金プラチナ短期相場観

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世界のプラチナ需給-2021年第3四半期

更新日:2021年11月26日(金)

世界のプラチナ需給・鉱山産出量 2021年第3四半期WPIC(World Platinum Investment Council)発表のプラチナ需給レポートによれば、2021年第3四半期のプラチナ総需要は45.3トン。前期比-25.9%、前年同期比では-44.3%となって2015年以降では最低水準。投資需要が売り越しとなったことが影響。
総供給量は63.7トンで前期比-1.5%、前年同期比+7.2%。需給バランスは18.4トンの供給余剰。2四半期連続の供給余剰でその差は2015年以降で最大。

※2021年の通年見通しとしては、総供給量が252.4トン、総需要は228.4トンとなって23.9トンの供給余剰。供給余剰は3年ぶりの見込み。
2022年見通しでは、総供給量が256.1トンで1.5%増、2013年以降で最大。総需要は236.3トンで3.5%増、9年ぶり高水準。19.8トンの供給余剰見込み。
地上在庫も2021年見通しとして106.3トンで2年ぶり高水準、2022年には2年連続の増加で126.2トンに達し、2013年以降では最大水準へと増加見込み。

<供給>
■鉱山産出量:49.7トン 前期比+1.8%、前年比+6.7%、2年1四半期ぶり高水準。うち南アフリカは37.7トン(前期比+2.8%、前年比+14.3%)で2年1四半期ぶり高水準、ロシアは4.6トン(前期比+9.6%、前年比-24.0%)。2カ国合計シェアは85.3%となって6年1四半期ぶり高水準。
※コロナ禍での操業停止からの回復基調が続いた2021年は通年でも4年ぶり増加見込み、前年比+2.4%。2022年見通しも+0.3%の微増。
■リサイクル:14.9トン 前期比-2.8%、前年比-8.9%で5四半期ぶり低水準。※通年では前年比+3.2%、2年ぶり増加見込み。2022年も2.8%増の見込み。

世界のプラチナ需給・目的別需要 2021年第3四半期<需要>
■自動車触媒:19.2トン 前期比-5.5%、前年比-3.3%、5四半期ぶり低水準。4四半期ぶりの前年割れ。
※半導体不足が続くなか、2021年通年見通しでは5年ぶりの増加見込みで前年比+14.4%。2022年には+19.7%で5年ぶり100トン超の見通し。
■宝飾品:15.0トン 前期比+4.8%、前年比-5.3%、3四半期ぶり高水準。4四半期ぶりの前年割れ。
※2021年通年では7年ぶりの増加で前年比+5.2%見込み。2022年には-1.3%の小幅減の見込み。
■産業用:18.8トン 前期比-9.2%、前年比+19.4%。3四半期ぶり低水準。4四半期連続前年比プラス。
※2021年通年では2年ぶり増加見込みで+25.9%の大幅増、2013年以降で最大となる見込み。2022年には-13.3%見込み。ガラス関連が2020-21年には連続で+70%超の大幅増見込み。
■投資:-7.7トン 2年3四半期ぶりの売り越し。地金・コイン等の現物投資需要は3.8トンで前期比+11.9%、前年比+26.4%で5四半期ぶり高水準。ETF関連は-6.1トン、取引所在庫が-5.4トン。※2021年通年では前年比-85.5%の大幅減見通し。
★需要全体における自動車触媒需要の占める割合は42.3%。2年3四半期ぶり高水準。産業用は41.4%で2015年以降では最大。宝飾品は33.2%で5年3四半期ぶり高水準。

プラチナ価格とプラチナ消費需要+ETF 2021年第3四半期<価格と消費需要・ETF需要>
宝飾品需要と現物投資需要を合わせたプラチナ消費需要は18.8トン。前期比+6.1%、前年比-0.2%で4四半期ぶり高水準。NYプラチナの第3四半期平均価格は1018.2ドル。第2四半期平均の1182.1ドルからは160ドル超の急反落。これに連動する形でETFが-6.1トン、2020年1四半期(-6.6)以来、6四半期bぶりの売り越し。
※2021年通年見通しでは70.9トンとなって前年比-5.3%、2013年以降では最低水準となる見込み。2022年には+0.6%と小幅増見込み。
WPICによれば、コロナ禍の影響払拭も予想される2023年にはプラチナ需要も大幅回復の見通し。
ただし、最近のインフレ高止まりとそれによる景気への悪影響、米金融政策の先行き不透明感なども交錯し、プラチナ需要における先行き不透明感も漂います。

ドル円・日足チャート 2021/10/22 - 11/2525日はサンクスギビングデーでNY市場が休場。時間外のNY金は1780ドル台半ばの安値からロンドン時間に1790ドル台半ばまで上昇し、再び1790ドル割れへ。25日の時間外は1790ドルの攻防からスタート。NYプラチナは反発基調が続いて970ドル台から1000ドルの大台手前まで上昇。25日の時間外は990ドル台半ばでの小康状態から。
為替市場も閑散状態。ドル円は7銭程のドル安円高、0.06%の小幅安となって4日ぶりの反落。東京朝の115円40銭台が高値となり、115円30銭台を中心に小幅揉み合い推移。NY朝に一時115円20銭台まで下げたのが安値。この日の変動値幅は22銭ほどにとどまり、今年の平均57銭の4割弱、今年4番めの小動き。引き続き、114円90銭の節目上抜けに伴う短期上値目標115円台後半を目指す流れが進行中。今朝の東京市場ではリスク回避の流れが強まり、115円割れへ。南アフリカで確認された新たなコロナ変異株への警戒感が高まっていることが影響している可能性も。

26日の国内金価格は-33円、0.45%の反落で11月8日(7227)以来、3週間ぶりの安値。今朝時点では南アの変異株報道などをきっかけに株式市場と為替市場でのリスク回避の流れ急進が影響した様子も。水準的には10月後半保ち合い高値圏7210円台付近へ接近、値幅的には9月安値(6764)から11月高値(7483)までの38.2%戻し(7208)も意識され、7200円の大台ラインを含めて目先のサポート水準となる可能性も。明確な下げ止まりと地合い回復に向けては21日移動平均(7292)から7300円の大台までの水準回復が待たれる状況にも。
週間ベースでは-222円、2.98%の大幅安となって3週ぶりの反落。6月14日からの週(-376円、5.17%)以来、5ヵ月ぶりで今年3番めの急落。

プラチナ価格はわずかに-3円、0.08%の小反落。90日移動平均線(3977)にサポートされて下げ止まりの兆しとなった状態をなんとか維持。ただし、NYプラチナの反発基調が1000ドルの大台ラインに上値を押さえられて失速し、今朝のリスク回避的な流れも影響して上値を抑制された格好にも。警戒感が一時的にとどまればゆるやかな反発基調再開へも、3970円台の安値更新の場合には3930円近辺までを目安に短期的には一段安の展開にも。
週間ベースでは-217円、5.15%の大幅続落。下げ幅は7月19日からの週(-262円、5.97%)以来、4ヵ月ぶりで今年4番めの急落。
※参考:金プラチナ国内価格11/26とチャート

2021年11月26日(金)時点の相場
国内金7,236 円 11/26(金) ▼33(0.45%)
国内プラチナ3,993 円 11/26(金) ▼3(0.08%)
NY金1,784.3 ドル 11/24(水) ▲0.5(0.03%)
NYプラチナ975.3 ドル 11/24(水) ▲11.1(1.15%)
ドル円115.35 円 11/25(木) ▼0.07(0.06%)

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