金プラチナ短期相場観

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国内金価格も急騰一服、3年半の長期上昇チャネル内回帰へ

更新日:2022年3月22日(火)

国内金価格・月足一目均衡表 2022年3月22日ロシアがウクライナへ侵攻した2月24日からまもなく1ヵ月、国内金価格が最高値を更新(8299)した3月9日からまもなく2週間。急騰一服の国内金価格は、2018年8月安値を起点に3年半に渡る長期上昇チャネルを形成。この上限ラインを超え、未だオーバーラン状態。水準的にはまだ行き過ぎ圏にあり、もう一段の調整があっても不思議ではなさそうです。

ウクライナ危機で注意すべき想定可能な国内金価格の高値目安の1番め、2021年3月安値(6413)、2020年11月安値、2021年8月安値と2021年6月高値(7335)で形成する逆三尊からの最大上昇目安=8257円を達成したことからも、短期的にはある程度の調整局面も必然、とも言えそうです。
短中期的に想定可能な調整目安候補としては、
1)2020年3月安値(5648)から最高値(8299)までの23.6%戻し(7673)近辺。
2)2018年8月安値(4458)から最高値までの23.6%戻し(7393)近辺。
春から夏頃にかけて、長期上昇チャネルの下限ラインも7400円近辺から7600円近辺へと上昇していきます。

なお、上限ラインも8200円近辺から8400円近辺へと上昇していきます。

NY金・日足チャート 2022/2/14 - 3/2121日のNY金相場は先週末からほぼ変わらず、+0.2ドル、0.01%の小反発。週末NY引け後に1920ドル近辺まで水準を切り下げていた状態からは一定の反発。1920ドル台後半を中心とした保ち合いからNY午後には中心レンジを1930ドル半ばへと切り上げ、NY引け後には一時1940ドル超え。パウエルFRB議長が5月に0.50%利上げの可能性を示唆したことを受けて米10年債利回りが2年10ヵ月ぶり高水準となる2.29%台まで上昇したことで売り圧力が強まる場面もあったものの、ウクライナでは停戦期待どころか状況悪化も懸念され、NY原油が2週間ぶりに109ドル台、引け後には110ドル超へと急騰した流れにも連れた格好に。1月末安値から3月高値の半値戻し(1929.7)付近は居心地の良い水準となりつつある様子も。目先の抵抗水準20日移動平均線(1945.8)を上抜けることになれば38.2%戻し(1964.9)から1970ドル近辺までが短期上値目標に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/2/14 - 3/21NYプラチナは+8.8ドル、0.85%高で4日続伸。3月14日(1052.3)以来、1週間ぶりの高値。時間外は1030ドル割れから1040ドル近辺までの保ち合いとなり、NY市場では金の堅調推移に追随し、1040ドル台へ、高値では一時1050ドル付近まで上昇。200日移動平均線(1024.5)が下値サポートとなり、3月高値(1197)から15日安値(981.2)までの23.6%戻し(1032.1)は超えたものの、38.2%戻し(1063.6)には及ばず。20日移動平均線(1069.1)を含め、1060ドル台回復が短期的な地合い回復に向けての目安水準にも。

ドル円・日足チャート 2022/2/15 - 3/21ドル円は33銭のドル高円安、0.28%の反発で2016年2月2日(119.96)以来、6年1ヵ月半ぶりの高値。休場となった東京市場の時間帯には取引閑散、119円20銭を挟んでの小幅揉み合い推移のまま欧州時間も通過、NY時間にはパウエル発言を受けて米長期金利上昇とともに119円50銭付近まで上昇。5月FOMCでの0.50%利上げを織り込む流れとなり、今朝の東京市場ではドル高の流れに株高・円安基調も加わり一段高、節目の120円トライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/21終値とチャート

22日の国内金価格は+36円、0.45%高で3日続伸。3月14日(8131)以来、1週間ぶりの高値となり、4日ぶりに9日移動平均線(8108)も上抜けて強気のパーフェクトオーダー再構成。8130円台の抵抗水準を突破することができれば上値トライ再開へ、8200円超えが短期上値目標となり、少し勢いづけば最高値付近も視野に。当面の下値サポートは7980円台、これを割れると7900円前後までの調整も。

プラチナ価格は+55円、1.29%高で3日続伸。3月14日(4348)以来、1週間ぶりの高値。3月高値から16日安値までの38.2%戻し(4320)達成も、21日移動平均線(4333)を下抜けた9日移動平均線(7324)にもわずかに届かず、7350円の節目を目前にやや抵抗感も。これらを全て突破できれば地合い回復で一段高トライへ、4400円台回復が短期上値目標に。下値サポート候補は23.6%戻し(4236)近辺。
※参考:金プラチナ国内価格3/22とチャート

2022年3月22日(火)時点の相場
国内金8,123 円 3/22(火) ▲36(0.45%)
国内プラチナ4,321 円 3/22(火) ▲55(1.29%)
NY金1,929.5 ドル 3/21(月) ▲0.2(0.01%)
NYプラチナ1,044.7 ドル 3/21(月) ▲8.8(0.85%)
ドル円119.48 円 3/21(月) ▲0.33(0.28%)

3/21(月)のその他主要マーケット指標

次回5月FOMCで0.5%利上げを織り込んでドル円は121円 3/23(水)

国内金価格も急騰一服、3年半の長期上昇チャネル内回帰へ 3/22(火)

0.5%利上げを含め年末FF金利2%超へ、ドル円120円超へ 3/19(土)

明暗分かれる米3月地区連銀製造業景況感 3/18(金)

利上げ年7回タカ派FOMCでドル円一時119円、金も1900ドル維持 3/17(木)


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