更新日:2013年3月28日(木)
日銀新体制への過度の期待は、ハードルを上げ過ぎたうえに、その期待自身もやや剥落し始めているように見えます。
臨時会合への期待も敢え無くスルー、来週3-4日の金融政策決定会合での「異次元」緩和政策の内容次第では、既に円安の勢いをなくし、徐々に円高方向へと傾き始めた為替市場、さらなる円高へと加速する懸念も浮上。
正副新総裁が正式就任した20日以降、ドル円相場は96円から94円台前半まで1.6%下落しています。
株価も21日の就任会見の日につけた高値からやや停滞気味。
国債だけが買われ、10年債金利は2月上旬の0.8%台から昨日の0.52%台まで急低下。
日銀による長期国債購入規模の拡大とオープンエンドの前倒し期待も十二分に織り込まれたようです。
これまで平時で達成したことのない物価目標2%を「2年で達成」に見合う、異次元緩和策への疑心暗鬼も。
噂で買って事実で売り、の展開が現実味を帯びてきたようです。
NY市場、金は4日ぶりの反発で1,600ドル台を回復。1,600ドル割れでは買い支えられる底堅さが見られるものの1,620ドル付近では売り圧力が高まる状態、1,570~1,620ドルのレンジ相場はまだしばらく続きそうな状況。
プラチナは反発。足元1,550-1,600ドルのレンジでの横這い推移が続くものの月末とイースター休暇を控え、月間ベースで2ヶ月続落のピンチ。2月終値1,583.5ドルとの攻防へ。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/27終値とチャート
国内、金はわずかに続伸も短期的な流れはやや売り優勢に転換。上方向の5,150円、下方向5,030円、どちらかの節目を抜けた方向へと加速する展開待ち。ドル円の動き待ちの状態とも。
プラチナもわずかに続伸ながら下落トレンドは変わらず。4,970-5,050円の狭いレンジを上抜けしないと流れは変わらない状況が続きます。
※参考:金プラチナ国内価格3/28とチャート
2013年3月28日(木)時点の相場
国内金:5,061 円 3/28(木) ▲6(0.12%)
国内プラチナ:5,012 円 3/28(木) ▲8(0.16%)
NY金:1,606.2 ドル 3/27(水) ▲10.5(0.66%)
NYプラチナ:1,579.8 ドル 3/27(水) ▲13.8(0.88%)
ドル円:94.44 円 3/27(水) ▲0.01(0.01%)
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