金プラチナ短期相場観

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ユーロ圏景況感指数、9月は主要8ヵ国も総崩れ

更新日:2022年9月30日(金)

ユーロ圏景況感指数 2022年9月欧州委員会が発表した9月のユーロ圏景況感指数は93.7。市場予想の95.0を下回り、前月比-3.6で7ヵ月続落、2020年11月(91.8)以来、1年10ヵ月ぶりの低水準。
業種別では製造業が-0.4。3ヵ月続落で1年8ヵ月ぶり低水準。サ-ビス業は4.9で3ヵ月続落、1年5ヵ月ぶり低水準。小売-8.4は7ヵ月連続マイナス圏推移で1年半ぶり低水準。

<主要8ヵ国>
フランス=96.8(前月比-3.2)=4ヵ月続落、1年7ヵ月ぶり低水準。
スペイン=96.7(-1.0)=反落で3ヵ月連続100割れ、1年7ヵ月ぶり低水準。
イタリア=96.0(-3.7)=4ヵ月続落、2ヵ月連続100割れ、1年8ヵ月ぶり低水準。
アイルランド=95.0(-0.9)=反落、3ヵ月連続100割れ、2ヵ月ぶり低水準。
ドイツ=92.2(-4.8)=4ヵ月続落、3ヵ月連続100割れ、2年2ヵ月ぶり低水準。
オランダ=90.6(-3.7)=続落、4ヵ月連続100割れ、2年2ヵ月ぶり低水準。
オーストリア=86.6(-1.0)=7ヵ月続落、5ヵ月連続100割れ、2ヵ月連続90割れ、1年10ヵ月ぶり低水準。
ベルギー=84.9(-7.4)★下落幅最大=3ヵ月続落、5ヵ月連続100割れ、2年2ヵ月ぶり低水準。

<長期平均100超>
ギリシャ=105.1★最上位(+3.4)=3ヵ月ぶり反発、4ヵ月ぶり高水準。1年5ヵ月連続100超。
キプロス=101.9(+5.2)★上昇幅最大=2ヵ月ぶり反発、7ヵ月ぶり高水準で100超。
ポルトガル=100.2(-3.0)=4ヵ月続落、1年半ぶり低水準、1年半連続100超。
<前月比上昇>
ギリシャ、キプロス、ルクセンブルグ=92.2(+0.9)=3ヵ月ぶり反発、3ヵ月連続100割れ。
前月比上昇3ヵ国は8月と変わらず、2ヵ月連続上昇はなし。

<ワースト5>
エストニア=82.8★最下位(-3.8)=9ヵ月続落、7ヵ月連続100割れ、3ヵ月連続90割れ、2年2ヵ月ぶり低水準。
フィンランド=84.8(-3.3)=7ヵ月続落、5ヵ月連続100割れ、2ヵ月連続90割れ、2年3ヵ月ぶり低水準。
ベルギー=84.9
オーストリア=86.6
スロバキア=86.9(-0.2)=4ヵ月続落、1年3ヵ月連続100割れ、2ヵ月連続90割れ、1年7ヵ月ぶり低水準。

最上位と最下位との格差は22.3となって、前月の16.6から急拡大、2月以来7ヵ月ぶりの水準。上位圏での推移が続くギリシャが上昇し、最下位圏での推移が続くエストニアが一段と低下したことで格差は拡大。
インフレ懸念とエネルギー問題などが続くユーロ圏、この日はドイツの9月CPI速報も発表され、前年比+10%。7%台が半年間続いた8月からは急騰。今週のノルドストリームのガス漏れ問題なども合わせ、景況感悪化要因は後を絶たない状況となっています。

NY金・日足チャート 2022/8/25 - 9/2929日のNY金相場は-1.4ドル、0.08%の小幅安で3日ぶりの反落。前日の大幅高からの調整を挟んでの上値再トライも、中期ダブルトップのネックライン1670ドル台がレジスタンスに切り替わった可能性を2日連続で確認する展開。米10年債利回り上昇とドル高の流れに連れてロンドン市場で一時1650ドル割れも、巻戻しの展開でNY午後には1670ドル台へと反発。短期トレンドはニュートラル状態まで回復し、下ヒゲ十字線を形成してもう一段の反発への勢いも。短期的には1680ドル台の節目を突破できれば1720ドル近辺までを目標に一段高の展開へ。ただし、その前にレジスタンス化しつつある中期重要水準1670ドル台の攻防。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/25 - 9/29NYプラチナは-0.6ドル、0.07%の小反落。金に連れて軟調推移となった時間外は860ドル台から840ドル近辺まで20ドル超の下落、ロンドン・NY市場にかけての反発でこれを取り戻すと高値では870ドル手前まで。下ヒゲ十字線に近い足形で反発の勢い持続を示唆する状況ながら、20日移動平均線(874.3)も推移する870円近辺の抵抗線候補手前で伸び悩み。8月高値(974.6)から9月安値(796.8)までの38.2%戻し(864.7)付近にも位置し、870ドルの抵抗線候補を突破できれば900ドルの大台回復、61.8%戻し(906.7)近辺を目指す流れへと向かう可能性も。

ドル円・日足チャート 2022/8/26 - 9/29ドル円は32銭のドル高円安、0.22%の反発。東京朝の144円ちょうど付近が安値となり、3日連続安値でも144円近辺を維持する高止まり。前日の米10年債利回り急低下とドル安の流れの巻戻しは、この日の欧州時間まで続いて144円80銭台まで反発。145円台が近づくと上げ渋る状態となるのは介入効果が持続しれいる様子、144円70銭台を中心に揉み合い状態が続くとNY市場では徐々に失速、NY午後には144円20銭台まで下落。今朝の東京市場では再び144円台半ばから後半トライの様相にも。目先は144円台での小幅保ち合いとなり、145円台へと上抜けできれば146円再トライへ、144円割れの場合には143円割れへと調整余地拡大へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/29終値とチャート

30日の国内金価格は+44円、0.52%高で3日続伸。9月20日(8443)以来10日ぶり高値となり、8430円台の節目を上抜け。地合い回復への流れが一段と進行する可能性が高まり、ゆるやかに上昇する90日移動平均線(8453)が抵抗線とならなければ一段高の展開へ。8500円台を回復し、9月高値(8698)から安値(8280)までの61.8%戻し(8538)付近、8530円近辺までが短期上値目標に。
週間ベースでは+11円、0.13%の小幅続伸。月間では+51円、0.61%の続伸。

プラチナ価格は+16円、0.37%の続伸。21日移動平均線(4333)をサポートに反発局面を維持し、9月高値(4603)から9月末安値(4276)までの23.6%戻し(4353)付近に到達。38.2%戻し(4401)となる4400円の大台ラインが次の攻防ポイントにも。これを超えられなければ中期保ち合い継続の様相にも。
週間ベースでは-166円、3.67%安で4週ぶりの反落、今年3番目の大幅下落。月間では+257円、6.28%高で3ヵ月ぶりの反発。11ヵ月ぶりの大幅高。
※参考:金プラチナ国内価格9/30とチャート

2022年9月30日(金)時点の相場
国内金8,443 円 9/30(金) ▲44(0.52%)
国内プラチナ4,352 円 9/30(金) ▲16(0.37%)
NY金1,668.6 ドル 9/29(木) ▼1.4(0.08%)
NYプラチナ860.2 ドル 9/29(木) ▼0.6(0.07%)
ドル円144.45 円 9/29(木) ▲0.32(0.22%)

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