金プラチナ短期相場観

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NY連銀インフレ期待1年先は3年ぶり、3年先は3年半ぶり低水準

更新日:2024年1月9日(火)

NY連銀消費者調査・インフレ期待 2023年12月米12月CPI発表目前、消費者目線でのインフレ予想は一段と低下。
12月のNY連銀消費者調査では、1年先のインフレ期待中央値は前年比+3.01%。11月の3.36%から急低下、3ヵ月連続の低下で2020年12月(3.00)以来、3年ぶりの低水準。
3年先のインフレ期待は2.62%。3ヵ月連続3.00%で下げ渋っていた状態から0.38%の急低下となり、2020年6月(2.47)以来、3年半ぶりの低水準。
前月から0.38%低下したのは1年3ヵ月ぶりの急低下。なお、1年先も7ヵ月ぶりの急低下。
ちなみにミシガン大のインフレ期待も1年先は3.1%で11月の4.5%から急低下。2021年3月(3.1)以来、2年9ヵ月ぶり低水準。前月比1.4ポイントの低下幅は2001年10月以来、22年ぶりの急低下。

インフレ低下とともに年末にかけてインフレ期待値も急低下。このままインフレ低下が続けば3月利下げスタートの確率も再上昇へ、となるかどうか、その動向を占う重要イベントは今週木曜日。

NY金・日足チャート 2023/12/1 - 1/88日のNY金は先週末から-16.3ドル、0.8%の続落で12月13日(1997.3)以来、4週間ぶりの安値。週末の乱高下を経て2050ドル付近で一服状態となった週明け、米長期金利とドルが下げ渋った時間外から軟調推移。ロンドン市場にかけて2040ドルを割れるとNY朝にかけて2030ドル割れ、2020ドル台前半の安値をつけて2020ドル台半ばで下げ渋ると米長期金利低下とドル安の流れにサポートされて2030ドル台へと反発。ただし20日移動平均線(2045.4)に上値を押さえられる格好にも。2040ドルの節目を下抜けたことで下値トライへと向かいやすい状況に、CPIの結果次第では2000ドルの大台付近までを試しに行く可能性も。反発方向へは20日線から2050ドル近辺までが目先の抵抗水準となり、これをしっかり上抜けることができれば局面打開、年末高値圏2090ドル台再トライへと向かう可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2023/12/1 - 1/8NYプラチナは-12.4ドル、1.28%の反落で12月18日(954.3)以来、3週間ぶりの安値。週明け時間外序盤の970ドル台半ばが高値となって軟調推移、ロンドン・NY朝にかけて960ドル割れ、950ドル台半ばで切り返してNY午後には970ドル台へと反発も一時的となり、NY引けにかけて再び960ドル割れ。先週末安値(953.9)を下回らず、950ドルの節目も維持したものの、200日移動平均線(963.5)から20日移動平均線(968.4)にやや抵抗感も。950ドルの節目を維持できなくなれば920ドル近辺までを短期下値目安に一段安トライへも。

ドル円・日足チャート 2023/12/4 - 1/8ドル円は42銭のドル安円高、0.29%安で5日ぶりの反落。東京朝に144円半ばから144円90銭台まで上昇したのが高値となり、軟調気味の展開に。東京時間の安値は144円30銭台、欧州時間には144円10銭近辺まで下値を切り下げ、上値は144円60銭台まで。NY市場では米10年債利回り低下に連れて144円を割れ、安値では143円60銭台まで下落してNY終盤には144円20銭台まで反発。先週末の上ヒゲ十字線で反発局面一服となって調整局面入りの様相となり、今朝の東京市場では143円半ばへと一段安。200日移動平均線(143.32)から20日移動平均線(143.06)辺りまででサポートされないようだと142円近辺までの一段安も。反発方向へは144円70銭の節目を超えることができれば145円台後半へと上値再トライの展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/8終値とチャート

9日の国内金価格は連休前から-88円、0.85%安で3営業日ぶりの反落。12月26日(10274)以来、2週間ぶりの安値。12月高値(10819)から安値(10115)の38.2%戻し(10384)達成後の一服から調整局面となり、右肩下がりの21日移動平均線(10328)を割り込みながらも上昇軌道の9日移動平均線(10290)にはサポートされた状態。これを下抜けて10270円の節目も割り込むようだと一段安トライへ、10180円程度までが短期下値目安に、勢い余れば12月安値圏10110円近辺が意識される可能性も。

プラチナ価格は-32円、0.66%の続落で12月22日(4777)以来、2週間ぶり安値圏での一段安。9日移動平均線(4795)を割り込んで短期上昇トレンド崩れの様相に、このまま4770円の節目も割り込むようなら短期的には下値トライへ。90日移動平均線(4722)にサポートされない限りは4700円の大台近辺までを試しに行く可能性も。上方向には中期保ち合い上限ラインと重なる4860円台が当面の、強めの抵抗水準にも。突破できたなら中期保ち合い上抜け、短期的には11月高値超え、4930円台辺りまでが上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格1/9とチャート

2024年1月9日(火)時点の相場
国内金10,310 円 1/9(火) ▼88(0.85%)
国内プラチナ4,783 円 1/9(火) ▼32(0.66%)
NY金2,033.5 ドル 1/8(月) ▼16.3(0.80%)
NYプラチナ959.4 ドル 1/8(月) ▼12.4(1.28%)
ドル円144.21 円 1/8(月) ▼0.42(0.29%)

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