金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ドイツIFO景況感、先行き不安と製造業低迷は2025年も継続

更新日:2025年1月28日(火)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2025年1月2025年最初のドイツIFO景況感指数は小反発。
1月のIFO景況感指数は85.1。市場予想の84.8を上回り、4年7ヵ月ぶり低水準となった12月からは+0.4、3ヵ月ぶりの小反発で2ヵ月ぶりの高水準。前年比では-0.3、5ヵ月連続前年割れ。なお、2005年以降の長期平均は95.8。
現況指数は86.1。前月から+1.0の続伸で5ヵ月ぶり高水準。長期平均は96.0。
期待指数は84.2。前月から-0.3で3ヵ月続落、1年ぶりの低水準。長期平均は95.7。

業種別では、
製造業:-25.3。前月から-0.4、3ヵ月続落で4年8ヵ月ぶり低水準。1年9ヵ月連続マイナス圏推移。現況は改善も今後の見通しは一段と懐疑的に。
サービス業:-2.2。2年2ヵ月ぶり低水準となった12月から+3.4、3ヵ月ぶりの急反発。3ヵ月連続マイナス圏推移。現況がかなり改善、期待も上昇。
貿易:-29.5。前月から変わらず。11ヵ月で2番めタイの低水準。2年11ヵ月連続マイナス圏。
卸売:-32.4。4年8ヵ月ぶり低水準となった前月から+2.6。2年11ヵ月連続マイナス圏。
建設業:-28.2。前月から-2.0で2ヵ月ぶり低水準、9ヵ月で2番めの低水準。2年11ヵ月連続マイナス圏。
先行き不安と製造業の低迷は2025年スタート時点でも継続。

NY金・日足+90日移動平均線 2025年1月27日週明け27日のNY金は-40.5ドル、1.46%の大幅反落で1月15日(2717.8)以来、10日ぶりの安値。週末に2770ドルの節目突破に伴う短期上値目標2790ドル近辺到達後の一服から巻き戻しの流れが加速。週明け時間外スタート時点の2780ドル手前が高値となり、アジア時間に2750ドル付近まで調整、ロンドン市場では米10年債利回り低下とドル安の流れに連れて2770ドル台半ばまで反発も、NY市場では巻き戻しの流れとなって戻り売り。2760ドルの節目を割れるとNY午後には2740ドル割れ、安値では一時2730ドル台前半まで下げてNY引け後には2740ドル台を回復。結果、2760ドルの節目割れに伴う調整目安2740ドルまでしっかり下げたことで目先は一服感も、もう一段の調整となれば12月安値(2596.7)から1月高値(2794.8)の38.2%戻し(2719.1)、2720ドル近辺までが目安に。

NYプラチナ・日足+90日移動平均線 2025年1月27日NYプラチナは-12.0ドル、1.23%の反落で1月16日(948.4)以来、10日ぶりの安値。アジア時間の970ドル近辺が高値となって軟調推移、960ドル近辺での揉み合いを経てロンドン序盤には950ドル近辺まで下落。これが安値となって切り返すとNY市場では960ドル台へと反発。結果的に90日移動平均線(973.8)のレジスタンスに上値を押さえられたまま、週末の上ヒゲの勢いから戻り売りの流れとなって下値トライ、しかし今度は下ヒゲを残して下げ渋り。90日線から980ドルまでの抵抗帯が目先の上限となり、940ドルまでのレンジで保ち合いへ、上限突破できれば1000ドルの大台回復トライへ、下限割れなら900ドルの大台割れトライの可能性も。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年1月27日ドル円は-142銭、0.91%の大幅安で3日続落。12月17日(153.53)以来、6週間ぶりの安値。東京市場午前には155円80銭台から20銭台まで軟調推移、トランプ大統領が不法移民強制送還を拒否したコロンビアに対する追加関税を表明、コロンビアも報復関税の可能性を示唆したことからリスク回避の流れに。しかしコロンビアが強制送還を受け入れたことで追加関税も取り消し、巻き戻しの流れとなった午後には156円20銭台まで上昇してこの日の高値。欧州時間からはディープシーク・ショックで再びリスク回避の流れに。中国のAI新興企業のモデルが米ハイテク企業の脅威に、との報道などから米テック企業株を中心に売り圧力が強まり、米10年債利回り急低下にも追随、欧州・NY朝にかけて154円割れへ、153円70銭台の安値をつけて下げ渋るとNY午後には154円台を回復、NY終盤には154円半ばへ。155円半ばの節目割れに伴う短期下値目安154円近辺に到達したことで短期的には下値トライ一服にも。156円60銭の上限までのレンジでいったん保ち合い回帰となってFOMC待ちへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/27終値とチャート

28日の国内金価格は-184円、1.22%の大幅反落で1月21日(14731)以来、1週間ぶりの安値。15080円の節目割れに伴う短期下値目安15000円の大台近辺に到達してなお下げ止まらず、さらに80円超のオーバーラン。一目均衡表の転換線(14922)と9日移動平均線(14919)をわずかに割り込み、強気相場の勢いはやや後退。転換線や9日線を早期上抜けできれば高値圏での保ち合い傾向から最高値再トライのチャンスをうかがう展開にも。15100円超へと切り返すようなら15160円程度までが上値目標に。もう一段の調整となれば1月半ば安値(14731)から最高値(15113)の61.8%戻し(14877)近辺がサポート候補に。

プラチナ価格は-22円、0.43%安で3日続落。90日移動平均線(5083)をわずかに割り込み、軟調方向への勢いが徐々に強まりやすい状況ながら、主要レンジ5000円から5110円までを目先しばらくは維持する形で保ち合い傾向にも。下限割れの場合には4950円近辺までの下値余地拡大も、上限突破なら5170円近辺までの上値切り上げも。
※参考:金プラチナ国内価格1/28とチャート

2025年1月28日(火)時点の相場
国内金14,916 円 1/28(火) ▼184(1.22%)
国内プラチナ5,075 円 1/28(火) ▼22(0.43%)
NY金2,738.4 ドル 1/27(月) ▼40.5(1.46%)
NYプラチナ960.1 ドル 1/27(月) ▼12.0(1.23%)
ドル円154.52 円 1/27(月) ▼1.42(0.91%)

1/27(月)のその他主要マーケット指標

米住宅価格と賃金上昇率格差は縮小、拡大? 1/29(水)

ドイツIFO景況感、先行き不安と製造業低迷は2025年も継続 1/28(火)

月間上昇確率68.8%、国内金・プラチナ1月の明暗 1/27(月)

総合PMI、1月急回復のドイツに米国は失速、米欧格差は急縮小 1/25(土)

米失業保険申請件数は下げ渋り、でも減少傾向は継続 1/24(金)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ