金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

底打ちの兆しも大幅利上げ観測再燃、保合い続く夏場の金価格

更新日:2022年8月8日(月)

国内金価格・日足一目均衡表 2022年8月8日週末の雇用統計後に1800ドルの大台を割れて1780ドルまで急落したNY金は1790ドル近辺まで自律反発、週明け時間外もこの水準を維持して小康状態。為替は雇用統計後にドル高円安急進、2円程水準を切り上げたドル円は週明け東京市場朝から上昇再開、135円ちょうど付近から一時135円50銭台まで上昇して失速、元の水準へと行って来い。
7月雇用統計の好結果を受けての大幅利上げ観測再燃に伴うドル高円安、金売りの流れは一服状態にも。

結果的に、2度の今年高値水準で構成するダブルトップのネックラインをわずかに割り込みながらも下げ渋って反発に転じた国内金価格も一定の上昇をこなして一服、という状態にも。
今年3月以降の安値圏(8200)から今年高値圏(8860)までのレンジで保合い状態の様相となりつつ、6月高値を起点に上値を切り下げる抵抗線と昨年12月安値を起点に下値を切り上げるサポートラインとで三角保合いも形成。
日足・一目均衡表では三役逆転状態から転換線(8301)と基準線(8406)を上抜けて一役は好転。しかし目前には90日移動平均線(8470)、三角保合い上限ライン、雲の下限(8521)に上限(8641)なども控え、大幅利上げ継続への思惑とともに国内金価格の重石に。

8日の国内金価格は+55円、0.66%高で4営業日続伸。7月6日(8444)以来1ヵ月ぶり高値圏での一段高となり、8330円の節目上抜けに伴う短期上値目標、6月高値(8859)から8月安値(8168)の38.2%戻し(8432)付近に到達。円安サポート一服となった日にはNY金の急騰にサポートされ、週末のNY金反落の場面はドル円の急騰で相殺、さらに押し上げられる形となって中期サポート8180円近辺での底堅さと重要度を改めて再認識させられる展開に。短期的な達成感と米7月CPI待ち状態から目先は一服状態にも、インフレ圧力高止まりが続いて利上げ見通しのタカ派傾斜が続くようならドル円上昇分をNY金の下落が相殺するような場面も。上げ止まりの90日移動平均線(8470)超えなら8500円の大台回復も意識される反面、8300円のサポート候補を割れるようだと下方リスク再燃も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2022年8月8日雇用統計後に940ドルから920ドル割れへと急落したNYプラチナも920ドル台後半へと反発した状態を維持しての週明け時間外。国内プラチナ価格も昨年12月安値を起点に下値を切り上げてきたサポートラインに支えられての切り返し、今年2月以降の安値圏(4100)で中期ダブルトップのネックラインにも相当する重要水準も維持しての反発局面。6月高値と7月安値の半値戻し(4376)の上には雲の下限(4390)と上限(4414)も迫り、今週半ばには雲のねじれも発生し、一段高もしくは急反落への警戒感も。

8日の国内プラチナ価格は+67円、1.56%高となって5日続伸。5日続伸以上は6月以来、2ヵ月ぶりで今年3度め。4190円台の節目上抜けに伴う短期上値目標、6月高値(4682)から7月安値(4070)までの半値戻し(4376)近辺にもあとわずか。目先は若干の上昇余地も残しながら、ゆるやかな下落基調から上昇に転じた90日移動平均線(4287)がサポートラインとなるかどうかが当面の重要なポイントにも。
※参考:金プラチナ国内価格8/8とチャート

2022年8月8日(月)時点の相場
国内金8,433 円 8/8(月) ▲55(0.66%)
国内プラチナ4,360 円 8/8(月) ▲67(1.56%)
NY金1,791.2 ドル 8/5(金) ▼15.7(0.87%)
NYプラチナ924.7 ドル 8/5(金) ▼0.2(0.02%)
ドル円135.01 円 8/5(金) ▲2.05(1.54%)

8/5(金)のその他主要マーケット指標

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底打ちの兆しも大幅利上げ観測再燃、保合い続く夏場の金価格 8/8(月)

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