金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

大幅利上げ<インフレ+リスク回避+円安=金価格高値再トライ

更新日:2022年6月13日(月)

国内金価格・日足一目均衡表 2022年6月13日米金融政策では0.50%以上の利上げを連続3回以上という過去に例を見ない大幅利上げが進行中。これに対してピークアウト予想が裏切られた米国の40年ぶり高インフレは止まらず、さらにこれら高インフレと大幅利上げに伴う副作用としての景気悪化懸念も増大してリスク回避ムードも拡大。地政学リスクも燻り続ける状況も変わらず。これに足下のドル高円安再加速が加わり、国内金価格は過去最高値再トライの様相にも。

週明け東京市場朝の為替はドル高円安スタート。134円40銭近辺から70銭台へと急騰後、ジリジリと水準を切り上げる展開となって135円トライの様相に。NY金は先週末の1875ドル近辺からわずかに水準を切上げるも1880ドルで上値を押さえられて失速、1870ドル近辺の攻防へ。

13日の国内金価格は+171円、1.97%の大幅反発。上げ幅としては今年の絶対値平均55円の3.1倍、3月9日(+219円、2.71%)以来で今年2番めの急騰。水準としては過去最高値となった4月20日(8860)以来2ヵ月ぶり、あと1円に迫る過去2番めの高値。短期的には8730円の節目超えに伴う上値目標8800円台にしっかり到達してさらに一段高。流れとしてはFOMCのでタカ派ムードが強まる可能性もあり、ドル高円安にサポートされて過熱感を無視しての堅調推移継続の可能性も。当面の下値サポートは8680円、目先しばらくは維持できそうな状況も、これを割れるようなら8600円割れへと調整幅拡大へ。
一目均衡表では月足・週足・日足全てで三役好転の強気相場状態となっての過去最高値トライ。タイミング的、水準的には時間の問題という状況にも。ドル円の135円到達で一段高となり、136円まで上昇なら、国内金価格は8900円超えの可能性も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2022年6月13日NYプラチナは先週末の970ドル近辺から週明け時間外には960ドル近辺へと軟調スタート。
国内プラチナ価格は+46円、1.02%の反発。中期重要水準上抜け失敗後の急落で9日移動平均線(4566)を下抜け、強気相場状態を示すパーフェクトオーダーが崩れた後の反発でも9日線には届かず。目先は4490円から4680円台までのレンジで上値再トライのチャンスを伺う状況にも。その為には9日線の上昇基調が続く状態での早期上抜けも必要に。4490円の節目を割れるようだと上値トライは当面先送り、4400円割れへと下げ幅拡大へ。

プラチナ価格も一目均衡表では月足・週足・日足いずれも三役好転。足下では日足・転換線(4521)に下値を支えられた状態。この水準を維持できれば、いずれ中期三角保合い上限ライン再トライのチャンスも。
※参考:金プラチナ国内価格6/13とチャート

2022年6月13日(月)時点の相場
国内金8,859 円 6/13(月) ▲171(1.97%)
国内プラチナ4,540 円 6/13(月) ▲46(1.02%)
NY金1,875.5 ドル 6/10(金) ▲22.7(1.23%)
NYプラチナ971.0 ドル 6/10(金) ▼4.9(0.50%)
ドル円134.36 円 6/10(金) +-0.00(0.00%)

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