金プラチナ短期相場観

国内金価格は年間平均でも2022年の2倍、2011年の4倍
更新日:2025年9月29日(月)
価格高騰が続く国内金価格、2025年の年間平均価格は9月29日時点で16625円。2024年平均12759円からは+3866円、30.3%の上昇。
平均価格の上昇幅では2024年の+3156円を上回って過去最大、上昇率では2024年の+32.9%に次いで近年では2番めの高騰。
過去最大レベルの急騰局面が2年間続き、現時点での年間平均16625円は2022年(8303)の2倍、2011年(4172)の4倍、2009年(3025)の5.5倍。
現時点での価格19827円は、世界金融危機の影響を受けた2008年末(2557)の7.75倍。
足下で急騰中のプラチナ価格は、現時点での年間平均価格は5883円。2019年(3256)の1.8倍。
29日の国内金価格は先週末から+78円、0.39%高で6日続伸。5日連続、今年33回めの最高値更新。6日続伸は3月以来、半年ぶりで今年2回め。RSIは86.2%、80%台半ばで下げ渋って再上昇の兆しも、依然として9月9日につけたピーク水準98.7%を大きく下回る水準。足下の価格高騰局面の勢いよりも、9月初旬の急騰局面の勢いのほうがより一方的だったことを示し、通常なら上昇圧力枯渇から急反落への警戒感が高まる状況。ただし、通常ではない現状、今週は米雇用統計に週末の国内政治イベントなど波乱要因も。
一目均衡表では基準線(18583)を大きく上回る転換線(19384)にサポートされての一段高となり、三役好転の強気相場は1ヵ月余り継続。6月高値(17508)から6月安値(16618)の361.8%戻し(19838)付近に到達し、次に意識される節目は2万円の大台と400%戻し(20178)。
プラチナ価格は+311円、3.84%の大幅高で6日続伸。1980年以来、45年ぶりに過去最高値を更新。6日続伸は5月以来、4ヵ月ぶりで今年2度め。2日で+688円、8.92%の高騰となり、6日間では+1310円、18.47%の急騰。それでもRSIは82.8%、警戒すべき高水準ながら、過熱レベルは金価格を下回る状態。過熱感抑制という意味では。急騰前の逆三角保ち合いがブレイク後の一方的な流れをサポートした格好にも。
一目均衡表では基準線(7635)を上回る転換線(7746)を9月半ばに上抜けて急加速。三役好転の強気相場は加速中。7月高値(7597)から8月安値(6748)の200%戻し(8446)付近に到達し、次に意識される節目としては261.8%戻し(8971)から9000円の大台も。
※参考:金プラチナ国内価格9/29とチャート
- 2025年9月29日(月)時点の相場
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国内金 : 19,827 円 9/29(月) ▲78(0.39%) 国内プラチナ : 8,401 円 9/29(月) ▲311(3.84%) NY金 : 3,809.0 ドル 9/26(金) ▲37.9(1.01%) NYプラチナ : 1,603.5 ドル 9/26(金) ▲73.5(4.80%) ドル円 : 149.52 円 9/26(金) ▼0.25(0.17%)
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