金プラチナ短期相場観

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NY連銀製造業景況指数も3月は11年ぶり低水準へ、過去最大の急落

更新日:2020年3月17日(火)

NY連銀製造業景況指数 2020年3月米国の製造業景況感も3月に急低下。2月の製造業PMIが過去最低へと急落した中国に1ヵ月遅れて追随する結果となりました。
3月のNY連銀製造業景況指数は市場予想の+5.1を大幅に下回る-21.5。2009年3月(-33.7)以来、11年ぶりの低水準。2月の12.9からは-34.4ポイント低下し、2014年10月(-23..2)を大幅に超えて過去最大の急落となっています。

構成指数では、新規受注が-9.3で9ヵ月ぶりの低水準、出荷は-1.7となって2016年9月(-6.8)以来、3年半ぶり低水準。雇用も-1.5と7ヵ月ぶりの低水準、平均労働時間は-10.6となって2015年12月(-17.4)以来、4年3ヵ月ぶりの低水準。
さらに、見通しを示す期待指数は1.2となり、2009年2月(-5.0)、金融危機の時以来11年1ヵ月ぶりの低水準。
新規受注見通しも17.6で2016年1月(15.3)以来、4年2カ月ぶりの低水準、雇用見通しも10.2で2017年3月(9.1)以来、3年ぶり低水準、設備投資とテクノロジー支出指数も5カ月ぶり低水準など、全般に渡って急降下。

期待指数が総合指数を押し下げて、リセッション入りとなった12年前の動きと同じような展開となってきました。
なお、最近の米国内での混乱ぶりからすると、調査日の関係からもNY連銀のこの指標は4月にさらに悪化する可能性もありそうです。

中国では、2月にPMIなどのソフトデータが悪化し、3月にはハードデータも悪化。中国・国家統計局が16日発表した1-2月の小売売上高は前年同期比20.5%減となり、鉱工業生産は前年同期比13.5%減。いずれも過去最大の落ち込みとなっています。
米国も3月のPMIなどの指標は急速に悪化することが見込まれ、ハードデータも3月分から悪化し始めて少なくとも4月はさらに悪化、という展開も予想されそうです。

回復に向けては、まだメドが立ちそうな状況にはないものの、とりあえず一部業務が再開し始めた中国の3月PMIの動向などが気になるところです。

NY金・日足チャート 2020/2/10 - 3/1616日、VIX指数は82.69となって2008年11月20日、リーマンショック後の高値80.86を上回って過去最高を更新。NY株式市場は取引開始直後にまたもサーキットブレイカー発動で一時取引停止、結局ダウは2997ドル、12.9%の暴落で過去最大の下げ幅となって3年1ヵ月ぶり安値。ナスダックも12%超の暴落で1年2カ月ぶり安値、DAXも5%超の急反落で5年5カ月ぶり安値、FTSEも4%の急反落となって8年4ヵ月ぶり安値。先週末の急反発をはさんで戻り売り、世界同時株安再開となって金の調整局面も継続。

NY金相場は-30.2ドル、1.99%の大幅安で5日続落。12月20日(1480.9)以来、3ヵ月ぶりの安値。5日続落は昨年3月以来、1年ぶり。FRBの意表を突いた2度めの緊急利下げで1570ドル台まで上昇も、これを維持できず欧州時間にかけて戻り売り圧力が強まるとNY朝には一時1450ドルまで急落。昨年11月26日(1449.6)以来、4ヵ月ぶり安値をつけた後は1500ドルまで急反発。荒っぽい展開となったこの日の変動値幅は123.9ドル、2013年4月15日の暴落の日(159.9)以来、6年11カ月ぶりの値動き。11月の安値保ち合い水準まで急落して反発したことで、この1450ドルが当面の下値サポートとなる可能性も。短期的には200日移動平均線(1497.5)でサポートされた形にもなり、90日移動平均線(1540.3)辺りまでが上値抵抗水準にも。

NYプラチナ・日足チャート 2020/2/10 - 3/16NYプラチナは4日続落で-86.2ドル、11.59%の暴落。下げ幅は12日の86.4ドル(9.95%)に次ぐ大幅下落、下落率ではリーマンショック直後の2008年10月23日(-98.5ドル、10.88%)以来、11年5カ月ぶり。水準としてはリーマンショック直後の大底(2008年10月:732.5)を下抜け、2003年6月安値(635)以来、16年9ヵ月ぶり安値。この日欧州時間の急落でつけた安値562.0ドルは2002年10月(安値:550)以来、17年5ヵ月ぶりの安値。暴落が続く株価と金の大幅調整、パラジウムも先週末にかけて2000ドルの大台を割れて1500ドルまで急落していることなどにも連れる形で通常では考えられない水準に突入。NY引け後には680ドル台まで戻しており、今年高値から安値までの23.6%戻し(676.4)を達成。38.2%戻し(747.2)付近、750ドル辺りが次の戻りの目安にはなるところだが。

ドル円・日足チャート 2020/2/11 - 3/16ドル円は2円超のドル安円高となって3日ぶりの反落。3月9日(-3.14円、2.98%)に次ぐ下落幅で今年2番め、過去2年でも2番めの急落。高ボラティリティ状態は続き、この日の変動値幅は2.43円となって今年5番めの値動き。3月の平均値幅は2.18円となり、昨年の平均値幅0.55円の4倍。FRBの緊急利下げを受けて105円70銭台まで下落した東京午前、日銀の会合前倒し報道を好感する形で107円50銭台まで反発。しかし、発表された内容からは前倒しで開催した意味が理解できない向きも多く、失望売りとなって欧州時間にかけて105円10銭台まで下落。NY時間にかけては米株の下げ幅拡大にも有事のドル買いと、利下げで急落していた米10年債利回りの反発にもサポートされて106円付近まで反発。今朝の東京市場ではダウ先物の反発で今度は買われ過ぎてのサーキットブレイカー発動となるなど、戻りを試す展開にも連れて一時107円台を回復。荒っぽい値動きが続きながらも104円台半ばから108円までが目先の主要レンジとなり、上方向へ抜け出せば109円付近を目指して一段高の展開にも。下方向へと抜け出すことになれば再び103円割れを試すような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/16終値とチャート

17日の国内金価格は-168円、2.89%の大幅安で4日続落。先週末、13日(-212円、3.5%)に続き、下落率では今年3番目。水準としては昨年12月13日(5624)以来、3ヵ月ぶりの安値。緊急利下げによる反発はやはり今回も一時的にとどまり、危機感を煽っての株価暴落を引き起こすパターンが今回も繰り返され、キャッシュ化の流れで金の売りも継続。ただしFRBがゼロ金利としたことでもう次回はない、という状態にも。昨年5月安値から今年高値までの38.2%戻し(5795)や昨年高値(5790)を突き抜けて空白となっていた5800円台を完全に窓埋め。今朝の東京時間では円安と株高の流れが急速に進行しており、株式市場も暴落の狭間で戻りを試す日となりそうな状況にも。NY金が1500ドルを維持できれば38.2%戻し付近を目指す展開にも。

プラチナ価格は-328円、11.46%の暴落。先週末、13日の-326円、10.28%を超え、2010年5月21日(-584円、11.86%)以来、9年10ヵ月ぶりの大幅安。安値更新の場合の短期下値目安2800円を突き抜けてさらに大きく水準を切り下げ、2008年12月22日(2529)以来、11年3ヵ月ぶりの安値。NYプラチナの戻りを試す動きと円安株高の流れがNY時間まで続くようなら、自律反発の勢いで今年高安の23.6%戻し(2862)辺りが戻りの目安にも。
※参考:金プラチナ国内価格3/17とチャート

2020年3月17日(火)時点の相場
国内金5,648 円 3/17(火) ▼168(2.89%)
国内プラチナ2,535 円 3/17(火) ▼328(11.46%)
NY金1,486.5 ドル 3/16(月) ▼30.2(1.99%)
NYプラチナ657.7 ドル 3/16(月) ▼86.2(11.59%)
ドル円105.91 円 3/16(月) ▼2.02(1.87%)

3/16(月)のその他主要マーケット指標

ドイツZEW、期待指数は再び現況指数を下抜けて過去最大の急落 3/18(水)

NY連銀製造業景況指数も3月は11年ぶり低水準へ、過去最大の急落 3/17(火)

米FRBは2週間で2度めの緊急利下げ、ゼロ金利と量的緩和再開も 3/16(月)

コロナショックは米3月上旬の消費センチメントに影響なし? 3/14(土)

中国自動車販売は2月に過去最大の急減、武漢の工場再開で回復へ 3/13(金)


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