し始めている様子もうかがえます。

NY金・日足チャート 2019/7/23 - 8/2626日のNY金相場は-0.4ドル、0.03%の小幅反落。米中貿易戦争激化で週末に30ドル弱の大幅上昇でも買い圧力はおさまらず、週明けオセアニア市場からドル売りが進行したことで東京市場朝はドル円などが大幅安スタート、時間外のNY金も1540ドル台へと水準を切り上げてのスタートからさらに急騰、一時1565ドルの高値をつけたところで利益確定売り。東京時間は1550ドル台を維持も欧州時間以降は1540ドルから1530ドル台へと急騰分全てを吐き出す展開に。米中協議再開も伝えられ、エスカレートし過ぎたトランプ相場から落ち着きを取り戻す形で水準もリセット。短期的には上値目標1560ドル近辺をクリアし、上値トライ一服状態に。目先は1500ドルの大台ラインをサポートに落ち着きどころを探る展開にも。

NYプラチナ・日足チャート 2019/7/23 - 8/26NYプラチナは+2.5ドル、0.29%の反発。金に連れる形で東京時間朝に870ドル手前まで上昇したのがこの日の高値となり、NY朝には860ドル割れ。850ドル台後半では底堅さもあり、下げ渋り。2日連続で長めの上ヒゲを残し、860ドルの抵抗水準と20日移動平均線(858.8)に上値を押さえられ、下値も微妙に切り上げ続ける三角保ち合いの様相にも。上方ブレイクできれば900ドルの大台トライへと向かう可能性、下値は840ドルまでが当面のサポートにも。

ドル円・日足チャート 2019/7/23 - 8/26ドル円は70銭ほどのドル高円安となって大幅反発。円高方向に窓を開ける形で104円40銭台からスタートした東京市場では戻りを試す展開となり、窓を埋めて105円台を回復。欧州時間には米中協議再開への期待感と米10年債利回りの反発基調とともに水準を切り上げ、NY時間には106円台を回復。トランプ発言に振り回され、米長期金利の動向にも右往左往、ボラティリティが高まる状態にも下値を試す流れは東京朝の104円40銭台までで折り返し。高値では一時106円40銭近辺まで上昇し、およそ2円の大陽線を形成も20日移動平均線(106.43)にしっかりと上値を押さえられた状態にも。目先は105円40銭から106円60銭までを主要レンジに保ち合いながらも105円台では足場を固めるような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/26終値とチャート

27日の国内金価格は-18円、0.32%の反落。行き過ぎた流れが少し巻き戻される形となり、8月半ば以降に上下動した5470円から5570円まで100円の値幅が当面の主要レンジとなる可能性も。このまま高値再更新できずに下限方向へと推移していくとダブルトップ形成への警戒感も。高値更新できればあらためて5600円の大台再トライへ。

プラチナ価格は+5円、0.16%の反発。重なり合ってゆるやかに下降する21-90日移動平均線(3150)が抵抗線となり、横ばい推移の9日移動平均線(3120)がサポートラインとなってレンジも縮小中。上方向にレンジブレイクなら3200円の大台トライへ、下方向なら3030円台辺りまでが下値目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格8/27とチャート

2019年8月27日(火)時点の相場
国内金5,552 円 8/27(火) ▼18(0.32%)
国内プラチナ3,135 円 8/27(火) ▲5(0.16%)
NY金1,537.2 ドル 8/26(月) ▼0.4(0.03%)
NYプラチナ857.8 ドル 8/26(月) ▲2.5(0.29%)
ドル円106.13 円 8/26(月) ▲0.72(0.68%)

8/26(月)のその他主要マーケット指標

長短金利差逆転本格化への警戒感が金価格をサポート 8/28(水)

ドイツ8月IFO景況感、製造業+サービス業も9年ぶり低水準 8/27(火)

米中対立激化、週明け早朝一時1560ドル台、104円40銭台まで 8/26(月)

ジャクソンホールでは利下げ示唆せず、も米中関税合戦泥沼化 8/24(土)

ドイツ製造業PMI、8月は予想を上回るも8カ月連続50割れ 8/23(金)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ