金プラチナ短期相場観

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国内金価格急変動の要注意日、次回は9月雇用統計明け

更新日:2021年9月27日(月)

26日投開票のドイツ連邦議会(下院)総選挙では勝者なしの大接戦。中道左派の社会民主党(SPD)とメルケル首相の保守系、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の2大勢力が得票率で拮抗。いずれも単独過半数には遠く及ばないため、連立政権樹立に向けた次の動きを画策。4年前の前回総選挙ではメルケル4期目政権発足までに半年を要した経緯もあり、今回も連立交渉は難航との見方も。ユーロ圏を牽引する経済大国ドイツの政局不透明感は、それでなくとも金融政策正常化への道筋を示した米国との格差が意識され、ドル高ユーロ安を助長する有力材料の一つということにもなりそうです。

そんな9月最終週、ドル高円安トレンドが進行し始めた可能性もあるドル円は週明け東京市場朝、110円80銭にトライして失敗。ワンタッチ後に戻り売りの様相となって110円70銭割れへと軟調推移。
国内金価格・日足一目均衡表 2021年9月27日27日の国内金価格は+38円、0.56%の反発。9月16日(6894)以来、10日ぶりの高値となって直近高値超え。ネックラインを上抜けて小さなダブルボトムを完成する形となり、短期的には底打ち、反発への可能性を示唆。週明け時間外のNY金は先週末水準1750ドル台での揉み合い状態となり、上昇一服のドル円とも合わせると今朝時点では一方的な流れが急速に進行しそうな状況でもなさそう。それでも目先は6770円台を下値サポートに上値目標6860円台程度までを目指す流れがやや優勢となりつつある状態にも。切り返す展開となってダブルボトム崩れとなれば一段安の展開へ、短期下値目安は6700円近辺まで。

日足・一目均衡表が示唆する波乱の可能性が高まる要注意日は10月第2週末。10月8日から翌営業日11日にかけて雲のねじれが発生。前回のねじれ付近では急落局面を形成し、その前には今年高値へと急騰して急反落へ。価格急変動が繰り返される日柄、次回10月8日は9月雇用統計の発表日。好結果なら11月FOMCでテーペリング決定へ、低調ならその度合にもよってテーパリング年内見送りの波乱も。どちらに転んでも週明け11日には大幅変動を余儀なくされる可能性は高まりそうです。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2021年9月27日プラチナ価格は+24円、0.63%高で3営業日続伸。9月8日(3869)以来、半月ぶり高値圏でやや失速。下げ止まりつつある21日移動平均線(3783)も上抜けて短期トレンドは好転。週末に下ヒゲ陰線となってNY引け後に980ドルを回復していたNYプラチナは週明け時間外に980ドル台後半へと反発基調持続の様相にも。1000ドルの大台ラインが壁となる状況も想定されるものの、そこまでは国内価格のサポートも。目先、多少の押し目もはさみながらも今回の反発局面では8月末保ち合い水準3880円近辺までの上昇余地も。

日足・一目均衡表では基準線と転換線(3671)を上回って三役逆転状態から脱出。遅行線も価格ラインとの攻防状態となり、5月高値から9月安値までの23.6%戻し(3823)が目先の攻防ラインという状態にも。これを突破できれば10月第2週にかけて3900円近辺まで急降下してくる雲の下限との攻防へ。金価格急変動が警戒されるタイミングでプラチナはおよそ5ヵ月ぶりに雲の下限との攻防へ、という展開も想定されそうです。
※参考:金プラチナ国内価格9/27とチャート

2021年9月27日(月)時点の相場
国内金6,816 円 9/27(月) ▲38(0.56%)
国内プラチナ3,806 円 9/27(月) ▲24(0.63%)
NY金1,751.7 ドル 9/24(金) ▲1.9(0.11%)
NYプラチナ979.9 ドル 9/24(金) ▼17.1(1.72%)
ドル円110.74 円 9/24(金) ▲0.41(0.37%)

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