金プラチナ短期相場観
金価格が12月に年間高値をつける確率36.4%、1月安値は45.4%
更新日:2019年12月26日(木)
国内金価格が12月に年間高値を記録したのは、過去11年間で4回。1月は2回、3,4,8,9月が各1回。36.4%の高確率で12月に高値を更新しています。
年間安値では1月が5回で45.5%の高確率。2月が3回で続き、6,8,12月が各1回。1月か2月、年初に年間安値を記録する確率は58.3%。
国内金価格は年初に安値をつけやすく、年末にかけて高値を更新しやすい傾向がありそうです。
今年も年間安値は1月、高値は12月の典型パターン。なお、1月安値となったのは直近4年では3回。
12月高値となった2009年の翌年は2月に年間安値をつけて12月に年間高値。翌2011年には2月が安値となって8月が高値。2014年の12月高値の翌2015年は1月が高値となって12月が安値。
12月高値となった翌年には年初に安値をつけて年後半に高値をつけるパターンと、年初に高値をつけて年末に安値をつけるパターンに分かれます。
傾向としては、年末年始の時期には高値か安値のピークをつけやすい、ということが言えそうです。
プラチナの場合には若干この傾向は弱まりますが、1月から4月までの年前半に年間高値をつける確率は63.6%。8月か12月に年間安値をつける確率は54.5%。
プラチナも年末年始の時期には高値か安値のピークをつけやすく、夏場は安値ピークとなりやすい、警戒シーズンと言えそうです。
25日は東京・上海市場を除いてほぼ世界中が休場。開店休業状態の為替市場もほぼ動意なく推移。ドル円は前日に引き続き109円30銭付近から40銭台までの小幅レンジで10銭余りの値動きは近年最小レベル。2015年以降は上値を切り下げ続け、2016年以降は下値も切り上げ続けて足掛け4年に渡る長期三角保ち合いを形成、来年の頂点に向けて上下どちらかへのブレイク、そしてボラティリティを拡大して新たなトレンドへ。その起点となるべく、ボラティリティが極限まで低下した時期もこれで終わり、となる可能性も高まる時期にも。短期的には現状の小幅もみ合い状態から上方向には110円台前半まで、下方向には108円台後半までがボラ拡大の目安に。中期的にトレンド形成へと向かうような動きとなれば、上方向には4月につけた今年高値112円台前半までが次の上値目標に。下方向に108円半ばの強めのサポートを割れた場合、今年8月から9月にかけての安値保ち合い水準105円台半ば辺りまでを目指すような流れにも。
休場明け時間外のNY金は1500ドル台前半、NYプラチナは940ドル台前半、いずれも休場前の水準をほぼ維持しての小動きスタート。
26日の国内金価格は-1円、0.02%の小幅安で4日ぶりの反落。短期上値目標5750円近辺到達とクリスマス明け、NY休場明けの日の一服は想定どおり。単独の値動きから見れば調整局面入りの可能性も高まる状況ながら、NY金にはもう一段上値を試す可能性も残され、為替も今朝の東京市場では日経平均の堅調推移にも連れて円安方向へと小幅に上昇スタートとなっている現状から、堅調推移を維持したまま年末を迎えることになる可能性も。買われ過ぎ警戒水準となる中での一段高の目安としては5780円台辺りまで。
プラチナ価格は-2円、0.06%の小幅安で3日ぶりの反落。高値圏では常に急反落警戒感と隣合わせのプラチナも過熱感では金に比べてまだ過熱余地を残す状況。NY金が一段高となってNYプラチナも追随する展開となれば、上値目標3650円前後に向けて年末年始に一段高の展開にも。ただし、クリスマス明けの東京朝から株高と円全面安のリスク選好ムードが強まっていることから、NY金の上値トライに躊躇する様子も。
※参考:金プラチナ国内価格12/26とチャート
- 2019年12月26日(木)時点の相場
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国内金 : 5,747 円 12/26(木) ▼1(0.02%) 国内プラチナ : 3,589 円 12/26(木) ▼2(0.06%) NY金 : 1,504.8 ドル 12/24(火) ▲16.1(1.08%) NYプラチナ : 942.8 ドル 12/24(火) ▲4.4(0.47%) ドル円 : 109.38 円 12/25(水) ▼0.01(0.01%)
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