更新日:2013年3月27日(水)
キプロス情勢が問題を抱えながらも一応の前進を見たこと、米国の経済指標の堅調さもリスク選好の流れへのサポート材料となったようです。
米国の耐久財受注は増加し、新築住宅販売件数こそ減少したものの、ケース・シラー住宅価格指数は前年比伸び率が2006年6月以来となる大幅上昇。
米経済の回復状況を見る上で重要な2つの指標、雇用と住宅関連の改善傾向が目立つようになりつつあります。
NYダウは14日以来8営業日ぶりの最高値更新。欧州株も高値圏での調整からの持ち直し、日経平均も、甘利経済再生担当相が2月上旬に発言した「3月末に13,000円」が現実的な水準に来ています。
この流れに反して貴金属市場はやや軟調推移となり、金も1,600ドル割れ、プラチナも1,600ドルを下回る水準での厳しい攻防が続きます。
しかし、同じ貴金属市場でもドル円相場に支えられる国内市場はまだまだ高値圏。
NY金価格が史上最高値圏で推移していた2011年8-9月頃、国内金価格の最高値は8月23日の4,878円。プラチナも同じ日の4,914円。
足元やや軟調とはいえ、この世界的金バブルと言われた時期よりもさらに高値での推移が続く国内金・プラチナ価格。
ドル円相場の今後の持ち直しの可能性を考えると、国内価格のバブルは今年、まだまだ終わってはいない可能性も高そうです。
NY市場、金は3日続落で3月15日以来7営業日ぶりの1,600ドル割れ。大台割れとはなったものの流れは上方向。1,570~1,620ドルのレンジ相場継続中。
プラチナは大幅反落。しかしこちらも1,550ドル台ではしっかりとサポートされた状態で1,600ドルの抵抗線との間でレンジ相場。
ドル円は2日連続安値で93円台半ば~後半をつけて94円台半ばまで反発。ターゲットの94円台割れを達成しての反発で94円付近が当面の節目となる可能性も。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場3/26終値とチャート
国内、金は21日移動平均線にサポートされて4日ぶりの反発。その21日移動平均線と90日移動平均線は緩やかに上昇、9日移動平均線は下落に転じた状態で方向感が定まりにくい状況に。レジスタンスラインは5,150円、サポートラインは4,910円。
プラチナは反発ながらも流れは下方向でコンスタントに上値を切り下げる展開。直近のターゲット到達で流れがか変わる可能性も考えられるものの、まずは4,970円台を下抜けないことが必要条件。5,050円のレジスタンス超えができれば上方向へと望みが開ける状況。
※参考:金プラチナ国内価格3/27とチャート
2013年3月27日(水)時点の相場
国内金:5,055 円 3/27(水) ▲22(0.44%)
国内プラチナ:5,004 円 3/27(水) ▲29(0.58%)
NY金:1,595.7 ドル 3/26(火) ▼8.8(0.55%)
NYプラチナ:1,566.0 ドル 3/26(火) ▼16.9(1.07%)
ドル円:94.43 円 3/26(火) ▲0.28(0.30%)
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