金プラチナ短期相場観

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回復基調のユーロ圏景況感指数、牽引役ドイツを上回る国々

更新日:2021年2月26日(金)

ユーロ圏景況感指数 2020年11月欧州委員会が発表した2月のユーロ圏景況感指数は93.4。市場予想を上回り、1月からは1.9ポイント上昇。コロナ後では最高となって昨年3月(95.3)以来、11ヵ月ぶりの高水準。依然として長期平均の100、昨年2月の104.0などを大きく下回りますが、停滞気味だった回復基調が再びゆっくりと進行し始める様子も。
業種別では製造業が-3.3となって2019年5月(-2.7)以来、1年9ヵ月ぶりの高水準。サービス業は-17.1。回復フェーズでの最低水準-17台での横ばい推移が4ヵ月連続。小売は4ヵ月続落で-19.1となって6月(-19.4)以来8ヵ月ぶり低水準。

ユーロ圏主要国の状況としては、
ドイツ:95.8(前月比+3.0、4ヵ月ぶり高水準)
イタリア:94.6(+4.4、1年ぶり高水準)
フランス:91.0(+0.9、2ヵ月ぶり高水準)
スペイン:90.7(-3.2、3ヵ月ぶり低水準)
1月にはスペインが10ヵ月ぶり高水準で1位となった以外は、主要国のなかではこの1年程度ドイツが最上位でユーロ圏を牽引。ドラギ新首相誕生のイタリアの急回復も目立ちます。

その他ユーロ圏でドイツを上回った国々は、
ルクセンブルグ:105.4(22ヵ月ぶり高水準の1月から-1.6)
リトアニア:101.9(+2.8、11ヵ月ぶり高水準)
ベルギー:98.3(11ヵ月ぶり高水準の1月から-0.4)

その他ユーロ圏でフランスを上回った国々は、
フィンランド:93.6(13ヵ月ぶり高水準の1月から-2.0)
オランダ:93.5(10ヵ月ぶり高水準となった1月から-1.3)
オーストリア:92.0(+3.3、11ヵ月ぶり高水準)

その他ユーロ圏で低調だった国は、
ポルトガル:85.5(-1.9、8ヵ月ぶり低水準)
スロバキア:79.2(-4.1、8ヵ月ぶり低水準)など

感染率が欧州で3番目に低いフィンランドのマリン首相は25日、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めをかけるため、3月8日から3週間のロックダウンに入ると発表。
まだまだ激しく順位変動も続きそうです。

NY金・日足チャート 2021/1/21 - 2/2525日のNY金相場は-22.5ドル、1.25%の大幅安で3日続落。前日NY引け後に1805ドルまで反発したのがこの日の高値となり、米長期金利上昇とともに戻り売りの展開。米10年債利回りが前日の1.3%台からコンスタントに水準を切り上げて1年ぶり高水準となる1.5%台まで大幅上昇となったことを受け、NY午後につけた安値は1763.9ドルと40ドル超の急落。なお、NY市場では失業保険申請件数や1月耐久財受注などが予想を上回る好結果となったことを受けてドル高の流れも加速したことも金の売り圧力に。ただし、この日は時間外からロンドンにかけてはドル安の流れのなか、金利上昇に反応して売られた様子。徐々に上値を切り下げる軟調地合いは続き、保ち合いレンジをフルに使って上限1810ドル付近から下限1770ドルを一時割り込み、NY午後にはなんとか戻した状態。目先、1770ドルを維持できなくなれば次の下値目安は昨年夏急騰前の保ち合い水準1740ドル前後まで。

NYプラチナ・日足チャート 2021/1/21 - 2/25NYプラチナは-26.4ドル、2.1%の反落。金と同様に時間外スタート直後がこの日の高値となって1277.1ドル。3日連続で上値を切り下げる形となって戻り売り。NY朝までは1260-70ドル台のレンジで揉み合いながら下げ渋ったものの、NY市場では株価急落にも連れて下落。1240ドル前後の下値サポートを割り込んだことで一段安となって下値目安1220ドル近辺に到達。短期的には調整一服となる可能性も、NY引け後にも1220ドル付近で小康状態となって自律反発の気配も見られず。行き過ぎてさらなる下値警戒水準としては1200ドルの大台ライン前後。上方向には1260ドルが当面の抵抗水準に。

ドル円・日足チャート 2021/1/22 - 2/25ドル円は35銭のドル高円安、0.35%高の3日続伸で9月7日(106.29)以来、5ヵ月半ぶりのドル高円安水準。この日も安値は東京朝の105円80銭台、東京午前には株高に連動して前日高値圏106円10銭台まで上昇も午後には元の水準へと行って来い。欧州時間には米長期金利上昇に連れて円安がドル安を上回って再び106円10銭台まで上昇。NY時間には米指標の好結果などもあり、ユーロドルなどの反転でドル高も加わって一時106円40銭まで上昇。今朝の東京時間にも106円40銭台再トライもまだこの水準では上値が重い状態。それでも106円の節目を突破したことから短期的な流れは上値トライ継続へ。当面の上値目標は8月高値107円付近まで。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/25終値とチャート

26日の国内金価格は-114円、1.7%の大幅安で4日ぶりの反落。短期トレンド好転への目安にもなっていた21日移動平均線(6711)上抜けに前日、失敗したことが示唆していたとおりの急反落。年初から上値を切り下げ続ける下落トレンド継続の様相にも。ただし、2月19日の今年安値6576円はまだ下回っていないことが救い。昨年11月30日の安値6512円を起点に下値サポートラインを引くことも可能で新たな三角保ち合い形状にも。目先、今年安値更新となった場合でも下値目安は6530円程度までにとどまる可能性もあり、11月安値をすぐに下回るような展開にはまだ至らないものと予想。
週間ベースでは+28円、0.43%の反発。月間では-135円、2.0%の続落。

プラチナ価格は-170円、3.64%の大幅反落。強気のパーフェクトオーダーを維持しながらも漂っていた失速感が暗示していたのがこの日の急落、という状態に。4620円台の節目割れに伴う下値目安4580円程度を突き抜けてオーバーラン。2月12日(4480)以来、2週間ぶりの安値。短期的には調整一服となりやすい状況のようにも見えるものの、サイクル的には調整局面はスタートしたばかりのようにも。NYプラチナに下げ止まりの兆しが見られないことも考慮すると、値幅分析からは11月安値(3096)から2月高値(4798)の23.6%戻し(4396)、4400円前後までがさらなる下値警戒水準にも。
週間ベースでは-191円、4.07%の大幅安で4週ぶりの反落。9月21日からの週(-298円、-8.61%)以来5ヵ月ぶりの急落。月間では+600円、15.37%の大幅高で4ヵ月続伸。2013年1月(+709円、15.99%)以来、8年1ヵ月ぶりの急騰。エスカレータ相場。
※参考:金プラチナ国内価格2/26とチャート

2021年2月26日(金)時点の相場
国内金6,604 円 2/26(金) ▼114(1.70%)
国内プラチナ4,503 円 2/26(金) ▼170(3.64%)
NY金1,775.4 ドル 2/25(木) ▼22.5(1.25%)
NYプラチナ1,231.5 ドル 2/25(木) ▼26.4(2.10%)
ドル円106.24 円 2/25(木) ▲0.35(0.33%)

2/25(木)のその他主要マーケット指標

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