金プラチナ短期相場観

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下落トレンドは9ヵ月め目前で脱出?上昇トレンドは6ヵ月めへ

更新日:2021年4月5日(月)

世界の主要市場ほぼ全てが休場という異例のタイミングで発表された米3月雇用統計が予想以上の好結果となり、懸念された連休明け東京市場朝も比較的静かな滑り出し。
週末の上昇も限定的となっていた米10年債利回りが週明け時間外も伸び悩む状態を好感するように米株先物や日経平均も上昇スタート。為替市場もリスクオンの円安ドル安傾向となり、ドル円は先週末水準110円70銭付近で綱引き状態から。
1730ドル付近で3連休入りしたNY金の週明け時間外もほぼ同水準からわずかに1730ドル割れを試す小動き。連休前に1214ドル程度だったNYプラチナは1225ドルまで小幅に急騰後1220ドル付近へと戻す、相変わらず落ち着かない展開から。

国内金価格・日足一目均衡表 2021年4月5日5日の国内金価格は+18円、0.27%高で3日続伸。2月25日(6718)以来、1ヵ月半ぶりの高値。6640円台の節目上抜けに伴う堅調な流れを維持し、年初以来3ヵ月ぶりとなる90日移動平均線(6697)超えも目前。2月半ば高値圏6750円近辺を短期上値目標とした流れは巻き戻しも警戒されたものの、想定以に下げ渋るNY金が下支え。過去最高値となった昨年8月7日(7676)を起点とする中期下落トレンドの抵抗線を上抜けた状態を維持する形にもなり、下落トレンド9ヵ月め突入目前に脱出成功か、という状況にも。短期的には推進力もあまり期待できないなか、中期下落トレンドの抵抗線上抜け状態を維持できれば、いずれ上値トライのチャンスも。

水準的には3月高値(6679)を上回り、一目均衡表の雲の下限(6683)も上抜け。基準線(6552)、転換線(6604)を上回り、遅行線も価格ラインを上回る状態を維持して二役好転で三役めは雲の中に潜り込んでの揉み合い状態へ。目先、90日線を上抜けると最高値から3月安値までの23.6%戻し(6711)が重要な攻防ラインにも。この水準を回復できないようなら、中期トレンド転換も一時的な行き過ぎにとどまり、戻り売り圧力が再び強まり始めそうな状況にも。上抜けできれば1週間後に6715円まで低下する雲の上限上抜けももれなくついてきそうな状況にもなり、三役好転となって視界良好状態へ。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年4月5日プラチナ価格は+31円、0.67%高で3日続伸。2月25日(4673)以来、1ヵ月半ぶりの高値。4520円台の節目上抜けに伴う短期上値目標を突き抜けての一段高で上げ止まらず、しかし過熱感が高まる状況にもなく、逆に方向感がようやく上向き始めたような状態にも。11月2日(3096)を起点する上昇トレンドが丸5ヵ月経過し、反落も警戒されたタイミングでも堅調を維持して上昇トレンドは今週から6ヵ月めへ。今年高値圏も意識される水準となり、さらなる上値トライに向けては若干の調整も必要に。

一目均衡表では雲の上限(4493)にサポートされての反発基調が続き、基準線(4439)を上回る転換線(4539)も上回る状態も維持し、遅行線も相対する26日前の価格水準(4503)を大きく上抜ける形となって三役好転。価格差から見れば目先しばらくはこの関係性を維持するのはそう難しくはなさそうにも見える状況だが。
※参考:金プラチナ国内価格4/5とチャート

2021年4月5日(月)時点の相場
国内金6,691 円 4/5(月) ▲18(0.27%)
国内プラチナ4,671 円 4/5(月) ▲31(0.67%)
NY金1,728.4 ドル 4/1(木) ▲12.8(0.75%)
NYプラチナ1,208.6 ドル 4/1(木) ▲17.1(1.44%)
ドル円110.71 円 4/2(金) ▲0.13(0.12%)

4/1(木)のその他主要マーケット指標

ISM非製造業景況指数も3月は急騰 4/6(火)

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雇用回復ペースは急加速、長期失業者の割合拡大は止まらず 4/3(土)

過熱するユーロ圏製造業PMI、3月はドイツとオランダで過去最高 4/2(金)

ADP雇用3月は半年ぶり高水準、回復ペースは急加速の兆し 4/1(木)


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